とてもざっくりな星読みの話 サイン編

※一部有料記事です。

このシリーズは、占星術って何? とか、ホロスコープ出してくれるサイトで図を出してみたけど、読み方が全くわからない……という方に、ちょっとした手がかりを提供できたらな、という気持ちから始まっています。
最終目標としては、
西洋占星術ってこういうものらしいよー、と話のネタにする
推しにはもしかしたらこういう面もあるのかなあ……と思いを馳せる
創作で自キャラの誕生日に何かそれっぽい根拠を付ける

あたりです。

お読みになる方にお願いがあります。
占いを元にして誰かに勝手な妄想を押しつけたり、現実の物事を無視して行動することはおやめください。
このシリーズは、占星術の知識を創作に生かしたり、思考の材料にしたりすることを目的に書いています。現実に応用する場合、ここに書かれているよりももっと広範な知識や知恵が必要です。
あくまで入り口、こういうものがあるよ……という、いわば紹介の範囲にあたるものだとお考えください。

お役に立てれば幸いであります。

2019/09/08 後から読み返したら言葉足らずな部分があったので追記しました。『最初に叫んでおきたいこと』の項です。


最初に叫んでおきたいこと


所謂『十二星座占い』は!
占星術のほんのひとかけらだ!!

そこで止まるのもったいねえ!!
一歩、そこからほんの一歩踏み込んでくれたらぁぁぁぁ!!

……あーすっきりした。

星占い、と聞いて大抵の人がイメージするのはアレでしょう。今日の星座ランキングとか、今月の◯◯座は、とか。あれは誕生日が分かれば太陽の位置がほぼ正確に割り出せる、という部分のみを使った手法です。

もちろん、そういう『簡易版』な手法を否定するつもりはありません。何しろお手軽です。分かりやすいのです。そこから星占いに興味を持って入ってくる人はいっぱいいるでしょう。エントランスは広い方がいい、という考えに立てば、あれほど占星術の存在を広めることに貢献した形態もない。『十二星座占い』としてライトに楽しむのも、それはそれで星の楽しみ方の一つです。

でも、でもですよ。
星占いの中には、もっと広ーい世界があるのです。

『私は◯◯座だから~』という言うとき、その根拠が『何月何日』という日付のみだというならば、本来その言葉が意味するところは『私が生まれたとき、太陽は◯◯座だったよ』です。
日付だけで位置をほぼ断言できる星は、太陽だけです。

フリーのサービスで、単独の出生図を出してくれるものはいっぱいあります。一度、あなたの誕生日で図を出してみてください。

そこにはあるのは太陽だけですか?
他の星たちはいませんか?
そんなこたーないでしょう!

大体の場合、そこには十個+αの星が表示される筈です。+αの部分はサービスによって違いますが、前回の記事で書いた十個の星は、ほぼ出てくると思います。
しかし。
所謂『十二星座占い』は、つまり、『出生図には太陽一個しか表示していない』状態です。

(2019/09/08追記 正確には、『出生図には太陽一個しか表示されていない状態で、トランジットという別の図を重ねて読んでいる』というところです。言葉足らずだったなと思いましたので追記しました)

確かに、占星術の中から一番汎用性の高い部分を切り取るとすれば、そうなるでしょう。それは私も頷くところです。でもいくら汎用性が高くても、本当に、本当に、ごく限られた一部分でしかない!……のです。

『名刺に書ける自分』だけがあなたの全てですか?
だいたいの人は違うんじゃないかな!

これから星座の標識、サインの話をしますが、くれぐれも、『自分=◯◯座』という捉え方はしないで頂きたく思います。
サインはあくまで、背景です。星の現在地を示す標識です。

以上を踏まえて、今回は、サインの話をしようと思います。


先に参考文献を


いつもの三冊、

『最新占星術入門
』松村潔 学習研究社
『星読み+』石井ゆかり 幻冬舎
『石井ゆかりの星占い教室のノート』石井ゆかり 実業之日本社

に加えて、今回もうひとつ、というか一シリーズまとめてご紹介させて頂きたいのが、WAVE出版から発行されている石井ゆかりさんの『十二星座シリーズ』(出版社サイト→http://12seiza.jp/top.html)です。
空の領域を十二に区切った、その一つ一つの土地について、これでもかというほど丁寧に説明されているシリーズです。まるで星の世界の旅行ガイドのよう。
内容はもちろん、読み終えて改めて装丁をみると『ああ、そういうことか!』と深い納得感がやってくるシリーズです。

もう発行されてからかなり経っているので、自分の太陽星座の分は持ってるよ、という方も多そうな気がします。もし占星術に興味があって、サインの世界を深堀りしてみたいという意志をお持ちなら、太陽星座以外のものも是非、手に取ってみてください。


ここからサインの話……の前に。

今回の記事の後半では、十二のお国柄について喋ろうと思いますが……
あくまで私の解釈であり、違う意見はいくらでもあるということを最初に申しあげておきたいと思います。

また、これもあくまで私の体験上ですが、サインの話についてはどうしても得手不得手が出ます。自分自身の出生図の上で何らかの主要な星が存在し、その感覚が体験できるサインと、そうではないサインがあるからです。

体験できないサインの感覚については、先人たちの積み上げてくださった知識や、身近な人からの伝聞など、間接的な情報から推測している部分が多くあります。
一つの解釈ではおそらく、偏りが激しくなることと思います。
サインについて解説する文章は本当にたくさんありますので、検索してみたり、本屋さんの占星術コーナーに行ってみるなどして、まずはおもしろそう!と感じるものを読んでみてください。

有料エリアにあるのは、サインという世界をほんの一匙、私のスプーンですくってみたものです。
お気に召しましたら嬉しく思います……が、正直なところを申しあげれば。

先述の参考文献買って読んでみてくださいというのが本音です……

書いてみて、自分がくちばしの黄色いぴよぴよなのを思い知りました。マジで。サインの自分流解釈、本当に難しいです。
故あって有料設定ですが、このnote書いてる奴の頭の中身が気になる、以外のご希望にはあんまり添えない文章ですので、覗いてやろうという方はその一点をご承知置きください……

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