100年カレンダー

私が本(活字)にはまったのは26歳のころ
外回りの仕事の合間にふと立ち寄った本屋で
なんとなく購入した小説が始まりでした。
そこから投資・ビジネス・自己啓発などいろんなジャンルの本を読むようになったのですが

「人生は一度きり」というワードがでてくる書籍にたびたび出会いました。
その都度確かに人生は一度きりだよなぁ
できることなら悔いなく生きたいよな。とは思うんです。
でも本気でそのことについて考えてたかというとそんなことはないんですね
今でも本気で考えてるかと言われればそうじゃないのかもしれない
でも当時よりは考えてる
そのきっかけとなったのは2021年に読んだ
「一度しかない人生を「どう生きるか」がわかる100年カレンダー」
この本の内容はその手の本でよくある内容なので自分にとっては
特に目新しいものではなかったが読むタイミングがよかった。
2021年と言えば私が本気でFIREを目指している最中だったから
付録で自分の生まれ年から始まる100年分のカレンダーがついてきたこと
これも大きかった。
私の生まれた1981年から100年分2080年まで記載されいてるカレンダー
これを部屋に貼り過去の印象に残ってる出来事を付箋に書き
ペタペタ貼っていくと。

社会人になってからの出来事を見返して愕然としたわけですよ
つ。つまらない。なんだよこの人生。
20歳から40歳までの自分ってこんなつまらない人生送ってたんか?
もちろん楽しい嬉しいこともそれなりには経験してますよ
明確に覚えてる出来事も
でもそれ以上につまらない。つらいことばかりという印象が強くてね。
20年、何も中身がないまま一瞬で過ぎ去った感覚があったわけ。

仮にさらに20年勤めて60歳を超えた時はたして41歳から60歳までを
楽しかった。満足のいく生活を送れてたと思えるだろうか?
多分無理だろうビジョンがまったく浮かばない

繰り返す毎日にうんざりして業務で神経をすり減らして
あっと言う間に60歳を超える未来しか浮かなばなかった。
あらためて何か行動をしないとだめだと感じた瞬間でした。

男の健康寿命が72歳。平均寿命が82歳くらいと仮定して付箋を貼ると
40歳って折り返しを過ぎてるのがより明確にわかる。
神経をすり減らし嫌々やってる仕事をしてたら
平均寿命まで生きるのも無理だろうとも感じた。
ただその時点でもいろいろな考えがよぎってて
別に長生きしなくてもいいか。
非常につまらない毎日ではあるけど給料はもらえてて
多少なりとも趣味にお金を使うことはできる
後から振り返ったら何も残ってないように感じるけど
その時は少しだけ楽しいと感じることもあるわけだし
20年以上当たり前のようにもらっていた固定給がなくなる
世間や家族にどのようにみられるか
賃貸やクレカなどの審査・社会的信用はなくなる
自分よりつらい立場の人もたくさんいるんだしなど
悪い意味でコンフォートゾーンから抜け出せない状態

でもね
他の記事や動画でも言ってるが40歳41歳って
ヘルニア。めまいと自分の体調が過去一で最悪だったことと
同じ課の人が二人。同期が一人の3人が亡くなくなり
生きることに対してより深く考える出来事があり
考えが吹っ切れました。

これも何度も記事にしてると思いますが45歳まで4000万貯める
そこまでは耐えよう。そして行動に移そうと考えてましたが
正直40歳の時点で限界は来てたのよね。
結果41歳で行動に移すわけですが。あれから1年半
あっと言う間でしたね。
会社員として働いていた20年もあっという間でしたが
この1年半のあっと言う間は充実感が段違いでした。
例えば先日浜松町集合で浜離宮恩賜庭園に行ったのですが
浜松町って仕事で何度も行ってるんだよね。でも街並みがどうなってるか
雰囲気がどうかなんてあまり気にしてなかったわけ
それが先日行った時はそう言ったところにも目が行く
メンタル部分なのかな。余裕ができてるんだよね。それはすごく感じる。

天気がいい日の平日の昼間にウォーキングができる。
青空がでてて空気を吸いながら運動して気持ちいいなぁ
と感じることができる
帰ってきたらシャワーか湯舟に浸かって昼寝をする。
このようなことでもかなりの幸福感が得られるわけだが

これを会社員がやろうと思ったら難易度がかなり高いと思う。
そりゃ一度や二度ならやれないことはないと思うが
日常的にやろうと思ったらほぼ不可能だろう。

10キロ20キロ歩いて自分的には結構限界まで歩いたと感じた
次の日はゆっくり家で過ごすなんてのも些細なことかもしれないが
今だからできることだ。

世界一周旅行などの大きい。そして多額のお金がかかることではなくても
普段の生活が丁寧にできてるということでもだいぶ充実感を味わえている
まだ1年半だからね。これが2年3年と同じ生活を繰り返していたら
もしかしたらもうすこし刺激が欲しいと感じるのかもしれない
それは未来のことなのでわからないが

生活に充実感をもたらせてくれるもう一つの大きなものに
資産がある
今すぐ働かなくてもしばらくは生活ができるというところまで
がんばって貯めた結果でもある

43歳になり改めて100年カレンダーを見る
健康寿命と言われている72歳にまた近づいた
働いていたとき思っていた「別に長生きしなくてもいいか」という考えは
完全に消え去っている。これだけ毎日が充実してるのであれば
できるだけ長生きしたいと思うようになった。
自分の足でできれば寿命までは歩きたい!

死ぬのが一度きりで人生は今日も明日も続いていくのだから
一度きりと言わないのでは?という意見もあるようですが
今私は「人生は一度きり」という言葉が一番しっくりきています。