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働く統合失調症患者

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働く統合失調症患者である私自身の日常のことを
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記事一覧

病気のこと(幻聴の話)

病気のこと(幻聴の話)

統合失調症だと「幻の感覚」、つまり幻覚が現れるわけなんですが、私によく表れているのは「聴覚的なもの」「嗅覚的なもの」「触覚的なもの」です。

今回は聴覚的なもの、「幻聴」について、私の症状を。

調子がひどく悪いとき以外は、現実に聞こえている声なのか頭の中だけで聞こえている声なのかは判っているつもりです。
これ、発症した当時は全部本当に聞こえているんだと思っていて、とてもしんどかったです。統合失調

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かかりつけ医を持ってくださいと言われた話

かかりつけ医を持ってくださいと言われた話

ずっと大学病院にかかってきてました。
実家戻ったときに実家近くの精神病院にかかっていた時期もあるけど、
福岡市に住んでる間はずっと。

大学病院って研究機関でもあり、医師養成機関でもあるためだと思うのですが、数年(短ければ1年)で主治医が変わるのです。

今日は通院日だったのですが、ざっと近況を伝えた後に
主治医からかしこまった感じで「お話をしないといけないのですが」と
切りだされまして。

あ、

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私が誰かを殺してしまう確率

私が誰かを殺してしまう確率

漠然と感じている「恐怖」についてのお話を。

私は精神障害者です。
統合失調症(旧名称:精神分裂病)です。
ネット上だと「糖質」とか「キチガイ」とか言われてるびょーき。

このnoteを書こうと思ったのは
元名大生のタリウム事件の公判が始まったというニュースをみかけたから。

弁護側は「発達障害で責任能力がない」として無罪を訴えたそうで。

発達障害で責任能力がない、という点に関しては、
発達障害

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統合失調症患者の喫煙事情

統合失調症患者の喫煙事情

久しぶりの更新です。

ええとええと、禁煙治療(しかも2回目)を受けたんですが、タバコをやめられませんでした。

精神科の主治医に相談したところ、
「やっぱりね、やめるのはやめたほうがいいよ」
とのお言葉。

1回目の禁煙治療を始める前に一応主治医に
「禁煙治療を行いたいのですが飲み合わせとかどうでしょう?」
と訊いてみたんですね。noteにも書いてたと思いますが(めんどうなので探すところまではし

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パブーに「働く統合失調症患者の日常」をまとめました

パブーに「働く統合失調症患者の日常」をまとめました

noteで書いているマガジン、「働く統合失調症患者の日常」シリーズを、パブーというサイトでまとめました。

http://p.booklog.jp/book/104411

 パブーっていうのは電子書籍を作ったり販売できるサイトです。
 販売ができるといっても、「働く統合失調症患者の日常」は無料で公開しています。

 PDFやEPUBでダウンロードして読むことができます。
(しばらくログインしてな

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統合失調症患者が就職するならオープン就労を薦めます

統合失調症患者が就職するならオープン就労を薦めます

精神障害者が就労するときは、「オープン就労」「クローズド就労」という問題で悩む方が多いと思います。
 知らない方に説明すると、

・オープン就労
 障害があることを公表して就職する(障害者枠とか)

・クローズド就労
 障害があることを隠して就職する

 とまあ、簡単に言うと「障害の公表をどうするか」っていう問題なのですが、私個人の意見では、障害者手帳を持ってるなら障害者枠のオープン就労をオススメ

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統合失調症当事者である私の情報ソース

統合失調症当事者である私の情報ソース

働く統合失調症患者の日常、ちょっと脱線して、統合失調症に関する情報をどこから、どのように、得たのかって話です。

 私が統合失調症の診断を受けたのは2002年。
 もう干支が一巡りしましたね。

 統合失調症について当事者の立場から、なんてエラソーに記事を書いていますが、私自身は医療従事者じゃありません。
 大学も中退していて、研究者でもありません。

 発症してから10年以上。
 長い期間病気と

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統合失調症患者が家事をするための小技(上手な手の抜き方編)

統合失調症患者が家事をするための小技(上手な手の抜き方編)

今回は「家事」について。
 生きるためには家事をなんとかやっていかないといけないわけですが、全部を完璧にやらなくてもいいんだよって記事です。

 以前自己紹介したように、私は兼業主婦だったりもします。
 一応フルタイムで働きながら家のことも。
 家事を分担できるなら分担しましょう。手広くやるのより、決まった狭い範囲をやる方が負担が少ないです。中途半端な出来上がりにイライラすることも少なくなると思い

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働く統合失調症患者の日常(出来ない!編)

働く統合失調症患者の日常(出来ない!編)

シリーズ「統合失調症患者の日常」ですが、大事なことを書き忘れていたので書きます。

 今まで書いてきたnoteでは、意識高くしっかりした人に見えたかもしれませんが、そんなそんな、いつもいつでも出来ているわけじゃないです。

 私の場合、出来ない時にやらないのもそうですが、出来る時にやり過ぎると反動で体が動かなくなることがあるんですね。
 常に意識しているのは「出力70%をキープすること」。
 普段

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統合失調症患者が働くための小技(職場での振る舞い編)

統合失調症患者が働くための小技(職場での振る舞い編)

 なんだか前の記事が意外と反応良かったので続き的な何か。

 仕事するにはもちろん業務スキルも必要なんですが、一日のうち大半を職場で過ごすと考えると、職場での振る舞いについてもちょっと考えたほうがいいのかな、なんて思っています。
 以下に書くのは業務でのというより、職場での雑談等のやり取りの仕方です。
 一つ注意点を。
 私、わりとマッチョな考え方をしているかもしれませんので、根性論とまではいかな

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働く統合失調症患者の日常(平日編)

働く統合失調症患者の日常(平日編)

この前の日曜日だったか、テレビを見ていたら統合失調症患者を病院に連れて行く、みたいなのを放送してまして見ていたんですが。
 放送が終わってからツイッターを「統合失調症」で検索すると見ていた方々の感想があって、「統合失調症になると廃人になる」「統合失調症は働けない」「処分できないの?」みたいなのをたくさん見て落ち込みました。

 落ち込んでいるだけでは何も変わらないので、「一般企業で働いている統合失

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