イスラム問答

私がムスリマになるまでは、簡単な道のりではなかった。
「え、なんで?」と思うルールがいっぱいあるように見えたイスラム教。
忘れないうちに、夫との問答集を書いておこうと思います。

・豚がダメなこと
(ポークエキス入りのスナック菓子を知らずに買ってきた私。
これは残念だが捨てるしかないという彼に対して。)
私「なんでポークエキスすらダメなの?肉片入ってないじゃん。」
私「無菌状態で飼育した豚なら食べてもいいんじゃない?清潔だしさー。」
夫「無菌状態のネズミや害虫なら食べるの?」
ぐぬぬ・・・

・肌の露出に反対されることについて
私「日本ではそれが普通なんだから、逆に違う服を着ると目立つよ。」
私「みんなやってるんだからいいじゃん。」
夫「みんなを基準にするなら、みんなが悪いことやってたら自分もやるの?」
ぐぬぬ・・・

・礼拝中の細かいルールへの指摘に関して
私「気持ちがこもってたらいいじゃない。(神様も慈悲深いんだから・・・。)」
夫「行為には気持ちが反映される。」
夫「人間は弱いから、これくらい良いだろう、という気持ちが続くと
最終的に礼拝をやらなくてもいいだろう→神様なんてどうでもいい、になる。」
確かにダイエットも「一口だけなら・・・」から、なし崩しになっちゃうもんな。

・斎戒(断食)について
私「食べないなんて身体に悪いよ。食欲だって神様が作ったんだから。」
夫「食欲も含めて、欲は人間に備わっているもの。
ただし人間が欲にコントロールされてはならない。
欲をコントロールできるようになることで、悪い行為に染まら
ないように、自分をコントロールできるようにすることができる。」
たまに斎戒すると、いかに普段無意識に飲食してるか分かる

・生理中は女性は礼拝をしてはならない、モスクに入ってはいけない
私「男女差別だ・・・」
夫「・・・(ぐぬぬ)。」
生理中の女性は汚いものだって言われている気がして
当初は嫌だなぁと思っていました。

・偶像崇拝禁止について
私「神様が作った人間、なら人間が作った偶像だって最終的には神様の作ったものでは?」
私「壊すなんてもったいないよ。」
夫「人間は最初は神様を大切にするけど、目に見えるものしか信じなくなる。偶像を作ることで、最終的には神様をないがしろにしてしまう。」
↑この辺は旧約聖書にもコーランにも載ってます。
最終的には何でもかんでも壊せっていう原理主義的なことではなく
預言者(SAW)の存命中に、多神教を崇めて神を信じない連中に
神を気づかせる象徴的な事柄として、壊したことがあったということなのですが。

・ウドゥー(礼拝前の手洗い等のお清め)時に
夫「足首までちゃんと洗わないと・・・」
うるさいうるさいうるさーい ←子供かよ(笑)


こーんなやり取りがずっとあって、今の夫は忍耐強く私の反論に
答えていたのでした。ほんとすげぇな・・・。

夫はイスラム教に関しては厳しいですが、普段はアニメやゲームをやったり、リラックマのようにダラダラしているので私に小言を言われていますw

未だにスカートの長さなどについては、まだ私は全面的に
イスラームでいうアウラを隠しきった姿で外出できてなくて
(今日もロングスカートだからいいだろ、と思ってたら
「足首が見える」と言われ、チッと思いましたが)
まだ課題満載です。

他にも、イスラーム以外の宗教行為の禁止
(神社へのお参り、葬式などの儀式行為への参加)
については、未だに意見が統一しないところはありますが、
おいおいすり合わせが出来たらなぁと思います。

日本においては、イスラムをゴリゴリに押しだすと
代々(なんとなくでも)宗教に染まっていた親族などが
傷ついたり、イスラムに対して悪い意識を持ったりする
かなぁと思って「見せかけだけでもやろうかな・・・」と
迷いがある感じです。けど、これもアッラーへの裏切り
行為になるのかも?
親はいつか亡くなるので、ちゃんと考えないとな・・・。

そういえば、
私はイスラムに改宗する前から、なんとなく火葬は怖いと思ってて
火葬場に行くたびにガクブルしていたのですが、他の皆様は
どう思っているんでしょうね。
火葬の文化自体も、戦後から定着したもので
昔の日本は土葬が常態でした。

私は火葬は嫌ですが、両親の遺体を火葬するって考えると
胸が痛みます。けれど、火葬するのが当然と考えている人から
すれば、土葬させたいなんて余計なお世話なんでしょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?