見出し画像

〈旅行記ー海外〉 青の都と飯とナンパ #事前準備と到着編

暑い。日差しが痛い。
湿度はないから、諦めてショールをほっかむりの要領で被り、サングラスをつける。
うん、快適だ。
湿度が高い日本で同じ格好をすれば生き地獄だが、ここはタシュケントはウズベキスタン、乾燥している。ヒジャブの効果を実感した。私が被っているのはヒジャブじゃないけど。

ということで、行ってきましたウズベキスタン。
2018年2月にビザが解禁され、日本人旅行客が少しずつ増えているらしい、しかしまだまだ一般に知られていないため大して情報が出回っていない国である。
ぶっちゃけ私もウズベキスタンと聞いてぼんやり「どこにある国だっけ」「なんか聞いたことある……そうだ、学生時代友達から借りたCDに『青のサマルカンド』とかいう曲が入ってたなあ」程度の知識しかない。
ちなみにその友達はゲームオタクで、「青のサマルカンド」とはVitamin Xというゲームのキャラクターソング(略してキャラソン)である。

そんなこんなで、我らはまずウズベキスタンの首都、タシュケントに到着したのであった。

事前準備

あまり情報がない国といえば国なので、事前準備としてオススメの内容をまず列挙する。
実際に私が用意したことのないものも含まれているが、「持って行きゃよかったな」と薄っすら思った物なので、ついでに書いておく。
ウズベキスタンに行きたい人の情報源になれば幸い……だが、ウズベキスタンはどんどん状況が変わるようなので、常に最新の情報を集めることをオススメする。

・USドル(ピン札が望ましい)
日本国内ではウズベキスタンの通貨であるスムに換金できないので、現地で交換することになる。日本円でも交換可能だが、スムがなくなった時にUSドルでの支払いができるため、少し多めに持参した。
また、空港での両替時には「ピン札じゃないとダメ」と断られたので、空港で両替するつもりなら新札を持参することをオススメする。ちなみに、銀行やホテルでは新札じゃなくても両替してくれた。
・ユーロ
持って行けば良かった。と思ったもの第1位。笑
帰国時の空港で、5000スムまたは0.5ユーロで販売されていたペットボトルの水が、なんとドル払いだと1.5ドルだと言われたのである。いや詐欺だろコレ。
・アプリのダウンロード
YANDEXというロシア資本の地図アプリとタクシーアプリ(Uberみたいなもの)をダウンロードしていった。Googleは接続可能だが、情報が不十分で目的地を検索できないことが多々ある。
また、Maps Meというアプリを友人がダウンロードしていたが、これも有用だった。今回の旅でGoogleはほぼ利用していない。
ただし注意すべきは、YANDEXのタクシー配車はタシュケントでしか使えないということである。
他の都市では頑張って歩こう。
・日よけのショール、傘、帽子
日差しが痛い。現地の人でさえ日傘を差している人がいる。身を守るためにも日除け対策はしっかりと。
・整腸剤
料理には油が多く使われている。美味しいんだけどね。美味しいんだけど、お腹くだすこともあるので、整腸剤や胃薬は持参すべし。


私も友人も、旅行の前々日に「やべぇ荷造りしてねぇ」と騒ぎ出し、そして
「あかんWiFiの在庫切れてる」
「現地でSIM買うか」
「いいね。あとどこ行きたいか見てない」
「大丈夫何とかなる」
と言い合う仲なので、まぁ準備はそんな万端でもなかった……ような、そうでもないような。

首都タシュケントからブハラへ

我々がTashkent Vostochny(国際空港)に到着したのは夜だった。
時間をかけて出国審査を終えると、すぐ目の前に荷物を引き取る回転台がある。
両替所があるはずなんだけど……と探すが見当たらない。いや、でもあるはずなのよ。正直明日の朝ブハラに発つからここで両替しときたいんだけど……と言いつつ、探し回る我ら。
そうしたら、ようやく見つけた。出国審査のブースを出た後、振り返って左右の端、めっちゃ小さな、看板すら出ていないブース。そこが両替所だったのだ。
わかるか!!
念のため両方のレートを確認したが、USドルは変わらず、そして日本円はなぜか1円違った。
謎。
ただ我々が両替するつもりだったのはUSドルだったので、どちらでも問題ない。
満を辞して私たちの番になり、堂々とUSドルを差し出す。
私は両替したばかりでUSドルはピン札だ。
だが、友人はアメリカ旅行のときのUSドルを持ってきていたから、ちょっと破れたりヨレヨレだったりしている。
めっちゃ美人なお姉さんが、しかし無表情で(怖い)友人の差し出したドル札を突き返してきた。

「No」
「え、Why?」

尋ねると、こっちはOKだと私の差し出したドル札をヒラヒラさせるお姉さん。

「ピン札じゃないとダメみたいだよ」
「え、嘘やん。私の持ってる札こういうのしかないんだけど!?(全部よれよれ)」

私に「全部新札にしておきますね」と言いながら両替してくれた成田空港TRAVELAXのお姉さんありがとう。
あなたのお陰で私たちは救われた。

どうにか両替を済ませた私たちは荷物を受け取り、目を皿のようにしてSIMを探す……探す……
水はある。
マップもある。
だがSIMが見当たらない。

なんでやねん!!

事前情報で「Beelineは繋がりやすいが他はクs…」と聞いていたのだが、夜半に到着したせいか、そもそもSIM自体が見当たらなかった。

「仕方ない……取り敢えずこのままホテル向かうか」

疲れ切った顔を見合わせて、私たちは荷物をずるずる引きずりながら空港を出る。
タシュケントの空港はとても小さいので、
出国審査のゲートを越えると直ぐ目の前に荷物をピックアップする場所があり、その場所から見える扉をくぐると外である。
そして空港の外に通じる扉を開いた途端。

画像1

なにこの人だかり。(私はようやく文章中に画像をアップロードする方法を学んだ……)
おそらくこの柵から中に入ってはいけない事になってるのだろう。
これはその後移動した高速鉄道の出口でも同じだった。
気分は動物園の動物である。
なんだよ芸しろってか。
それとも私はどこぞのハリウッドの俳優か?
だがこの人たちはインタビューをしに来たのではない(そりゃそうだ)。
我々を見るなり「タクシー!」「タクシー!?」と騒ぎ出す。
もしタクシーに乗りたければ、ここの人たちに声をかけて、運賃交渉をして乗れば良い。
私たちは送迎を頼んでたので、ずっと「ノー」「ニェット」と断っていたけど。

そうしてようやくたどり着いたのが、タシュケントのShodlik Palace Hotel(5, Pakhtakor Street Navoi Avenue, Tashkent, Uzbekistan)である。
このホテル、最終日にもお世話になったのだが、英語も通じるし両替所もあるし、良いホテルだった。
謎に洗面台が2つあったり、両替所も一旦17:00くらいに閉まって22:00に開くという不可思議な感じではあったけど。

長くなったのでブハラ編へ続く……って、ナンパの話までたどり着いてない!
致し方ない。
ナンパ編はサマルカンド編までお待ちいただきたい。
予定としてはブハラ編→サマルカンド編→タシュケント編である。

話が長くなりそうなので、もしよければ応援お願いします。

サポート有難うございます。頂いたサポートは旅費か留学費用(未定)に使わせていただきます。