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難しい英文もスムーズに読める!regardの語法はコレで覚えろ!

regardタイプの動詞は、regard A as Bというカタチで、「AをBとみなす」と勉強した人がほとんどだと思います。
 
他に同じカタチをとる動詞には以下のようなものがあり、後ろにA as Bというカタチがきた場合はすべて「みなす」と訳します。

regardタイプの動詞
think of / look on / view / see / refer to / describe / recognize / identify / take

熟語でAとかBという表現を使うときは、AとBに同じカタチがくることが原則です。
例えば、between A and B「AとBの間」や both A and B「AとBの両方とも」などの表現です。
 
しかし、regardのこの語法の場合、AとBには同じカタチがこないことが多くあります。
そこで僕は、企業の研修や大学の講義でも、教室の受講生のみなさんにも、いつも次のように覚えてもらっています。
 
regard O as C
 
このカタチで覚えるメリットは3つあります。

▶ Cに置く品詞を正確に覚えられる
▶ 自然な訳が作れる
▶ 複雑な受動態の訳がシンプルになる

順番に見ていきましょう。

<自己紹介> 

こんにちは!英語コーチのショウタといいます。
 
東京都の日本橋で英語教室を経営しているひとり社長です。
 
教室でのプライベートレッスンをはじめ、毎年さまざまな企業や大学で英語の指導をしています。
 
これまで出会った受講生のみなさんは、年齢や職種も異なりますし、英語力や目標もそれぞれです。
そんな受講生のみなさんと関わっていく中で、「学習者がつまずきやすいポイント」や「基礎からの英語の伸ばし方」など英語学習に関する大切な気づきがたくさんありました。
 
結局のところ、英語力をカンタンに伸ばす魔法はありません。
正しいやり方で、地道に積み上げていくしかないんです。
 
僕もかつて勉強で挫折し、高校を中退しました。
何とか自分の人生を前に進めたくて、留学を決意しアメリカの高校に通い始めるも、最初はホームシックに苦しみましたし、その後も数カ月の間、ずっと言語と異文化の壁に悩まされ続けました。
それでも、現地の友だちや学校の先生、留学先で知り合ったさまざまな人たちに支えられて何とか高校を卒業することができました。
 
同時に、実際にアメリカで暮らしてみて、ある重要なことに気づきました。
 
英語を使える力、つまり英語の運用能力を伸ばすためには、単語はもちろんのこと、文法や構文の知識がとても重要だと思い始めたのです。
 
帰国後、大学で英語英米文学科に進学し、英語を本格的に学び直し、大学在学中に再びアメリカの大学で1年間“英語学”を学ぶこともできました。
 
社会人となってからも、いろんな英語の資格試験を受けて、何度も挫折を味わっては、試行錯誤しながらも地道に自分のペースで英語力を伸ばしてきました。
 
noteでは、そんな僕自身の経験や知識と、これまで出会った英語学習者のみなさんと接することで得た知恵をシェアしていきたいと思っています。
少しでもみなさんのお役に立てれば幸いです。

それでは本題に入りましょう。
regard O as C と覚えるメリットを詳しく見ていきましょう。


1.正しい品詞が理解できる

最初にもお話ししたように、regard A as B と覚えてしまうとAとBには同じカタチがくるように思えてしまいます。
 
O as C としておけば、Oには「名詞」が必ずくること、そして、Cには「名詞」か「形容詞」がくるということがわかります。

We regard him as a financial expert.
「私たちは彼を財務のエキスパートだとみなします」

この英文ではOのところにhimという名詞、Cのところにa financial expertという名詞がきていて、どちらも名詞と名詞で同じカタチになっています。
 
では、次の文はどうでしょうか。

I thought of the plan as excellent.
「私はその計画を素晴らしいとみなしました」

この英文の動詞はthought ofで、regardと同じO as Cというカタチを取ります。
 
Oにはthe planという名詞がきていて、Cの位置にはexcellentという形容詞がきています。
つまり、OとCが異なるカタチになっているわけです。
 
このように、regard O as C と覚えておくと、Oは名詞、Cは名詞か形容詞がくるという判断ができます。
 

2.意味は第5文型になる

2つ目のメリットは、regard O as Cとしておけば、第5文型SVOCになるということ。
 
第5文型SVOCの訳し方は2つあって、「SはOCだと思う(言う)」と訳す場合と、「Sによって、OはCになる」と因果関係で訳す場合です。
 
regardタイプの動詞は「みなす」、つまり「思う」ということですから、SVOCの訳です。
 
先ほどの例文を見てもわかりますが、「みなす」という訳は少し不自然で、硬い感じがすることもあります。
 
「思う」と訳した方が自然です。

We regard him as a financial expert.
「私たちは、彼が財務のエキスパートだと思っています

I thought of the plan as excellent.
「私は、その計画が素晴らしいと思いました

このように、regard O as C で覚えておくと、訳し方にもメリットがあるんです。
 

3.受動態のときの訳し方がスムーズになる

3つ目のメリットは、regardタイプの動詞が受動態で使われるとき。
 少し難しめの英文を読むときに、めちゃくちゃ活躍してくれます!
 
regardタイプのこの語法は、受動態になると複雑に見えます。

He is regarded as a financial expert.
The plan was thought of as excellent.

英文を読んでいるときに見かけたりすると、一瞬、「うっ・・・」となりますよね・・・
 
受動態とは、O(目的語)をS(主語)に移した文のこと。
 
regard O as C のOがSに移動するわけですから、文型は第2文型SVCになります。

We regard him as a financial expert.
 S        V      O                     C

OのhimがSに移動すると、次のようになり、動詞のカタチもbe動詞+過去分詞になります。

He is regarded as a financial expert.
 S            V                       C

第2文型の動詞は「イコール」で訳します。
 つまり、見た目は複雑に見えても、「SはCだ」と訳せば意味が取れます。

He is regarded as a financial expert.
「彼は財務のエキスパートです」
 
The plan was thought of as excellent.
「その計画は素晴らしかったです」

英文を読むときに、負担が減りますし、訳も正確に取れてメリットだらけです。

regardタイプの動詞の性質から考えると、絶対に第5文型として捉えておくことをおすすめします。

今はまだピンとこなくても、実際に英文を読むときにこの凄さを実感していただけると思います。
ぜひこの記事を何度も読み返して、いつでも使える状態にしておいてください。
 
英語学習がんばってくださいね。
応援しています!

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