見出し画像

その時歴史は動いた-ホロメンがスト鯖RUSTへの参戦

スト鯖RUST への参戦

スト鯖RUST とはストリーマーとして活動している人限定の招待制の RUST サーバであり、連日多数の配信者がゲームをプレイして盛り上がりを見せている。SHAKA、 k4sen、ボドカといった有名配信者、VTuberとしてはにじさんじ、ぶいすぽっ!、NeoPorte、個人VTuber等様々なグループから多数のメンバーが参加している。

2023年4月現在、ホロライブのメンバーであるラプラス・ダークネス、常闇トワ、夏色まつりがスト鯖RUSTへ参加し配信を行った。

ここで驚くべきことはホロライブのメンバーが『公式イベントや大会、案件ではなく、単純に遊びとして外部参加者が混在する箱ゲーに参加した』ということである。このような形式の参加はこれまで見られなかった驚くべきことである。

ラプラスが運営に無許可でスト鯖RUSTに参加して謝罪した過去

スト鯖 RUST は昨年2022年にも盛り上がりを見せていたが、その際はラプラスダークネスが運営に許可なく参加したということで謝罪を行っている。ホロライブから参加するメンバーはいなかった。


そんなラプラスが、今回懲りずに参加したという点も驚きであった。
( もちろん今回は許可をとったということだろう )

スト鯖RUST 参加によるメリット

まず一つは本人がやりたいことができる、ということだろう。ラプラスは前回無断で参加する程やる気があったようだし、APEX を通じてストリーマー、他箱の Vtuber にも顔が広いトワやまつりも知り合いが多数いるため、一緒にプレイしたいと思うのは自然の流れだろう。

次に多数の配信者との交流が挙げられる。通常は外部メンバーとコラボをするとなるとコラボの取り付け、スケジューリング、配信内容の打ち合わせなどかなりの工数を要する。それがスト鯖RUSTであれば1回の配信で数十人と絡むことも可能である。普段会話したことない配信者との絡みが見られるかもしれない、というのはそれだけでワクワクできる要素である。

次に、更なるコラボへの発展の可能性が挙げられる。
先に書いたように、ホロライブはこれまで外部の箱ゲーに参加してこなかったが、今回で前例ができた。今後もホロライブのメンバーが参加する可能性があるということだ。

奇しくも、現在兎田ぺこらや夜見れな達で「にじほろぶる団」というグループを作ってグラブル配信を行っており、今後にじほろ ARK もやってみたいというような話題が挙がっていた。
スト鯖 RUST やにじほろグラブルは次の大型コラボへの布石になっているのではないだろうか。Vtuber 界隈の更なる盛り上がりを作っていくかもしれない。

スト鯖参加へのデメリット

スト鯖参加へのデメリットとして、ホロライブのメンバーに比べて数字を持っている配信者がごく僅かしかいない、という点だ。まつり、トワはとっくに金盾を持っており、ラプラスも登録者数 90 万人を突破しほぼ金盾目前となっている。スト鯖でコラボすることによる新規ファンの獲得の度合いを考えると、コラボ相手のメリットに比べて、ホロライブ側のリターンは圧倒的に少ないと言える。ホロライブは箱内でコラボしているだけで数字を稼げる唯一無二の特殊な箱なので、外部とコラボすることによるリスクと比べてリターンが全く釣り合わない。

次にホロライブファンには男性配信者とのコラボを嫌う層が多い、という点が挙げられる。ホロライブは『アイドルグループ』としてブランドを作ってきており、アイドルファンが異性との交流を嫌うのは当然のことだ。
夏色まつり、常闇トワ、ラプラスダークネスは前回のAPEX大会 V最協に参加するなど、男性が参加するイベントにも参加しているメンバーとなるが、これはホロライブ全体でみると少数派であり、多くのメンバーは基本的に男性コラボはしないブランディングを行っている。

今回初めて『ホロメンが外部の箱ゲーに参加する』とう前例を作ったことで、これが今後のスタンダードになっていくのではないか、ホロライブが変わってしまうのではないか、と懸念する者も少なくないだろう。

また、アルランディスが 4/22 の配信内で今後『ホロスタRUSTにトワ様を呼んで、そこからさらに人を呼んでもらおう』といった内容の発言を行って物議を醸した。男コラボに寛容なトワ様を足掛かりにしてホロメンとのコラボを目論んでいるのだろうか?このような安易な発言はスト鯖RUSTで警戒心を増しているユニコーンの角を極限まで研ぎ澄ませることになる。


今後の展望

昨今のホロライブとホロスターズの壁を無くそうという動き、スト鯖RUST への参戦、にじホロコラボの活性化など、どうにもホロライブというこれまで築き上げてきたブランドを壊そうとしているように見えてならない。

この流れはもう止められないのか。ホロライブはどこへ向かおうとしているのか。ユニコーンに希望は残されているのだろうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?