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大杉潤「50代 お金の不安がなくなる副業術」

・本書は、33年9ヶ月の会社員生活から57歳で独立起業し、現在はフリーの研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家など、さまざまな肩書きを持つフリーランスの著者が、将来のライフワークにつながる「戦略的副業」について解説した1冊。


・「戦略的副業」とは、
①好きなこと、得意なことを軸に、将来「生きがい」になることを仕事とする
②人生のミッション(ライフワーク)を定め、逆算(バックキャスティング)で副業を考える
③世の中の変化に対応、リスキリングを重ねて、副業を進化させ育てていくという長期的視点で取り組む
④会社員としての本業にもプラスの効果をもたらすなど、本業と副業の相乗効果が発揮される
という4つの条件を満たす副業のことであり、著者は、50歳になったら始めてみることをお勧めしている。
・副業では、短絡的に考える人が大半である。この短絡的には、
⒈たまたま思いついた1つの選択肢に飛びついてしまうこと。
⒉短期間で結果を求めてしまうこと。
の2つがあるが、短絡的なものは、年齢を重ねて体力が落ちた時には続けられない仕事だったり、近い将来、移民労働者やAIに取って変わられてしまう仕事だったりする。
・つまり、簡単に稼げる副業とは、実は簡単に稼げなくなる副業でもあるのだ。
・一方、「戦略的副業」の場合、「選択肢は多く、時間軸は長く」をポイントとしており、これまで身につけてきた武器(知識や経験、スキルなど)を活かし、ほかの人にはない「独自性」(オリジナリティ)を考え抜き、オンリーワンの肩書・名前で副業を考え出して無理なく進めていく、というものである。
・すぐに副業の結果は出ないかもしれないが、ある程度考え抜いたら、まず始めることも戦略的副業の大事なコツである。実際に始めてみなければ、世の中でどんなことが求められているのか、自分には何が足りないのかが、頭で考えているだけではいつまでたってもわからないからだ。
・まずは副業を始めて、走りながら考えて修正していく。PDCAをできる限り高速で回して副業を進化させた方が成功に近づくのだ。
※戦略的副業の大切な条件や重要なポイントについても述べられているが、詳細は本書をお読みください。

・長く続けていける「戦略的副業」の候補は、
①物販ビジネス
②賃貸ビジネス
③情報ビジネス
の3つに集約される。
・副業の入り口として着手しやすいのは、物販ビジネス、次いで賃貸ビジネスと言われているのだが、このどちらのビジネスもいずれ情報ビジネスに帰結する、と言われている。最終的には、物販も賃貸も成功した際には、そのノウハウを情報ビジネスとして売っていく方が利益を大きく得られるためである。
・副業で成功する人とは、
①とにかく続ける
②小さいことを積み重ねる
③全部自分でやることが苦ではない
という3点が共通点である。つまり、「小さな行動をコツコツと積み重ね、継続することができる人」ということである。
・「副業をやりたい」という思いはあってもなかなか行動に移せない会社員は多いが、その中で、行動に移せている人は、「好きな仕事」を副業にしている人である。
※著者が提案する「副業のカタチの創り方」について触れられているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「本格的な格差社会の到来に、副業で立ち向かえ!」「成功する副業は3つに集約、まずは『物販ビジネス』」「会社員の信用力を活かせる『賃貸ビジネス』」「副業の本命は『情報ビジネス』」「副業や節税で得た賃金を積立投資で着実に増やす」「副業から「ひとり起業」に移行する方法」という章で構成されており、「変化する時代」である現代を不安なく生きていくための「戦略的副業」について解説した内容となっている。

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