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貝原益軒(超)奥田昌子(編訳)「超訳 養生訓 病気にならない体をつくる」

・本書は、江戸時代前期から中期の儒学者であり、医師で本草家である貝原益軒(以下、益軒)の「養生訓」を、現代の医師が超訳した1冊。

・『養生訓』は、江戸時代前期から中期に差しかかる1713(正徳3)年に出版されて以来、日本で最も広く、最も長く読み継がれてきた健康書の古典であり、健康になるためのノウハウ書である。

・本書は、益軒の養生哲学のエッセンスを余すことなく選び出し、163の項目にまとめている。

超訳『養生訓』で紹介されている言葉一覧(一部)

001 養生の目的は、人生最高の宝を手に入れること
・人としてこの世に生まれたからには、良心に従って生き、幸福になり、長生きして、喜びと楽しみの多い一生を送りたい。
・そのために、最も大切なことは、「健康でいること」である。
・長生きはすべての幸福の根本であり、たとえ世界中の富を我が物にしても、欲のままに身を滅ぼし、早く亡くなっては意味がない。だからこそ養生の方法を学び、実践する必要があるのだ。

012 欲に負けると長寿の道を踏みはずす
・体は本来、100年でも長持ちするものだ。それを欲をいっとき我慢しなかったことで壊してしまうのは、あまりにももったいない。
・末永く安泰で長生きしたいと思ったら欲求に流されてはならない。欲にまかせるか、欲をこらえるかが、長命と短命の分かれ道である。

015 自分に嘘をつくな
・悪いこととわかっているのにやめられないのは、本気で悪いと思っていないからだ。いわば気持ちに嘘がある。自分に嘘をついてはならない。

034 我慢するだけが養生ではない
・体は弱いものだ。金属や石でできているわけではないから、正しい防御法を理解していなければ、内外からの攻撃を防いで長生きすることはできない。
・食欲や怒りの感情など、体内で生まれる欲求と感情に勝つには、猛将が敵をなぎ倒すがごとく心を奮い立たせ、強く自制することだ。
※体外にある悪い生活環境(寒さや暑さなど)についてどのように捉えているかは、本書をお読みください。

047 暴飲暴食して病気になるのは自業自得
・食欲にまかせて養生の道を忘れ、好きなだけ飲み食いする人がいる。その挙句に腹が張り、胃腸を壊し、病気になったら世話はない。みっともないことだ。

本書は、「健康で長生きするための心がまえ」「押さえておきたい養生の大原則」「養生は食を通じた「食養生」から」「酒は百薬の長、されど万病のもと」「暮らしの中の養生の心がけ」「弱ったときこそ養生に力を入れる」「毎日を愛おしみつつ生きる」という7章構成でまとめられており、
010 自分が自分のコーチにならねばならぬ
028 ◯◯◯の日は外出するな
055 食事の基本は◯◯である
061 ◯は生で食べると消化しやすい
078 ◯は毒にも薬にもなる
101 読者やおしゃべりは◯時まで
115 寝る前に◯を湯で洗え
160 100点満点を求めない
など、養生訓に収録された163の健康で幸せに生きる考え方が紹介された内容となっている。

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