わたしがチェロの先生をする理由

こんにちは。
チェリストの沼田恭果です。
思いがけないキッカケから生徒がつくようになって、今ではたくさんのご縁をいただいています。
こうなるまでに至ったのもなんとなくだったわけではないのです。

初めて教えたのは…

大学生のとき、オケ分奏の授業を教えていました。
オケは元々自分の分野だったので、教えることに抵抗はありませんでした。
このときはのちのち教える日が来るとは思ってなかったので、最初で最後だと思っていました。
今思えばですが、このときの経験が大きく影響していると思います。
オケの分奏といいながら先生に頼まれてソロの試験のためのレッスンをしていたり(副科の子の)、弾かずに楽譜を分析したり、、、
ときには心霊話をして怯えながら練習したり、後輩を泣かせたり…
色々ありました💦
今初心者さんが大半の中で副科の子を教えていた経験ほど役に立つことはないと思いました。

教えることは得意ではなかった

上で書いたのですが、
副科の後輩を泣かせたことがあり
あ、これはわたし本当に教えるのはこれっきりだ
と思っていました。
それにわたしは自分が大学院を受験しようとしていたので、教えるよりも学びたい練習したいという気持ちでいたので、教えるための準備や対策を当時何もしてなかったです。
してなかったからこそ教えるのが大変だ、金輪際教える身分になるのはやめようと思いました。
またわたしの中で教えるには言語化が上手くないと無理だともハッキリ思い知らされ、話すのが苦手だったわたしにとっては不得意なものとして大学時代の印象になりました。

なぜ教える側になろうと思ったのか

ジュニアオケ時代から留学中から帰国まで
わたしは二人の先生に大変お世話になりました。(現在も継続してお世話になってます。)
それもレッスン外で生活面や精神状態健康状態や家庭の問題まで、本当に感謝してもしきれないくらい助けていただきました。
初めてのことを一緒に乗り越えてくださったのももちろん心強かったのですが、何かと問題を起こしまくっていたわたしを見捨てず、何事も最後までサポートしてくださり、帰国後体調崩し夢も希望も失ったわたしを支えてくださったのも二人の先生でした。
先生方は本当に生徒のことをよく見ていて、どんな些細な変化にも気づいてくださって、わたしが思い悩む日は楽器を置いて人生相談、良いことがあれば一緒に喜んで、一緒に食事をしたり飲んだり、先生と生徒の関係ですがたくさんの愛をいただきました。
その間にテクニックや知識もスポンジのようにたくさん吸収しました。
人としての関わり方も学びました。
1度だけ先生にこんなに良くしてもらってなんてお礼を言えばいいかわからないというような趣旨のはなしをしたことがあります。
その時先生から言われたのは
「自分がしてもらったことを自分が生徒を持ったときにしてあげなさい。」
わたしにはもう夢を叶えるための体力も健康状態も無いけど、少なくとも学んだことを活かしたい。
こう思ったときに、先生からのお言葉を思い出し、教えよう。生徒を持とう。
と、思いました。

なぜ変化できたのか

わたしにとって教えることは不得意なもの
という印象で止まっていました。
でも先生方から学んだことを帰国して思い返すと、
わたしのやり方が良くなかったのかもしれない、
思い込みだったかもしれない、
と思いました。
うまく言葉も出なければ良い表現も言えず
とっちらかった言葉でなんとなくの指導はうまくできるはずがありません。
そこで生徒と相談しながら事前準備をしていく、
言葉をうまく話すために言語化できないことを予め調べる、
やるからには先生方みたいにプロフェッショナルにやろうと決心したのが大きかったです。
まだまだプロフェッショナルには程遠いですが、
あの頃の気持ちと受けた愛があったからこそ
自分の気持ちをうまく整理できたと思います。

今のわたしとこれからのわたし

わたし自体教えるのが上手とは言えないかもしれません。
上手じゃないからこそ日々教えるための勉強をして
それぞれに合った練習方法を提案しています。
今は学生の頃よりもいろんな視点から角度から教えることに向き合えていると思います。
生徒の皆さんがわたしの指導内容をどう思われてるかハッキリと聞いたことはないのですが、
明らかにあの時よりマシだと思います。
マシだと思っているのはわたしだけで、
これから先さらにより良い指導のために
自分のテクニック知識をさらに身につけ
努力を怠らないように成長し続けたいです。

わたしが教える仕事をここまで好きになって熱心に取り組めるとは6年前には想像もしていません。
先日チェロを始めて20年が経過しました。
これからも自分の指導に自信を持って頑張ります。

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