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古我知史「いずれ起業したいな、と思っているきみに17歳からのスタートアップの授業」

・本書は、80社の起業、事業開発や投資育成の現場に、投資も含め、直接参画し、現在は県立広島大学大学院客員教授、京都大学産学官連携本部フェロー、IPOを果たしたベンチャー企業の取締役などを歴任するエンジェル投資家の著者が、起業を目指す方々に対し、10のテーマでスタートアップ(起業)するにあたり大切なことについて講義式で解説した1冊。

・スタートアップ(=起業、会社を起こすこと)は、日本で一般に使われるようになったのは、ほんの十数年のこと。それまでは、「ベンチャー」という言葉が用いられており、ベンチャー企業の社長は、冒険家、挑戦者というイメージだった。
・スタートアップ、ベンチャーを自分で始めたい、と思っている人は、まず、どんな未来社会、どんな世界を理想とするのか、それに向けて何をするのか、ミッションとビジョンを持つことが、文字どおりのスタート地点となる。
・そのために、必ず持っておきたい基本的な心構えの、いわゆる、アントレプレナーシップ(企業家精神)を、徹底的にインプットすることが大事である。

・著者が、一番伝えたいことは、「Fall Fast」(早く失敗しろ)である。
・多くの場合、十代、二十代などの若いうちに、「本格的な失敗」の経験を積んでおけばおくほど、歳を取ったときに失敗しなくなる。
・だから、若いうちに、早いうちに失敗しておいたほうがいいというわけである。
・ここでいう失敗とは、「朝寝坊をして重要な商談をふいにする」というミステイクを言わず、「人生を賭けた、自分の全人格。賭けた挑戦の結果」のことを言う。
・著者は、人生の谷底に叩きつけられる本格的な失敗を、早いうちに経験してほしい、とのこと。
・重要なのは、「成功が人生の目標ではない」ということ。成功を目標とすると、たいていうまくいかない。だいたい成功する確率は、成功した人が言うほど高くはないのだ。その成功事例の裏側には、その何十倍もの失敗事例がある。
※「何を目標にしたらいいのか」ということについては、本書をお読みください。

・本書は、「アントプレナーの勧め」「ベンチャーのライフサイクル」「ベンチャーのライフサイクル」「ビジョンとアントレプレナーシップ」「儲けの仕組み」「着眼の技法」など合計10章で構成されており、「何が経営資源を引き寄せるか」「スタートアップを待ち受ける三つの危機」「日本にベンチャーを増やす処方箋とは」「居酒屋とラーメン屋と弁当屋が儲かるには」など、スタートアップに必要なことや、儲けるために必要なことといった企業に大切なことが語られた内容となっている。

「起業したい!」と思った方はぜひご一読をお願いいたします。

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