・本書は、日刊メルマガ(魔法の質問)を開始後、メルマガを元に書籍化や講演の依頼が舞い込み、著書が累計50万部(うち海外翻訳含む)を突破、講演は海外を含め年間200件以上を行う質問家で、ライフトラベラーの著者が、人生をショートカットで切り拓く術として、「ロールハックモデル」という著者が独自で開発した成長理論について解説した1冊。

・著者は、29歳で経営に失敗し、このままではいけないと思い、順調な経営者の「カバン持ち」を始めてみた。
・そこで学べたことはたくさんあり、何よりも大きかったのは、「成功者の『思考』をそのまま取り入れ、『成功パターン』をそのまま再現する」という「成功の抜け道」に気づいたことである。
・この気づきがあったからこそ、30代で経営に再チャレンジし、成功できたとのこと。
・それ以来、著者はこの方法を「ロールハックモデル」と名づけ、困難に直面するたびに"ロールモデル"を見つけては、思考や行動を"ハック"し、抜け道を猛スピードで駆け抜けてきたのだ。
※著者の大きなロールモデルハック体験(40歳のとき)も紹介しているが、詳細は本書をお読みください。

・20代の資産は時間である。というより、時間しか資産がないのだ。その時間をどのように有効活用するかがポイントになる。
・ただ「時短」「タイパ」(タイムパフォーマンス)を優先して過ごしているだけというのはもったいないのだ。
・著者は、20代は「人生の種まき」をする時期であるとのこと。シンプルで簡単なこととして、「人と関わりを持つこと」である。相手を応援したり、相手のためを思ったり、そうやっていろいろな人と関わるのだ。
・人との関わりの多さが、その後の人生の広がりや彩りを作ってくれる。そしてそれが思わぬチャンスや仕事につながっていくのだ。
※著者は大学卒業後にすぐに起業することができた。その理由についての詳細は本書をお読みください。

・そもそもロールモデルがいたほうがいい理由は、「しなくていい努力はできるだけしないでいたいから」。そして、「本来するべき努力に時間と労力をかけてほしいから」だ。
・すでにあるリソースを活用しないことは、ムダなことに努力と時間を使っていることになる。
・ロールモデルの真似をすることは、先人たちがこれまで時間をかけて築き上げてきた知識や経験を活かす行為である。
・その結果、よりよいビジネスやサービスを生むことができるのだ。
・20代は「人生の経験が浅い」ことがかえって強みになる。だから堂々と「教えてください」と言えたり、学び取ったことをスポンジが水を吸うように吸収できる状態とも言える。
・この時期に、ロールモデルハックをして基礎固めができれば、道に迷うことなく一足飛びに成長ができるのだ。
・ロールモデルを見つけるときに大切なのは、
◇「その人がどんな生き方をしているのか」
◇「その生き方にあなたがどれだけ共感できるか」
であり、あなた自身の価値観や「こうなりたい」というイメージとできるだけ一致している人が望ましい。
・本書では、あなたにとってびったりなロールモデルが簡単に見つかる「チェックシート」が用意されている。
・こちらを活用することで、自分の中に大切にしたいと価値観も浮かんでくるかもしれない。そうすると、目指したいところや、やりたいこともらおぼろげながら見えてくるはず。
※「チェックシート」のやり方については、本書をお読みください。

・本書は、「『近道思考』を磨く」「『ロールモデル』を見つける」「ロールモデルを"ハック"する」「ロールモデルから"卒業"する」「ロールモデルを『超えていく』」という章で構成されており、
◇してはいけない近道、したほうがいい遠回り
◇理想の"ド真ん中"を見つける方法
◇ロールモデルハックする際、絶対押さえるべき5つのポイント
◇◯◯はコスパが悪すぎる
◇会社を「辞めるかどうか」で悩んだ際に考えること
など、著者の実体験を基に、"最短距離"で人生を切り拓く方法が紹介された内容となっている。

・本書の中で、著者が沖縄で主催するイベントを開催した際、ある学生が「那覇空港から会場まで歩いてきた」と挨拶したことで、ゲストスピーカーに招いた著名な方やタレントさんが興味を抱き、お茶に誘われるほどであった、と語られており、彼は一瞬にして自分の「時間」を自分の「強み」に変えたことが書かれている。
・私自身も、某著者の大阪のイベントに参加するために、仕事が終わった後すぐに東京から新幹線で会場まで移動し、用事が終わったら、すぐ東京に戻るという強行スケジュールを決行した(大阪の滞在時間6時間ほど)
・その1週間後、同じ著者の東京のイベントに参加したところ、私のことを気に入ってくださり、お茶に誘われた。
なので、自分の「時間」を自分の「強み」に変えることなど、本書の内容にはとても共感する。

自分の人生を最短で切り拓きたい方、ぜひご一読を！

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