【CLグループステージ2節 バルセロナvsインテル レビュー】

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⓪自己紹介

普段はJ2に所属している大宮アルディージャのレビューとプレビューを書いています。
海外で継続的に追っているチームはスペインのC.Dレガネスというチームです。レガネス以外の試合は面白そうなゲームを選んで観ています。
普段は海外サッカーの記事を投稿していませんが、戦術面で高いレベルの試合を観戦することが出来るCL及びELの試合については、(余裕があれば)毎週1試合をピックアップしてレビューを投稿していこうと思います。

①はじめに

バルサvsインテル スタメン

バルサを観るのは今季初。オフシーズンはグリーズマンの移籍金騒動やネイマール獲得のためにラキティッチ放出云々などオフシーズンでドタバタしていた印象。リーグ戦では4勝1分2敗で4位と出遅れてる模様。

一方のインテルはミラノダービー以来の観戦。名将コンテが就任が今シーズンから就任し、伝家の宝刀352を採用している。オフシーズンにはルカク、サンチェス、ゴディンなどの実力のある選手を獲得するだけでなく、バレッラとセンシという若手有望株を獲得。リーグ戦では6戦全勝で単独首位の模様。

バルサとインテルの所属しているグループFにはドルトムントも所属しており、いわゆる死の組になっている。グループリーグ突破のためにも両チームともに負けられない戦いとなる。

②インテルのバルサ対策と横幅を使えないバルサ

バルサvsインテル インテルの守備

バルサが自陣内でボールを保持する際に、インテルは5212のような形でバルサのアンカー(ブスケツ)をマンマークさせる選手をつくっていた。中央でCBとアンカーとインサイドハーフの選手がインテルの選手に捕まえられているバルサは一見すると浮いているように見える両SB(セメド、S・ロベルト)からボールを前進していくしかなくなる。
しかし、一見浮いているように見えるバルサのSB箇所は罠であり、インテルの2FWのプレッシングによってボールが誘導されるとWBが縦のコースを消しながら猛烈に前進してボール奪取を狙ってくる。

バルサvsインテル インテルの守備0

WBが縦にスライドして来ればその裏にスペースが生まれるので走りこめば大チャンスに繋がるのだが、バルサの前線の選手は中央でのプレー意識が高く、このような形でチャンスとなるシーンは少なかった(後半途中から投入されたデンベレは気まぐれで行ってた)。

バルサvsインテル インテルの守備2

バルサがインテル陣地内に侵入すると、インテルは532に変化してブロックを形成する。このとき、532のブロックはPA幅でスライドするため中央には全くと言っていいほどバルサの選手が自由にプレーできるスペースは存在していなかった。

バルサvsインテル インテルの守備3

532崩しの定石は、ボールを左右に動かすことで中盤の三枚のスライドが間に合わない状況を作り出すことにある。
中盤3枚では左右に素早く動かされ続けるとスライドが間に合わない場面が出てくる。この様な場合には最終ラインのWBが中盤3枚の脇を埋める動きを行う。
バルサの左サイドのセメドは横幅いっぱいに開く立ち位置をすることがあったのの、右利きである彼はボールを受けても縦に突破しづらく、仮に突破しても逆脚でのクロスは困難であり効果的ではなかった。また、セメドがボールを持った際にWBの裏へと走る選手が少なく、密集が作られている中央にいることがほとんどで結局詰まってしまうシーンが多かった。
一方、左サイドから右サイドへとサイドチェンジを行ってもS・ロベルトがネガトラ予防のために内側に位置していることが多くスライドが間に合ってしまうシーンが多かった。

③インテルによるロングカウンターと疑似カウンター

インテルは532での守備陣形からボールを奪った後のロングカウンターでチャンスを創り出していた。

インテルカウンター

ボール保持時に235のような形になるバルサはネガトラの際にアンカー脇とCBの両脇に問題を抱えることになるインテルはボールを奪取するとシンプルにアンカー脇に立つサンチェスとラウタロの2人をCBの背後や両脇に走らせることでカウンターを狙い続けていた。
また、ボールを保持する際にもアンカー脇と最終ラインの裏を狙って攻撃を行っていた。

インテル疑似カウンター

インテルはボールを保持すると2-4-0-1-3ともいえるように最終ラインと前線の距離を広げることで中盤を空洞化させていた。そうするとブロック守備の際にはアンカー脇を埋めていたIHの選手がいなくなってしまう。このエリアにサンチェスが降りてボールを受けることでバルセロナの2CBを釣り出し、その裏をラウタロが活用するしていた。いわゆる疑似カウンターである。

先制点もリスタートからだったが、アンカー脇とCBの迎撃を利用してラウタロが裏抜けを成功させていた。

インテル先制点

④ビダルの登場とバルサの陣形変化

インテルは後半開始後まもなく(53分)にブスケツを下げてビダルを投入し、4213へと変化する。

画像8

4213へと変更したことで、バルサ自陣内でのビルドアップの際に中央を封鎖するためにインテルは5212から5122の形へと変化する必要が出てくる。
そうすると、インテル陣内の中盤にはアンカー役だけとなり、バルサの前線の選手がプレーをしやすい環境がうまれることとなった。

画像9

また、インテル陣内でのボール保持でも244のように配置することでインテルのカウンターの起点となっていた2FWを2DH(デヨング・アルトゥール)で抑えることが出来るようになった
これにより、インテルはロングカウンターによる陣地回復が図れなくなったことでバルサに押し込まれる時間が続いてしまった。また、自陣に押し込まれて守備を迫られ続けることで疲弊し、更にロングカウンターの威力が半減してしまう副作用もあったように思える。

⑤おわりに

バルセロナ2-1インテル(得点者:ラウタロ、スアレス×2)

ビダル投入後、押し込まれ続けたインテルが後半に2失点してバルセロナが2-1で勝利することとなった。
インテルとすればバルセロナにボールを保持されながらも前半はチャンスを数多く作り出していただけに、追加点を挙げて勝利に近づけたいところだった。攻守ともに準備してきたものが表現出来ていただけにこの結果は受け入れがたいものがあるだろう。
一方のバルセロナはビダルの投入によって試合の流れを手繰り寄せて勝利を手に入れたものの、戦術のディティールの部分や選手の特性と戦術の相性などまだまだ課題が多く、CLやリーグ戦で強豪と当たる際には厳しい戦いが続きそうである。

⑥宣伝

普段海外サッカーを追っている方にはなじみがないかもしれませんが、今週末にJ2の昇格争いを左右する水戸ホーリーホック(6位)vs大宮アルディージャ(2位)の試合が行われます。
水戸ホーリーホックはJリーグ有数のゾーンディフェンスを実行してくる戦術的に洗練されたチームです。それに対して大宮はインテルやアタランタをほうふつとさせる攻撃的な守備を行う5バックのチームです。
国内リーグでもこんなに戦術的に楽しめる試合が行われています。

この試合を、13時45分ごろからYOUTUBEでリアルタイム解説を行いますので視聴とコメントをお待ちしております。(リンクはこちら

大宮アルディージャの分析記事はこちら

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あるちゅー(ちくき)

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あるちゅー(ちくき)

大宮アルディージャについての記事を投稿します。気が向いたときにはレガネス(スペイン)含めてた海外のチームについても投稿します。 twitter(https://twitter.com/Soka_ardija0331?s=09
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