#14 Jason Brown

https://soundcloud.com/user-983930015/no-14-jason-brown 2019年2月27日

みなさんこんにちは、Ice Time Podcastホストのジャックと、共同ホストのあやのです。本日のスペシャルゲストは、ジェイソン・ブラウン選手、トロントから電話で参加してもらっています。クリケットクラブでのトレーニングはどうですか?

とてもいいですよ!四大陸選手権の後少しだけお休みをとって、リンクに戻って来たところなのでエキサイトしています。世界選手権に向けた準備もいい感じですよ。

あなたは日本にとても興味を持っていますよね。何がきっかけだったのか、どうやって日本語を話したり書いたりできるようになったのか、話してくれますか?

もちろんですよ!僕は小さい時から日本食をよく食べて育っていて、正直言うと、すごく日本食のファンなんです。僕がジュニアで国際大会に出るようになった年にジュニアグランプリシリーズのために日本の軽井沢に行ったんです。それが僕が初めて日本に行った時なんですけど、僕はもう日本の文化と人に恋に落ちました!日本の人たちはとても親切で、僕に英語でも話しかけてくれたんです。だから僕は、ファンの人たちと話すのに日本語を喋れるようになりたいなと思いました。それから日本語を勉強したいという意欲が大きくなりました。次に日本に行くまでに少し話せるようになりたいなと。それで思ったんです、世界中どこに行っても英語は結構通じる。世界中には沢山の言葉があるけど、英語以外の人たちは大体英語を勉強して、逆に英語のネイティブは英語しか話せなかったりするんです。それがなんか・・・でも、日本で日本人と会話するのはやっぱり日本語が一番。僕は日本が本当に好きだし日本でスケートをすることはとても特別に思うので、勉強したいと思いました。だから2010年以降に、家で日本語のフレーズを勉強したり学校で日本語のコースをとったり日本語の先生を探したりして、日本語を少し話せるようになりました。

あなたは日本にたくさんのファンがいるし、以前日本のTV番組のインタビューで日本語を話しているのを見ました。そうやって文化や言葉を理解して近づこうとしているのを見るのはとても印象的ですし、日本人のファンも喜んでいると思います。

ありがとう!!だけど日本語ってめっちゃ難しいんですよ!だからファンの皆さんとか、僕の日本語を待って理解してくれる人にとても感謝しています。間違いもあるし文法とか全然完璧じゃないし、一つの文を全部いうまでにすごく時間もかかるんだけど、ちゃんと待ってくれるんです。そういうところも大好きです。

おっけージェイソン、あなたのスケートを始めた頃に話を戻しましょう。幾つの時にスケートを始めたんですか?

ほんとに始めたのは5歳です。姉がスケートをしていたんですが、アイスショーで滑っているのを見て、わぁ僕もやりたい!と思ったんです。それを両親にいったら「いいよ」って言ってくれて。「もし本当にやりたいなら、8週間のコースを受けなさい」と言われてやってみたら、すごく好きになりました。その時はコーリコーチだったんですけど彼女とのスケートは、遊びみたいな感じでした。どれだけ自分が成長しているかとか進化しているかとか、そういうことはあまり気づいていなくて、とにかく彼女と一緒にスケートをすることを楽しんでいるうちに、いつのまにかゆっくりとだけど着実に成長して行っていた感じです。

5歳でスケートを始めて、若いスケーターとして刺激を受けた人とかはいますか?

正直にいうと、僕たちはそんなにアスリートな家族ではなかったので、スポーツとしてのスケートをあまり見ていなかったんです。僕が10歳や11歳ぐらいになってジュブナイルクラスで大会に出るようになってからはいろんな人を見て尊敬するようになったんですけど。だから初めてこんな人になりたいと思ったスケーターは高橋大輔さんです。彼は本当に信じられなくて、基本的には氷の上でどんなキャラクターにもなれるんです。国際的なスケーターでは彼を見るようになって本当にすごい衝撃を受けたました。
それから、国内ではジェレミー・アボット、エバン・ライサチェク、ジョニー・ウィアーの3人が表彰台を独占していた時代だったから、彼らの影響も大きいと思います。
それから、沢山の人がいるよ!ミシェル・クワンもそうだし
彼女のビデオを見るのも素晴らしかった。
でも、そんな有名な人たちだけじゃなくて、最初の頃はリンクにいる地元の人たちにもすごく影響を受けました。ノービスやジュニアの有名なスケーターではなくて。シカゴ周辺で育って、家族が有名なスケーターだったわけでもない。学校の活動として滑ったりしたけどそれもとても楽しんでいました。僕は最初うまくなりたいと思ったけど、ジュニア選手になりたいとかオリンピックを夢見て始めたわけじゃないんです。


コーリーコーチとすごく長く一緒にいましたよね。そこから去年5月に大きな変化を持ったわけですが、クリケットクラブでブライアン・オーサーやトレイシー・ウィルソンとトレーニングをしようと思った理由を教えてください

昨シーズンが終わって、クアドをやる必要があると思ったんです。
次の4年を考えた時に必要があると思ったので。4年後に引退するとは言わないですけど、何がどうなるかは誰もわからないですから。だけど、可能性として、最後の4年になる可能性もあると思うんです。だから、その4年間を過ごすために、次のオリンピックのナショナルチームにもう一度入るためには新しい変化が必要だと思ったんです。環境やコーチの方法など、全部新しいものが必要だと感じました。だから去年のシーズンが終わった後に色々なコーチを探し始めました。その一つとしてクリケットクラブも見てトライアルに行きました。その中で、なんというかトレイシーとすごく相性がいいなと思ったんです。それからブライアンや他のコーチとも繋がって。僕が最初にトロントに来た時は、新しい生徒っていうポジションではなかったんです。トレイシーたちは、いいよ見においで!みたいな感じだったんですけど、自分が新しい生徒になれるかどうかはわからない感じで。だから僕も本当のトライアルというよりも自分が楽しむために1週間クリケットに滑りに行ったんです。そうしたら、彼らが思ってたより僕が合ってると思ったんだと思います。だから数週間後にメールしたんです。「ねぇ、本当に僕との交渉終わり?」って。そしたら数日後にトレイシーが電話をしてくれて「OKジェイソン、来てほしいわ。お願い、来て。」って(笑)だから僕は、本当にラッキーだったと思いますよ。それからこっちに来て、毎日感謝しています。いい時も悪い時もあるけど、でもどの瞬間もすごく愛しています。

そうなんですね。あなたは今、世界で最高のスケーターたちとトレーニングしていますよね。リスナーの皆さんにゆづと毎日のトレーニングはどんな感じか、話してくれますか。

えぇ、なんていうか。オーマイガー!ですよ。ゆづはほんと・・・人間じゃないみたいです。みんながそう言っているのをしていますけど、彼のトレーニングを見るのは本当に、すごい衝撃です。彼は本当に鬼軍曹みたいで、何度も何度も何度も何度も繰り返すんです。彼のトレーニングに向かうメンタルは、本当にすごいんです。それを見ていると、彼がこれだけ多くのことを成し遂げられた理由を感じられますよ。それに、彼のトレーニングを見るのは楽しくもあります。彼は、氷に入ってから2分でもうクアドを飛んだりするんですよ。それでそのジャンプを跳んでから15分くらい氷を離れて、そのジャンプがどうだったかを自分で考えたりコーチと話し合ったり、分析をするんです。それからまた氷に戻って何度も何度も繰り返すんです。素晴らしい仕事を見ているようですよ。彼は常にトレーニングにものすごく集中しているし、調子が悪い時、大変な時も彼はずっと自分を追い込んで追い込んで練習しています。自分が納得するまで絶対にやめないっていうか。本当にすごい気迫で、だからオリンピック連覇のチャンピオンになれるんだなっていうのがわかります。彼とトレーニングできるのは本当に素晴らし機会だと思います。

ゆづのような選手がいることはあなたがクリケットに移った理由の一つですか?

それはそんなことはないです。僕が行くと決めた時は、彼がそこに居続けるかどうかも知らなかったですし。最初は本当に、誰がチームメイトになるのかわかっていませんでした。それよりも、トレイシーのやり方が僕にとっては一番求めていたものだったんです。僕のような、キャリアの後半に入る選手を受け入れて、そこからでも成長するようにサポートするっていうのは僕が求めていたことでした。フィギュアスケートのコーチは大変な仕事であることは知っているので。それに、ジャンプがこのスポーツで大きな意味を持っているからもっとジャンプ技術を磨きたいとも思っていました。彼らはその辺りも強いので、ここならきっと僕はもっと成長できると思ったんです。自分がどういう選手かとか、そういうことを白紙にして考えてもらえるというのもありました。彼らはすでにハイレベルのスケーターたちを何人も教えていて、僕はそういう環境にいたことがなかったのでそれはどんな風になるのかなという思いはありましたけど、とても国際的なチームであることも、きっと良い作用になるだろうと思いました。だから彼だけじゃなくて他にも本当にたくさんの世界のトップスケーターたちがいるのでそんな環境は求めたものでもありました。

なるほど。クリケットクラブでの典型的な1日はどんな風なんですか?何時にリンクに行く、とか

基本的には2つの大きなセッションがあります。一つは11時45分から、二つ目は2時から2時50分までです。それが毎日行うものです。夏の間はまた少し違うんですけど、トレーニングシーズンの間はこの二つは必ずやります。時々は早朝の特別レッスンがあったりするけど、メインはこの二つです。この二つは本当に大変なトレーニングで、オンアイスでもオフアイスでも結構ナーバスになるくらいです。この時間を最大限に活用するためにすごくしっかりやります。日曜日には滑る前にワークアウトをしますし、セッションの後には有酸素運動もします。だけどクリケットクラブの中ではその2つがとても大切なセッションです。

それは週に何回?

僕は週に5回ですね。

あなたのクアドの進捗はどうですか?少し話してもらえますか?

そうですね、サルコウは大分安定感が出てきました。毎日着氷していますよ。だけどもっと確率を高めるために頑張っています。大分良くなっています。シーズンが始まった頃はサルコウとトゥを練習していたんですけど、シーズンが始まってからは僕の技術的な変化はちょっとやりすぎだなって気づいたんです。他の飛べていたジャンプも技術を変えたことで難しくなってしまって、自分が何と格闘しているんだかわからなくなってきたんですね。なんでトリプルループが飛べないんだー!って(笑)だからそれからはクアドはサルコウだけをやっています。だけどそれもおもしろくって、サルコウは僕が得意なジャンプではないんですね。そんなにたくさん飛んでこなかった。でもだからこそ彼らは、技術を作り直すのがやりやすかったんだと思います。癖がそんなについていなかったからよかったんだと思います。だけどトゥは、すごく昔の癖が抜けにくくて、それを壊すのに苦労しています。だけど今はそのトゥにも取り組んで、次のシーズンでは今までよりもすごくいいトゥを持てることを楽しみにしています。

素晴らしいプランですね。ところで、エフゲニア・メドベジェワ選手とのトレーニングはどうですか?素晴らしい才能の持ち主ですよね

彼女も本当に素晴らしい人です。僕はラッキーなことに彼女と仲良くできていて、というのも、僕らは1人の先生に長くついていたところから移って来たっていう似たような環境にあるんです。人生のほとんどの時間を一つのチームと一緒にいたから、どんなことでも変化がとても大変なんです。そのことが僕らの絆になっているし、一緒に変化に対応するために頑張っています。それに彼女は、すごい集中力を持っているんです。僕がこれまで見たことがないくらいの。彼女が集中すると完全に彼女だけの世界に入ってしまって、氷の上に彼女の世界を作り上げるんです。それが彼女の素晴らしさだと思います。そのことについて彼女に聞いたり話したりしたこともあります。僕もその集中を作れるようにすごく頑張っているんですけど、すごく難しいんですよ!でも彼女が持って入るような集中力は、自分を信じることにも繋がるし自分の世界を氷の上に再現することに繋がる。シニアの世界で戦うことは、自分が愛することを氷の上で表現するようなことです。その点で彼女は本当に素晴らしい。そんな中で技術を新しいものに変えていく気持ちは僕が誰よりもわかるんですけど、すごくどっちつかずな感じで。楽ではないけど、過去にやったことがあるような感じもするし、すごく複雑な感覚です。彼女がそこをどう突破するのかっていう話をしたことがあるんですけど、なんていうか、そこらへんはゆづに感じたことと同じです。氷の上で彼女はすごく確固たる意志があって、自分がやると決めたことができるまでやりきります。見ていて本当に驚きます。

すごく興味深いコメントですね。先ほど高橋大輔さんについての話が出ましたが、彼が去年の夏に復帰を宣言した時、どう思いましたか?驚いたんじゃないですか?

もうめっちゃくちゃ興奮しましたよもちろん驚いたし!2014年は僕が初めてシニアで戦った年なんですけど、スケートアメリカで高橋大輔さんと戦ったんです。僕にとってはもう、オーマイガー!って感じで!僕と大輔が、同じ試合に出たんですよ!その当時はオリンピックとかは考えていなかったし、何も考えていなかったんですけど、スケートアメリカの2週間前に、エヴァン・ライサチェクが棄権することになって、僕が出場できることが決まったんです。この僕が、あの高橋大輔と同じ試合に!本当にラッキーだったと思います。その後何が起こるかはもちろん知らなかったんですけど、彼が引退を宣言して、だから僕は彼と同じ試合に出たことがあるって言うことは本当に幸運だったと思います。だから、彼が復帰すると聞いてすごく嬉しかったです。彼のことをすごく尊敬しているし、彼は本当に才能溢れるスケーターで、だからこれから彼がどんな世界に飛び込むのか、とても楽しみです。

彼のどこがあなたをそこまで惹きつけるのか、教えてください

そうですね、ざっくり言うとパフォーマンスなんですけど、彼のパフォーマンスは本当に素晴らしくて、最初に憧れを持った頃僕はまだ小さい少年だったけど、そんな少年にもいろんな音楽に挑戦しようという気持ちを起こさせるスケーターでした。彼の芸術性にすごく刺激されたし、彼を見てから同じタイプの音楽で何年も滑るっていうことができなくなりました。ある年は愛の歌で次の年はダンス、次はブルース、次はミラクル、みたいに毎年違うジャンルに挑戦する気持ちをくれました。それは大輔さんの芸術性が他の選手よりも抜きん出ていたから、それを見てすごく刺激をもらったんです。それに彼はスケーティング技術も素晴らしい。だから本当に、目が離せなかったんです。

他に意見を聞きたいスケーターが、浅田真央さんです。あなたは彼女のキャリアや成し遂げたことももちろん知っていると思いますが、彼女についてはどう思いますか?

彼女と同じ時代にスケートができたことをとても幸運に思います。僕は彼女の長いファンなんですよ。彼女の滑りを近くで見ていましたけど、彼女のソチでの滑りは、もう本当に驚くほど美しかった。それにこんなにも長い間、10年くらいトップに君臨して、すごい影響を及ぼし続けているんですよね。そんなにも長い間このスポーツで影響を持つって、すごいことですよ。彼女の安定感とか。。。特に、彼女が現役だった頃の変化の早い日本でずっと勝ち続けるっていうのはもう驚きです。僕は本当に彼女の大ファンなんです。彼女は人としても素晴らしい人でとても親切だし、もう完璧で全てがスターなんです。彼女が試合で滑るときはいつも完璧なんです。僕は2014年のオリンピックに出場していたんですが、彼女はすごく出遅れたSPから信じられない滑りを翌日に見せた。彼女のあの滑りをみたから、僕は今ここで諦めずに頑張れるんです。あの滑りは、彼女が本当の意味でチャンピオンだと、彼女が本当に際立っていると証明したと思います。彼女はアスリートとしてもスターとしても完璧だと思います。それに彼女は成長し続けるんです。彼女も調子の振るわない年があったけど、次の年にはまた世界選手権で優勝してる。一歩後退したとしても、それが彼女の次の成功を妨げることにはならなかった。そこが、彼女のすばらしいところだと思います。

すごく同意します。ところで、今年男子フリーの競技時間が短くなりましたが、この影響はどうですか?

今年から僕は振付師も新しい人にお願いしているんですが、ロヒーン・ワードとデイビッド・ウィルソンに。新しい人にお願いすることで色々変わるので、この変更は僕は大丈夫でした。練習していく中で馴染んでいくことができました。でも振り付けをしているときは、30秒短い時間で全ての要素を入れ込むのは大変でした。ジャンプの要素が一つ減ってはいるんですがジャンプにかかる時間は5秒ぐらいのものだから、振り付けを作るのは大変でした。でも一度できてしまうと、滑り込んでいったり有酸素運動などをして体力をつけることで対応することができると思います。
でもその30秒、すごく恋しくはなりますよ!

そうですよね。わかります。個人的にはこの変更には賛成ですか反対ですか?

どんなスポーツでも変化は必要だと思います。この変更が良いか悪いかはまだわからないですけど、でも4年ごとにこのスポーツがそれまでの変化に対応するために変わっていくことはいいことだと思います。スケーターたちがルールの限界を押し上げていって、ISUが変更を加えて、スケーターたちが新しいルールの限界を押し上げていく。それが後退することもあるかもしれないし、どんなルールが出てくるのかはわからないですけど、アスリートたちがそのルールの中で頑張るっていうことは僕は好きですね。

なるほど。今あなたは24歳ですよね。ゆづと同い年。なん年後かはわからないけど、競技から引退した後のプランはありますか?

今の所は、大学を卒業したいですね。そのあとは、ほんとにほんとに、日本で英語を教えたいです。1年か2年ぐらいになるかもしれないですけど、それが僕の大きな夢です。でもショーに出るのも大好きです。何年か先生をやったらショーにも出たいですね。コーチングに関していうと、子供たちに教えたいとは思います。僕はプロフェッショナルを教えるコーチではないと思うので。でもその思いも、今後の4年で変わる可能性もあります。いずれにしても、フィギュアスケートが大好きだからスケートには関わっていたいなと思います。

日本に住むことについては、どこか具体的な候補があるんですか?

具体的にはないですね。というか、仕事をさせてくれるならどこでもというか。でも東京はやっぱり大好きです。日本で一番いったことがある場所ですから。名古屋や大阪も好きですけど、東京はやっぱり一番大きいので過ごしやすいです。まだ3、4回しかいったことがないですけど。でも新しいところに行くのも大好きです。日本自体が本当に好きで、いつも行くたびに文化や人にすごく刺激を受けます。

じゃぁ来月の世界選手権は楽しみでしょうね。試合では金メダルも視野にありますか?それともとにかくやることをやる、という感じでしょうか

今年は全てを新しくしたので、まずはどうなるかを見るという感じですね。次の4年のための基礎を固めたいと思っています。ブライアンやトレイシーたちにここで習ったことをしっかりと身に付けたいと。だから順位では明確なゴールはないんですけど、パーソナルベストを出したいとはすごく思います。全ての試合でショート、フリー、総合それぞれの最高得点を記録していて、それがすごく自信になっているのでそれを世界選手権でも示したいです。2つのプログラムをクリーンに揃えるたいと強く思いますし、僕のベストな滑りを日本のお客さんの前で披露したいです。この一年大変なトレーニングを頑張ってきたので、2つのクリーンなプログラムで締めくくりたいです。

トロントでの生活はどうですか?

大好きです!すごくいろんなところに行ったし楽しんでるんですけど、最近は天気がなかなかそれを許してくれないので、今は部屋の中でワークアウトしたり色々して過ごしています。時々電車に乗って街に行きますけど、ほとんどは室内の探検ですね。

わかりますよ。あなたの一番得意なジャンプはなんですか?

僕の好きなジャンプはと聞かれたら、フリップが大好きです。

それじゃあ苦手なジャンプは?クアドという意味でなくどんなジャンプでもいいんですが、ストレスを感じるようなジャンプは?

小さい頃からのことを考えるとサルコウですね。でも今は、プログラムでも必ずサルコウを飛ぶしコンビネーションもとびます。だからあんまりサルコウ単体で練習したことがなくて。だからクアドサルコウを練習し始めたとき、もう本当に嫌でした(笑)すごく大変な思いをしたので一番好きじゃないジャンプだというんですけど、でも最近は技術を新しくして頑張っているのでマインドセットも変える必要があると思います。というか以前にサルコウを練習していた頃の記憶があまりないんですけど(笑)でもこれからは過去の思いを破って、好きなジャンプに変えて行きます。プログラムで頑張るためにねw

あといくつかで終わりにしたいと思いますが、ネイサン・チェンの活躍をどう思いますか?このスポーツを面白くすることにおいて

彼は素晴らしいと思います。国際的にもすごく大きな影響力を持っているし、彼は自分自身を素晴らしいレベルで飼いならしているように思うのですごいと思います。僕はチームUSAで彼のチームメイトですが、彼のような強い影響力を持つ人と同じチームにいることは心強いです。もちろん全米大会のような時はお互いにライバルになりますが、同じチームにいると一緒に頑張って、来年の3枠も取りに行くので心強いですね。彼は間違いなくそれができるので。彼のように国際的に強い影響力を持ってこのスポーツを押し上げて、多くの子どもたちにも刺激を与えるようなスケーターと一緒に戦うことはとても嬉しいことだと思います。

なるほど。最初にあなたにインタビューを申し込んだ時、エージェントがジェリー・ソロモンだと知って驚きましたよ。彼はナンシー・ケリガンの夫で有名なエージェントですよね。彼とは長いんですか?

まだ1年か2年くらいですね。

どうやってそういうことになったんですか?あなたがコンタクトしたのか逆なのか・・・

彼は確か何かのショーに関わっていて僕がそれに出たことで関係が始まりました。その時にエージェントについての話になって、僕が誰もいないんだということを話したら彼がやってくれるという話になって。

なるほど。最初に私が行った通り、あなたは日本にたくさんのファンがいてこのインタビューも多くの日本人が聞いていると思います。何か日本語で彼らに挨拶しませんか?

もちろん!
I love skating and Japan, so I’m so glad to be able to go to Japan for the competition. thank you for your support, see you soon!

ありがとうございます。今日は貴重なお時間とお話を本当にありがとうございました。世界選手権での活躍を期待しています。来月お会いできることを楽しみにしています。


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