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菅原陵子「世界一やさしいおうちゆるモンテッソーリ」

・本書は、出版社の編集者として子育てをする中で、モンテッソーリ教育に出合い、キャリア・子育て、自分の生き方などの転換期となる子育て世代に対し、すべての悩みを不安からでなく、「自分が本当にしたいこと」からできるようになる講座やワークを提唱する著者が、モンテッソーリの新常識である「おうちゆるモンテッソーリ」を通じて、モンテッソーリ教育を使いこなすコツについて解説した1冊。

・モンテッソーリ教育は、いまから100年以上前の20世紀初め、イタリア・ローマの精神科医(マリア・モンテッソーリ)が始めた教育法で、はじめは、貧困層の子どもたちを対象にした保育施設で発展していった。
・モンテッソーリ教育で着目するのは、「子どもの育つ力」。子どもは、生まれてすぐのころから、そのとき自分が「快い」と感じることを繰り返ししようとする。満足するまで繰り返すと落ち着き、その活動にチャレンジしたり、最後までやって「満たされた」と感じることで、自信を持ったり自立すると言われている。
・モンテッソーリの教育ポイントに、「集中」「敏感期」「教具」「実践者」がある。
・「集中」することが成長のカギであると、本書では書かれている。子どもを集中させられる方法として、
①「子どもがやりたいこと」を見つけられる環境を整える
②「子どもがやりたいこと」のやり方や動画の扱い方を、何度でもやってみせる
などを大人が子どもたちを主役として関わるようにすることを基本とすること。
・子どもが集中しないときには、「やり方がわからないか、今ここに興味を引くものがないのだな」と考えること。
※その他のモンテッソーリの教育ポイントである「敏感期」「教具」「実践者」の詳細は本書をご覧ください。

・子どもを大人と同じ一人の尊厳ある人として接するために、モンテッソーリ教育には「大人の心得12か条」という行動指針がある。この教えをひとことで言えば、「子どもに対して模範的な大人であれ」ということである。
・ここでいう模範的とは、「自立した一人の人間として、じふんるしく、幸せだと感じている人」であること。そのために、ときどき意識するといいこととして、
①親が一人の人として「自分が幸せであるために大切にしていること」に意識的であること
②①を子どもに伝えようとする姿勢
の2つが挙げられている。
・そして、大人の心得12か条として、
1 子どもに必要とされているときだけ、子どもとかかわりましょう。
2 子どものいるところでもいないところでも、子どもの悪口を言ってはいけません。
3 子どものよいところを見つけ、そこを強くひていきましょう。
などがある。
※1〜3以外の大人の心得12ならびに、親としての「模範的な大人」とはどういうことかの詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「おうちゆるモンテッソーリの8大メリット」(AIに負けない子に育つ!・一生モノの親子の絆がつくれる!コスパ最高の育児ができる!など)という第0章から始まり、「モンテッソーリ教育きほんのき」「「敏感期」「環境」「教具」「集中」「ほめ方・しかり方」を正しく知っておうちで生かす」という章で構成されており、「モンテッソーリの教育ポイント」「子どもが自分でしやすい環境とは」「子どものものを選ぶコツ」「子どもにやってみせるときの5つのコツ」「子どもは、3年かけて知っていく」など、お金も、時間も、努力も必要ない、「おうちゆるモンテッソーリ」のやり方を見つけるコツについてゆるいイラストでわかりやすく紹介した内容となっている。

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