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【玩具レビュー】MAFEX No.155-ウルトラマン(シン・ウルトラマン)

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"空想と浪漫。そして――友情。"

ようこそ!
この度は貴重なお時間を割いてブッキーのnote記事をご覧頂き、まことにありがとうございます。
今回は2021年7月という、映画本編公開よりもだいぶ早めのタイミングでメディコムトイから発売されたフィギュア「MAFEX No.155 ウルトラマン(シン・ウルトラマン版)」をレビューする気になりました。

シン版のウルトラマンのフィギュアといえば、やはりバンダイより発売されたフィギュアーツのほうが目にする機会が多いのですが、
こちらのMAFEX版も決して負けていない……というか、各所の仕様的にはフィギュアーツに勝るとも劣らない独自セールスポイントが多く見られ、個人的にはこちらをオススメしたい感情が多くあり、今回このようなレビューを敢行することに決定しました。

note記事一発目ということで色々と不慣れな部分もあると思われますが、
そこは歴戦note読みたる皆様の、一家に一台・メフィラス印のベーターボックスでも所持しておられるかの如き寛大なお慈悲を頂戴する事とさせて頂きます。

【パッケージ】

パッケージ

パッケージは全体的にホワイトを基調とし、そこにMAFEXや作品タイトルなどのロゴが赤文字で印刷されたデザイン。
表面の質感はしっとりとした艶消しで、あまり飾らないレイアウトからも一種の懐古主義に似た雰囲気が伝わってくる仕様。
窓も大きいため、個体差チェックなども発売当時は容易だったかと思われます。ブッキーは1年遅れでネットで購入した為に一度顔のシルバー塗装が潰れたものを掴まされましたので、あまりその辺は有効活用できませんでしたが……。(これは2個目)

おそらくメーカー側もウルトラマン好きなんだろうなあ、というのが伝わってきます。こういうの大事。

【パーツ内容】

内容物01

内容物はアクションフィギュアとしては至ってベーシック。
本体×1、交換用手首が左右それぞれ4種の合計8種が付属します。
ウルトラマンの代名詞・スペシウム光線のエフェクトなどは付属しませんので、その辺はちょっと寂しく感じてしまう人もいるかも。(個人的にはあまり気になりません)

内容物02

交換用手首はそれぞれ専用ホルダーが2個付属しており、紛失防止に便利。
また手首自体もフィギュアーツのような小型ボージョイント式ではなく、むしろ真骨彫・仮面ライダーカブトに似た軸式バータイプであることも特徴。
ここはおそらく好みが分かれるポイントだと思いますが、個人的には工夫さえすればポージングにさほど不自由しないのと、
何より構造上交換作業が非常にスムーズに行えるため、破損の心配をあまりしなくて良い点が非常に高感触。

内容物03

加えてフィギュアーツと決定的に異なるのは、スタンドが丸々1個付属してくる点。フィギュア集めてる人なら言われんでも解り切ってると思われますが、これ正直めちゃくちゃ助かります。
プリントやメーカー刻印などもないので、もし使用しない場合は他フィギュアへの転用も非常にハードルが低い、地味なナイスアイテムです。
(調べたら、どうもMAFEXシリーズはデフォでこのプレーンなスタンドが付属しているみたいです。ありがたい……)

【本体】

本体01

本体02

というわけで本体。
フィギュアーツより一回り大きく、どちらかといえば一昔前に販売されてたシリーズ「ULTRAACT(ウルトラアクト)」に近いサイズ感。
プロポーション的にはフィギュアーツ版よりもほんの僅かに肉付きが良さそうに見えますが、劇中での印象との乖離は少なめ。
シルバーの色味もギラギラしてて好感触です。

本体03

フィギュアの命、顔の造形はかなり理想的。
フィギュアーツ版よりも表情が若干凜々しい印象で、販売時期的にもおそらくは「劇中デザインの印象の再現」というよりはスタジオカラーから提供された3D資料がベースになっているような印象。
(本編のウルトラマンは、パースや光の当たり方の加減などでしばしば目元が丸く見える瞬間が割とあったりします。特に浅見を地面に下ろすシーンなどでいつもより表情が穏やかに見えた人は割と多いと思います)

またこのフィギュア最大の特徴のひとつとして、複眼の透明度が意図的に抑えられており、まるで鉱石のような質感になっている点が挙げられます。
(構造自体は白く塗られた「目玉」が奥にあり、その表面を乳白色に塗られたクリアカバーが覆っているような感じ)

本体04

ただし、個人的にこの表現は非常に好印象です
というのも、映画本編におけるウルトラマンの複眼は常に内部からボンヤリと発光している状態であり、決して「透明度の高いクリアパーツ」のような質感はしていなかったりします。
おまけに、内部に造形された白い「眼球」がちょうどぼかし効果によって光源のように見えるのもアツいポイント。

【可動】

可動01

当フィギュア最大の無双ポイント。
まず今作の肩関節はパーツ分け面積が胸側に大きく迫り出しており、これによって「肩を前に入れる」という多くのフィギュアが苦手とするポージングをいとも簡単にこなしちゃいます。
歴戦のウルトラファンならもうこの時点で察したと思いますが、これ非常に重要。(後述)

可動02

足首の可動もかなりえげつないことに。
おそらく軸可動+足首に斜めに角度を付けたスリッパ形式の構造だと思われますが、何をどうやったのか、明らかに過剰なまでのウルトラ変幻自在ぶり。まるで別の生き物のようです。
(褒めてます)

可動03

頭部も2段階可動により気持ち悪いくらいの可動を確保。
股関節はフィギュアーツとおおよそ似た構造ですが、付け根部分のパーツを限界まで短くすることで分割線を減らすという細やかな仕事が見えます。

そして、これらの可動を以てすれば……!

可動04

みんな大好き・スペシウム光線のポージングがラクラク可能!
猫背気味の姿勢&左腕を前に入れる割と難易度の高いポージングですが、前述通り凄まじい可動性により頭部もちゃんと前を向き、両腕もスムーズに調整することができます。

可動06

関節の渋みなども程よい加減なのでストレスとかは特になし。
「思ったままの可動に追従してくれる」という意味では屈指の感触の良さを誇ります。

可動07

劇中での印象的なポージングも一通り。
こういう時にスタンドの便利さが光る。

【短所】

短所01

……しかし、人間の欲望というものは果てぬモノ。
どんなにクオリティの高いフィギュアといえど、ヒトであるなら何かしら不満点を見出してしまいがち。
最後にささっと、このフィギュアの短所を挙げることにします。

まず画像の通り、このフィギュアは少々シルバー部分(特に胸)に細かなゴミの巻き込みが目立ちます。
もちろん個体差にもよりますが、ブッキーは冒頭で書いたように顔部分の塗装ダマによって1回購入し直した経験があり、そのどちらにおいても胸部分が特にゴミを巻き込みがちなような気がしました。(あと背中も)
腹筋や脛などはそうでもないあたり、おそらく製造工程上でなにか要因があったものかと思われます。
(ただし、おそらくはバンダイの塗装クオリティに慣れすぎて感覚が麻痺してしまっている自覚も否めない気がします。なんだかんだ言って大手は色々と "強い" のは事実……)

短所02

強いてもうひとつ挙げるとすれば、上体パーツと腹部パーツに少しだけ大きなサイズ差があること。
こちらは実際のところ遊んでる時はあまり気にならないですし、その時に目立つ側(胸か背中のどちらか)のラインを合わせてあげれば済む話ですが、
この辺の違和感のなさだけは流石にフィギュアーツの方が経験において一日の長があるように思います。

とはいえ、そもそもアクションフィギュアである以上分割線なんか気にしてたら一生幸せになれない気もするので、
この辺は「褒めちぎるだけじゃサクラ過激派みたいに思われるかも……」というレビューの信頼性担保の為のイチャモンみたいなもんです。御容赦。

【総評】

外観:★★★★☆
楽しさ:★★★★★
プレイバリュー:★★★☆☆
品質安定性:★★★☆☆

まとめ02

最後にちょっとだけケチを付ける形になってしまったものの、基本的には満足度が非常に高いフィギュアであり、(複眼の解釈やエフェクトの類が一切付属しないなど製品上の仕様にさえ納得できれば)間違いなくオススメできる一品です。
ただしブッキーが経験したように、記事執筆時点で既に発売から1年が経過しているため、今から入手となればほぼ間違いなく中古市場からとなる可能性が高いですし、その場合は個体差の確認が少し難しくなってしまうので、そこにだけは少し注意して頂ければと思います。
(これは殆ど全ての中古フィギュアに言えることですが……)

何よりシン・ウルトラマンという個人的な傑作の主役ヒーローのオモチャとしてかなり丁寧に作ってもらえてること、
そしてかの成田亨御大が目指した本来のウルトラマンの立体化という意味でも、二重三重に充実感のあるTOYでした。

フィギュアーツと迷っている方は是非ご一考ください。
もしくは両方買ってしゃぶり尽くすのもアリだぞ!!


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【おまけ】

オチ

表紙のぐんぐんカットのでっかい右拳はソフビ改造ユニットによるウソです
みんなも特殊撮影いっぱいして♥♥

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