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神原智己「たった一言で印象が劇的に変わる!話し方ドリル」

・本書は、フリーアナウンサーで、話し方プロデューサーでもある著者が、40年近く話し方の勉強を続けた経験から、相手の直感に響く話し方のトレーニングについて解説した1冊。

・話し方で最も大切なことは、「あなたの話し方が、相手にどう響くか」である。直感に響く話し方ができるようになると、「相手に想いが正しく伝わり、あなたらしく幸せに生きられる」「人間関係が良くなり、人生がうまくいく」などのうれしい未来が訪れる。

・直感に響く話し方の特徴は、「早く」「強く」「心に」伝わること。
・「早く」伝えるには、たくさんの言葉で時間をかけて説明しなくても、一番伝えたいことを、相手に察知してもらえる言葉選びが大切。回りくどい表現や専門用語などを多用した説明は、相手に伝わりにくいだけでなく、不快感も与えてしまう。また、一度で伝わるように、滑舌良く聞き取りやすい発音を心かげること。
・「強く」伝わるには、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)に訴える表現を意識すること。身体感覚は、伝えられた内容を自分のこととして捉えやすくするからだ。
・「心に」伝わるには、聴き手の価値観や信念など、心の深い部分に届く表現を意識すること。そのためには、自分の想いが正しく伝わるスキルと、聴き手に対して先入観を持たず、必ず分かり合えると信じるマインドを持つことが重要。

・直感に響く話し方のゴールは「行動」させること。激変する社会の真っ只中にいる今で求められるのが「共感力」と「行動力」。まずは、共感を得るように話し、さらに相手の行動を促す話し方を身につけること。そうすれば、どんな時代の波にも乗っていくことが可能になる。

本書で紹介されている問題の一例

問1 次の文章の文末は「です」と「ですよね」のどちらの表現がふさわしいでしょうか。

⒈紅葉が美しく、過ごしやすい秋は旅行に行きたいです。
⒉今週末の新幹線は、行楽客で満席です。

問2 次の文章の3つの空欄ア〜ウに合う動詞を、A〜Cの中から一つずつ選んで文章を完成させてください。※正解は複数あります。

街中を歩いていたら、ツバメが飛んでいるのを偶然【ア】。近くの軒下に巣を【イ】ので近づいていくと、かわいいヒナたちを【ウ】。
A 発見した B 見かけた C 見つけた

問3 次の①〜④の文章を「事実」→「感情」の順番に並び替えてください。

①たしかに先日、同僚の女性と最寄り駅まで一緒に帰りましたが、やましい気持ちは一切ありません。僕は妻だけが好きです。
②妻がいきなり「浮気物!」と言い、家を出て行ってしまいました。
③離婚することになったらショックで立ち直れません。どうすれば誤解が解けますか?
④僕の友人曰く、彼女はとても嫉妬深いです。

※問1〜問3の解答例ならびに解説については、本書をご覧ください。

・本書では、「「直感に」に響く話し方とは」「人が思わず動いてしまう「言葉の言い換え」」「一瞬で伝わる「発音テクニック」「感情が伝わる「口の開き方」と「声の高さ」」「とっさの一言で心をつかむ「返しの一言」」などの章で構成されており、「たった一言で信頼を得る方法」「社交辞令をほめ言葉に格上げする方法」「時間厳守で話すと好感度が上がる」「相手を途中で飽きさせない話し方」「メッセージは二度繰り返すと心に刺さる」「口の開き方で心の距離を調節する」「声の高さで「ときめき度」を表現する」「言い訳に聞こえない言い訳とは」「ミスを指摘しなければならないときの返しの一言」など、初対面、プレゼン、家族や友人とのコミュニケーションなど様々な場面で使うことができる37のテクニックが紹介された内容となっている。

「あっ、なんかいいな」と思われる話し方を目指したい方はぜひご一読ください。

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