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齋藤孝[監修]「心を熱くするスラムダンクの言葉」

・本書は、教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする大学教授であり、ベストセラー著作家である齋藤孝氏が、井上雄彦氏原作の漫画「SLAM DUNK」の名ゼリフがなぜ私たちの心に刺さるのかについて7つのパートに分けて解説した1冊。

・「SLAM DUNK」は、神奈川県の湘北高校のバスケットボール部が舞台で、バスケを通じて、登場人物たちの人間性と成長が描かれた作品。

心を熱くするスラムダンクの言葉(一部)

①勝利への執念を持つ
「あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?」
・このセリフは、IH(インターハイ)2回戦の山王工業と試合後半戦で、20点以上まて差が開き、安西先生が最後のタイムアウトをとり、主人公の桜木花道に代わり木暮公延を導入したため、もうあきらめたのだと思い込んだ桜木に対し、かつて三井寿を逆境から立ち上がらせたこの言葉(あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・?)を桜木に伝えた。

・昨今、"親ガチャ"という言葉に代表されるように「遺伝子至上主義」が支持されており、日本の不景気もあいまって、どこかあきらめムードが漂っている。
・しかし、自分の遺伝子や生い立ちを理由に「できなくても仕方がない」とあきらめていては、人として進化できないように感じる。
・苦しいときもあきらめないからこそ、あなたは自分の人生を幸せにしたり、他人がたどり着けない景色を見ることができるのだ。
・「なんでこんなに苦しいのだろう…」「さっさとあきらめたい」と思っているのだとしたら、そのマインドをシフトさせることが必要。
※どのようにシフトさせるかについては、本書をお読みください。

②まわりを見返す
「悪いが皆さんの期待通りにはならん・・・・・・・・」
・山王工業と湘北の試合時間になると、バスケット雑誌の記者、観客たちのほとんどが山王工業目当てに対し、赤木はこのセリフをつぶやく。「試合前の緊張感は誰にでもあるもの それから逃げずに受け止め そして乗り越えたときに初めて理想の精神状態にたどりつける さすが赤木君 たどりついたね」とにっこり笑う安西先生の赤木の信頼も感じられる場面である。
・まわりからネガティブな評価を受けたとき、ひどい扱いを受けたとき、自分の気持ちもネガティブになってしまいがち。そこで、感情の向きを変えてみることはとても重要である。
・「復讐してやりたい」と思ったならば、エネルギーはそのままに、気持ちのベクトルを変えて、「相手を見返してやる」という熱意を持つことができれば、ネガティブな感情もプラスに活用することができる。
※仕事でネガティブな感情を抱いた場合の対処法については、本書をお読みください。

・本書では、「「挑戦」〜最後まであきらめない生き方〜」「「努力」〜今できることをやり続ける姿勢〜」「「挫折」〜逆境でも折れない思考法〜」「「仲間」〜最高のチームのつくりかた〜」「「成長」〜昨日の自分を越える方法〜」「「才能」〜生きる道の見つけかた〜」「「勝利」〜最良の結果を掴みとる覚悟〜」という章で構成されており、SLAM DUNKの名セリフがなぜ心に刺さるのかを監修者の齋藤孝氏が解説し、そこからのキーワードならびにキーワードに関する名言や名セリフをまとめて、50の項目に分けて紹介した内容となっている。

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