大宮サポーター向け戦術用語解説③(マンツーマンとゾーンディフェンス)

皆さんこんにちは。
ここ最近、Nulbarichにハマっているちくきです。
友人に薦めているものの、なかなか気に入ってもらえず悲しい思いをしていますがココでも紹介しておこうと思います。

ちなみに個人的にお気に入りの曲はBlank Envelopというアルバムに収録されている「All to myself」です。
ぜひぜひお試しください。

なんやかんやで大宮サポーター向け戦術用語解説シリーズも第三弾となりました。
他サポの方も含めて、多くの方にご閲覧いただき誠にありがとうございます。
前回までの記事はこちら。
過去の記事で紹介した言葉を用いながら解説しておりますので、第一弾から読み始めていただくことを推奨しております。

①はじめに

これまではピッチ上の概念やオフェンスに関して解説してまいりましたが、今回はディフェンスについて。

大宮サポーターがディフェンスと言われて真っ先に思い浮かべるのは

「4-4-2のゾーンディフェンス」

という言葉だと思います。
では、皆さんゾーンディフェンスについて説明できますか?
実は、私もこの記事を書くまで上手く説明できませんでした。

今回はゾーンディフェンスとマンツーマンについて学んでいこうと思います。

②ゾーンディフェンスとマンツーマンの違い

サッカーにおける守備の方法は2つに分けることが出来ます。
「マンツーマン」「ゾーンディフェンス」ですね。
この二つは何が異なるのかといいますと、何を注目して守備をするかという部分にあると思います。
極端なマンツーマンとゾーンディフェンスの話をするので、ここではベーシックな部分を理解していただければありがたいです。

マンツーマン(man to man)は文字通り、相手選手に注目して守備を行います。基本的な考え方としては個々の選手の立ち位置は相手選手の立ち位置によって決定されます。
極端な例になりますが、こんな感じ。

大宮がマンマークディフェンスを採用した試合として最も象徴的な試合として、ベルデニック監督時代にの埼玉ダービーですね
当時のJ1で猛威を振るっていたミシャ式に対してマンツーマンディフェンスを採用し、1-0の完封勝利を収めました。また、この試合でJ1の無敗記録を更新しています。
(あとあと調べてみたらベルデニック監督時代が6年前という事実に驚愕しました)

話は少し変わりますが、三浦さん時代やピムさん時代の大宮のサッカーを覚えてらっしゃる方はいらっしゃいますか?
ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの各選手がピッチ上にが442の形で均等に並び、ボールの位置に合わせて有機的に動いている姿を覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
あれが4-4-2のゾーンディフェンスですね。

ゾーンディフェンス(Zonal defense)は危険なスペースに注目して守備をする方法です。
基本的な考え方として、個々の選手の立ち位置はボールの位置と味方選手の位置によって決定されます。

ゾーンディフェンスは縦横にコンパクトな陣形を設定しながら、危険なスペースに順位付けをして、優先度の高いスペースにボールが侵入しないように守備をします。
つまり、危険なスペースにいない選手あるいは優先度の低いスペースにいる選手は基本的に放置します。(厳密にいえば選手に着目するのは違うんですけどね)

第一弾と第二弾でミドルサード(中盤)とディフェンシブサードは守備側にとって危険なエリア(スペース)であり、また、中央のレーンもゴールに最も近いことから危険なエリア(スペースである)というお話をしたと思います。
そのような危険なスペースにボールを入れさせることを防ぎ、危険度の低いスペース(サイドのレーンや相手のディフェンシブサードの位置)にボールがあることを許容するのがゾーンディフェンスであると言えます。

③マンツーマンとゾーンディフェンスの特徴

マンツーマンとゾーンディフェンスの概要を説明しましたが、それぞれの守備の方法にはどのような長所と短所があるのでしょうか?
一緒に考えていきましょう。

マンツーマンは基本的に相手選手1人をどこまでも見ることが求められるために、強度の高いプレッシャーを相手選手に与えることが出来ます。
その分、身体的な負担はかかることは容易に想像できますよね。
選手の立ち位置は相手選手によって決定されることから、相手選手の動きによってチーム全体の陣形が崩れ、危険なスペースを相手に受け渡すことになります。局面で発生する1対1で負けた場合にボールホルダーはフリーな状況となりますから、相手選手は自身が余裕をもってプレーできるスペースを確保することが出来ます(他の選手は他の相手選手を見ているため)。

一方、ゾーンディフェンスは選手の立ち位置をボールと味方選手によって決定することから、身体的な負担はマンツーマンに比べて低くなります
また、ボールを奪取した際に味方の選手の立ち位置が明確であることからカウンターへの移行が容易となります。
しかしながら、チーム全体でコンパクトな陣形を設定し続ける意思統一の部分から高度な戦術理解が必要となります。
また、スペースを優先付けして守ることから放置したスペースを利用して逆に守備陣形を攻略されてしまうことがあります。あえて、スペースを放置して相手を誘導する方法なんていうのもあるんですけどね。
このあたりはチームコンセプトの問題になってきます。

相手のビルドアップによって縦横の圧縮が崩されたり、体力的な問題で縦横圧縮の維持ができなくなることでゾーンディフェンスは崩壊していきます。

それぞれの守備方法に対してどのような動きが有効なのかは後日投稿していきたいと考えています。

④マンツーマンとゾーンのミックス

マンツーマンとゾーンディフェンスの長所と短所について述べましたが、それぞれをミックスすることで短所を補なっていくというのが近年の主流です。

例えば、「スペースに注目したマンツーマン」という守備方法では各選手が各ゾーンを担当し、そのゾーンに入ってきた選手をマークするという方法です。
また、「近くの選手をマークする方法」を取れば自分の担当していた選手があまりにも遠い位置にいる(移動する)場合には、その選手のマークを味方に任して他の選手をマークする(マークの受け渡し)ということをしたりすることもあります。
このような方法を取れば全体の守備陣形を崩すことなく相手の選手に対してマークを行うことが出来ますよね。

この辺りの亜流ともいえる守備方法の多様化がゾーンディフェンスとマンツーマンの理解をややこしくさせているのだと思います。

また、ボールの高さ(ピッチを横に分割したときにどの位置にあるか)によって守備の方法や陣形も異なります。
同様に、チーム全体はゾーンディフェンスを行うものの特定の選手にのみマンマークを行う方法もあったりします。
(442がベースとなるチームが433のチームに対してゾーンディフェンスをする場合に、4411のような形になって相手のアンカーのみをマークする形をとるなど。)

では、現在の大宮はどうなのでしょう…?
現在の大宮は基本的にゾーンとマンツーマンのミックスのような形を採用していると思います。
アタッキングサードでは523による守備、ミドルサードとディフェンシブサードでは541による守備を行っています。

相手チームの布陣や選手の質によって多少の変更はありますが、基本的にはこのような形になっていると思います。

⑤さいごに

如何だったでしょうか?
少々、あいまいな部分もあると思いますのでTwitterの方に質問をいただければ嬉しいです。
正直なところ、私自身も怪しい部分がございますのでツッコミどころを発見された方は同様にTwitterの方で教えていただけるとありがたいです…。

リプライするのが嫌だという方はこちらへ。匿名で質問できます。

ゾーンディフェンスを勉強するにあたっておすすめの本を紹介しておくので、更に勉強したい方はこちらをご購入することをお勧めします。

それに加えて、ミスターゾーンディフェンスこと松田浩氏のインタビューのリンクを貼っておきますのでご覧いただければと思います。

最後に、お仲間のブロガーの紹介をさせていただいて今回の締めといたします。

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ちくき

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