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自律走行型配送ロボット「RICE」は日本でマッチングするのか?

 4月20日のニュースリリースで、自律走行型配送ロボット「RICE」がセブンイレブンの商品を屋内で配送する実証実験をスタートする記事がでていました。
セブンイレブン・アスラテック・ソフトバンクが連携の上で、三菱電機・東急不動産の協力の基に運営されます。

 場所は、ソフトバンク本社が入っている竹芝の「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」です。
セブンイレブンがテナントとして入っており、ソフトバンク社員がセブンイレブンで注文した商品を自動でフロア内の指定場所まで搬送する形です。
エレベーターとも連携させているので、各階に配送されることになります。

 最初のエレベーターとの連携は、配送ロボット「RICE」だけが乗り込むのかもしれませんが、実験の中ではおそらく人間と一緒に乗り組むことも実証されると思います。
大型ビルには業務専用のエレベーターがありますが、そちらを使うのかもしれませんね。

 でも、できたら人間と一緒にエレベータに乗せてほしいですね。
そうしないと人間との共存は、まだまだ先になってしまいます。

・人間と一緒にソーシャルディスタンスを保って乗車できるのか?
・人間に気をつかわせるロボットなのか?
・降りる順番の配慮はできるのか?
・エレベーターの操作スイッチと連携させた場合の安全性はどうなのか?

 いろいろと課題が多いと思います。
配送時間は、混み合う出勤時間・ランチ時間・帰宅時間は避けるようにするとは思いますが、試験ですからより現実運用に近い所までチャレンジしてほしいですね。
ロボットと一緒にエレベーターと乗り込んでも全くの違和感がない・・・
ここまでしないと本当の普及にはならないと思います。

 「RICE」のホームページをみると、シンドラー社のエレベーターとの連携しているようです。
三菱のエレベーターと連携しているようではないです。

 今回はアスラテック社の「RICE」のロボット実証実験がメインですが、今後は配送だけでなくロボットの作業範囲を広げるまで拡大してほしいものです。

 例えば、以下のような作業です。

・センターから来た商品配送品の受け取り
・受け取り後のバックヤードへの格納
・箱の開梱と箱の折りたたみ処理
・オリコンから棚への配置

 コンビ二作業として一番手間がかかる部分をロボットで自動化していく。
そこが本来の自動化を求められている部分だと思います。

 ロボットの自動配送は見た目には格好良さがありますが、今後の人手不足のなかでは自動化すべき最優先の場所ではないですね。

 もっと実際の作業で一番困っている部分をアシストしていく・・・
そんな取組みが今後も増えてくることを期待しています。

 段ボール箱を全面廃止して、オリコンだけで完結するしくみなど・・・
もっともっと現実的な課題は多いですから・・・

 ソフトバンクには、ソフトバンクロボティクスがあります。
オートストアをソフトバンクが買収したことは、以前紹介しました。

【関連記事】

残念ながら、今回も海外で開発された商品の国内への展開になっています。

 ソフトバンクの投資能力で自前での開発もできると思うのですが・・・
現場の課題を克服するためのベンチャーを育てる。
ここも大事なポイントだと思います。

 どうも買収や海外品の導入に力を注いでいます。
ソフトバンクロボティクスの本来の活用を期待したいところです。

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