【日記】私に悲しいを伝える声

自分の中にもう1人自分がいる。

私は頭の中で喋って考える人間だから、
昔からなにかしらと対話しながら考えている節があります。脳内完結。
それでね。
ここ数年はイマフレ未満のやつと一緒にいるわけなんですけども、罵詈雑言。罵詈雑言。
自己否定の言葉はすらすら出てくるんですね。
時には「なあ大丈夫か?休もうぜ。な?きっと大丈夫だからさ。」と言ってくれていたのですが、最近は私の脳のメモリとか余裕が足りないのかそういう言葉を想像しにくい。本を読んでいるのではなく文字を追っている感覚。
そうだ。疲れているんだ。
ふむ…。


前座が長い!

本題。

最近、もうひとり、加えて自分が見える気がします。
そいつが見える時、そいつは大声あげて泣いているんですよ。

そうだ。
子供の私だ。
悲痛な叫び声。

声をあげて泣けなくなったあの日。


私が、「悲しい」と率直に思った時、
その感覚を、どこかへ捨てて、
恨みや呪いに変えるようになった。
泣かなく、なった。

本当に最近になって、
そのとき、
そいつが脳内をチラつくようになった。

大粒の涙を流して、大声で泣いている。

「なんでそんなことを言うの」
「おねがいやめて」

現実では言えやしない言葉が、
頭の中で大きな声になっていく。

「だれか」

涙が出てくる。
苦しい。


いつからだろう。自分のこの感情を無視しようとし始めた…
いや、
そうじゃない。

ぱっと形を認識できなくなっただけなんだ。
遅効性の毒。
言われた瞬間、感情がわからない。
遅れて分かる。

いや、やっぱ泣かないように、傷を感じないように、見ないふりしてただけなのかも。

…真相は、よくわからんけど。


私はこいつを、見えなくなる日が…いや、
涙を止められる日が来るのかな。

少なくとも、あと数年は一緒かな。
でもそれでもいい気がするよ。
誰もいないところで泣くのは、
信頼できる人の前で泣くのは、
すっきりするから。

ありがとね。
私に悲しいを教えてくれて。

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