【初心者でも分かる!TableauTips】前年比を表示したい!でも前年の実績は隠したい!ときの必殺技
前年比を出したいけど、前年の実績自体はいらないので隠しておきたい。でも普通にフィルターをかけると前年比も空白になってしまう…場合の対処方法を紹介します。
概要
実現方法は複数ありますが、この記事では最もメジャー?と思われるダイナミックハイド(LOOKUP関数)を使う方法をご紹介します。
完成イメージ: 前年比を表示させながら、選択した年以外の表示を隠す
必要な計算式:ダイナミックハイド(LOOKUP関数)
制限事項:複数のシートに適用させることができない
ひとつのフィルターを変更すればダッシュボード内のシートAもシートBもシートCも表示月が変わる、というフィルターの共通化と、「前年実績を隠しながら前年比を表示させる」ことの両立は、他の方法も含め現状できないはず、です。(もし何か方法あれば教えて欲しいです!)
これを実現したくて色々調べたり試行錯誤しましたが…ダッシュボードの構成や表現方法を工夫するしかないのかな、と思っています。
手順
1 . まずは見せたい表・グラフを作成します
ちなみに、前年比は簡易表計算から簡単に作れます。
手順:メジャーバリューで右クリック → [簡易表計算] → 該当項目を選択
計算が正しいことを確認したら、次へ進みます
2 . LOOKUP関数を使った計算式を作成します
自分自身の[オーダー日]の'年'を取得するよ〜という計算式です
名前は「表示年選択」などが分かりやすいでしょうか
'year'と[オーダー日]の部分はご自身のデータに合わせて適宜置き換えてください。
ポイント:LOOKUP関数で何してるの?
データを生かしたまま表示上だけ隠しているイメージです。
今回実現したいことは、通常のフィルター機能を使うと上手くいきませんが…
LOOKUP関数で表示上だけ隠すことで実現ができます!
これはクエリパイプラインにおいて、表計算フィルターがかかる順番が大きく影響しています。
なんで表示上だけ隠すことができるの…?と思ったあなたは、ぜひLOOKUP関数やクエリパイプラインについて調べてみてください。
3 . 作成した計算式をフィルターシェルフに入れ、表示させたい年を選択します
完成!
「表示年選択」フィルターを表示すれば、ビューアーが任意で表示年を変更できます。
まとめ
表計算と言われると難しそうに感じますが、たったの3ステップで実現できました!
さらに、前年比のプラスマイナスによって色を変えたり、グラフなどで視覚的にパッと分かりやすくなるような見せ方の工夫ができると、よりよいVizになると思います。
表計算やクエリパイプラインは、理解しておくとTableauでできることが格段に広がるので、気になった方はぜひ調べて自分の知識にすることをおススメします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?