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1.オンブラマイフ(ヘンデル作曲) 12/22リサイタルのプログラムについて


12月22日(木)は東京オペラシティリサイタルホールにて、茨木智博オカリナ&トランペットリサイタル!


様々な想いを抱えて挑むコンサートですが、こちらでは当日の演奏曲について少しずつ解説していこうかなと思います。

そうです、プログラムノート先出し作戦です。

当日配布するプログラムにはおそらく曲名しか記載しませんので、こちらで興味のある方はどんな曲をどんな想いでプログラミングしたのか見ていただいたり、どんなコンサートが行われるのか想像したり、後から振り返ってあの曲はこういうことだったのか、と見ていただいたりできたら良いかなと思っております。



こちらの記事は声のブログでも配信しています。ちょっとずつ言ってる内容が違いますが。



1曲目はトランペットとピアノという編成でヘンデル作曲の「オンブラ・マイ・フ」という曲です。

共演ピアニストは森浩司さん。森浩司さんの凄さについてはまた改めてお話したいのですが、そもそも以前もブログに書いていたりするのでそちらの記事もご参照ください。


▼『圧倒的な説得力』



この曲との出会いは中学生の頃。

「たけしの誰でもピカソ」というテレビ番組にトランペット奏者のセルゲイ・ナカリャコフさんが出演されました。

当時「天うらら」という朝の連ドラのテーマ曲を演奏したことで一躍有名になった、歌心と完璧なテクニックを併せ持った天才奏者です。


その番組の確かオープニングで演奏されたのがこの「オンブラマイフ」で、当時の茨木はこの曲を作ったヘンデルのことも、オペラのアリアという本来声楽家が歌うものであるという事も、何もわかっていません。


ただきれいなメロディをこんなにきれいに歌い上げるトランペットがあるのか、というのが素直な感想でした。


録画した映像を何度もみて指番号をメモして、必死で真似して吹いていました。


今振り返ってみてもトランペットの演奏によるオペラアリアがあんなに自然なものに感じたことはないかもしれません。もちろんそれは先入観なく聞けていたというのもあると思うけど。

そして自分の中にずっとある憧れの一つになっています。



真っ当なトランペット人生を歩もうとすると、あまりわざわざオペラアリアを吹く機会はなくて、もっと他にやるべきことがあるだろうという感じになってしまうのですが、やっぱり自分はこれが素直に歌えるトランペット奏者になりたいなと思っています。


実はそういうことをやろうとして全然うまくいかなかった経験が沢山あるので、難しい曲ではないけどこれをコンサートの一番最初にやるということはめっちゃ怖いです。


でもそろそろ一回くらいうまくいかないかな、という自分の中のチャレンジをこの大事な場面に持ってきてしまいました。




▼12/22(木)茨木智博オカリナ&トランペットリサイタルのご予約はこちらから


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