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統合失調症患者が働くための小技(職場での振る舞い編)

 なんだか前の記事が意外と反応良かったので続き的な何か。

 仕事するにはもちろん業務スキルも必要なんですが、一日のうち大半を職場で過ごすと考えると、職場での振る舞いについてもちょっと考えたほうがいいのかな、なんて思っています。
 以下に書くのは業務でのというより、職場での雑談等のやり取りの仕方です。
 一つ注意点を。
 私、わりとマッチョな考え方をしているかもしれませんので、根性論とまではいかなくてもそれに近いことを書いているかもしれません。

【大事なことその1】自分を全て理解してもらおうと思わない

 いきなりハードルが高いかもしれないんですけど、私が職場で特にモメたりせずにやっていけてるのはこれが根幹にあります。

 業務を行う上で困っていることは職場の人に早く相談してほしいのですが、それ以外、病状のこと(特につらい自慢)とか家庭のこと(特に家族の誰それとうまくいってない)とかは会社でする会話として適切ではありません。
 仕事をする場である以上、嫌いな人・苦手な人ともコミュニケーションを行う必要がありますし、働く人の多くはそういうコミュニケーションに慣れているので、その場では悪くない反応が返ってくるかもしれませんが。

 期待が大きいとそれが外れたときに大きく落胆するものです。
 期待通りの反応が返ってこないことで凹んだりイラついたりするのは過度な期待が原因です。期待しないようにしましょう。
 人間関係を悪くしない(「良好にする」ではなく)ことが大事です。


【大事なことその2】病気のことは全部言わなくていい

 もちろん、就職の際に上長から訊かれたことには全て答えたほうがいいですし、嘘を伝えて就職するのは絶対ダメですが、普段の振る舞いとしては、全部言ってしまう必要はありません。
 というか、むしろ全部言わない方がいいです。

「男の人の声が後ろから死ねとかバカとかずっと言ってきてすごくイライラしてたら心臓がバクバクしてきてこわいんですけど」
 とか、統合失調症の経験があれば「ああ、今体調が悪いのね」ってわかるんですけれども、フツーの人には「なにそれ気持ち悪い」くらいのことを思われて、さらにどうしたらいいのかは全く分からないものです。

「ちょっと調子が悪いので薬を飲んで効きはじめるまでの5分休憩をください」
↑は私がよく使う言い回しです。

ポイントは、「どういう状況でどういう対処をすればいいのか」を具体的に伝えていることです。
 調子が悪いことの内容は言っていません。言っても理解されませんし、気持ち悪いと思われて距離を置かれると人間関係が悪化します。


【大事なことその3】嫌な話題は無理に聞かなくてもいいけど反論はしない

 正義感の強い人だと、間違っている話題を耳にすると強く反論したくなるものだと思います。
 反論すると、まず間違いなく人間関係が悪くなります。実体験。

 前述のように、職場では嫌いな人とも業務上必要なことはやり取りできる程度のコミュニケーションをとらなければいけません。

 じゃあ嫌な話題はどうするか、となるとちょっと難しいかもしれませんが、

・「よくわかりません」とはぐらかす
・仕事に集中したり、トイレに行くなどで話題から逃げる

 この二つを心がけてください。私は多くの場合、トイレに逃げています。

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 私が気を付けている職場での振る舞いはこんな感じです。
 あくまで私に適したやり方なので、全ての人に合うとも限りませんが、こんな風にしている人がいるんだよ、との一例になれば。

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