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【鉄日】24/01/26. On The 労働 Again!

ここ3日は今季一番の寒気がやってくるというコトで、日々雪との格闘が続いてる。
犬は喜び庭駈けまわり猫は火燵で丸くなる、というが僕はどちらかといえば猫派、
ぬくぬく惰眠を貪るのが大好物なので、なにもこんな天候に外へ出ないでもいいんじゃない?
出勤だけで一苦労、降り頻る雪をかきわけ30分、麓とは違い山へ上がれば上がるほど吹雪いていて、しかも除雪も侭ならない山道は危険でいっぱい。
早朝から緊張感で時速30km、対向車が来たら5km減、カーブに入れば5km減、上がり坂なら10km減、
ともかく凍結も怖いし、雪にハマるのも嫌だ、ガソリン代もお高い昨今、4WDで走るとガスも喰うと。

そうして仕事先では当然、除雪が一番の仕事となる。
僕の立場は微妙で、当施設の用務員(いわゆる雑用)さん、御用聞きのようなもので、ある時は切れた電球を取り替え、ある時はパソコン入力、灯油を足したり、道具室の整理、職員の注文をやっつけていく。
この施設は宿泊だけでなく、子供から大人までの団体さんが研修とか体験とかの名目で利用されている。
僕はこないだ見た映画「パーフェクトデイズ」の余韻を引きずっていて、どんな雑務でもそのクオリティを高めようと入り込んでいくのだが、そこはやはり映画ではないので(そこには誰も視聴者いないしね)だんだん手を抜いてしまうのだった。
むかし学校の用務員さんていったら、いい齢のお爺ちゃんを思い出してしまうんだが、とうとう俺らもそんな役どころまできたのだろうか。
喜ばしいことなのか哀しいことなのか、生きるべきか死ぬべきか、
To be or not to be that is a Question?
本来何でもこなせるような人物が抜擢されるハズで、いわゆる経験豊富な人に限られる狭き門、しかしながら何故かふらりと迷い込んでしまっただけなのです。


除雪機 Fuji


今回、こちら雪国へ来てから約6年、初めて除雪機を扱うことになりました。
キャタピラでずんずん進みザクザク雪を弾いていく、こいつぁスゲェやって調子にのってたら急に雪を排出しなくなった。
前にあるエッジ(雪を削る刃)をボルト一本で回していて、それが硬い出っ張りなんかに引っかかると直ぐに折れてしまい、交換しなければならない。
運転は慣れたけど、猛吹雪の中、自動なのでたいして体力も使わずにいると寒さが身に堪え、スコップ片手に身体を燃焼させた方がいいと、無駄に人力で雪かきして寒さ対策する。
やっぱりつまらない机仕事よりも、何か作ったり壊したり、身体使った方が断然楽しいのだ。
雪かきは芸術的、除雪して通り道を拵えても一昼夜でまた雪が降り積もり、その道は埋もれていく。
それに気温が上がれば溶けちゃってお仕舞いだ。
そういった意味では料理にも似た、すぐに消えてしまうアートの一形態じゃなかろうか。


だいぶプロってきた

クロスカントリースキーの団体さんのために圧雪をした。
圧雪てなに? て思ったら、"かんじき"履き踏みならし雪を圧縮させ、通り道や小さな広場を作る作業。
膝先まである雪を、ぎゅぎゅって踏んで固めてくんだけど、雪中をただ歩くだけでも大変なのに踏み踏みして歩くのは、かなり重労働。
カニ歩きしてみたり、軸足作って四方を踏みならしたりたり工夫するんだけど、この運動は全身エクササイズ、汗だくになった。
数日後、筋肉痛に襲われるであろうコト必至。(年寄りは遅い)


圧雪中

この仕事、悪くない。
いや僕が老いたのかな。
パーフェクトデイズの心意気で、当分続けられそうです。