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心に残る名実況、新日本プロレス「スーパーJカップ」より

ここ数日、子どもを寝かす時にふとんの中で創作子守話『パーパベイダー』を聞かせています。なかなか好評で、スマホで音ゲーをやる娘(小6)、3DSでトモダチコレクションをする息子(保育園、年長)も、「パーパベイダーはじまるよー」と言うとすんなり床についてくれます(やや誇張)。

『パーパベイダー』とは、わたしの生い立ちからジェダイ時代の活躍、そして暗黒面に落ちていく(?)様を描いたドキュメンタリーです。

エピソード1は、「小学校時代の転校、そしてスポーツに明け暮れた日々」をお届けしました。即興で遠い昔のことを思い出しながら話すのですが、自分にとってもこれがなかなかよいのです。満塁ホームランを打った時のこと、金沢市のバスケットボール大会決勝でロングショットを決めた瞬間のこと、話しているうちに当時の感動が蘇り、鳥肌立った瞬間がフラッシュバックします。

よいことばかり話すのではなくて、転校で友だちと別れることが寂しかったこと、転校初日、訛っていたため自己紹介しただけで笑われたことなども話します。転校生がどのように新しい環境に馴染んでいったのかは、子どもらも興味深く聞き入っていました(たぶん)。時に忠実な描写で、具体的な友だちの名前、言動も紹介しながら話していると、もう30年も前のことが、つい数年前のことのようにも思えてきました。

昨日のエピソード2では、舞台を中学校に移しました。中1のシーンでは、野球部に入って坊主頭にしたこと、入学してまもない英語の授業で先生から「Do you like Yumi Okada(教科書の登場人物)?」と聞かれて、まだ意味の分からなかった僕は、ひとまず覚えたての「Yes, I do.」と答えたら先生一人でウケていたことなどを話しました。

中2シーンでは、ラジオ番組『オールナイトニッポン』やプロレスに夢中になっていたことを紹介、このころから夜更かしするようになったんだなとしみじみしました。水曜日の『大江千里のオールナイトニッポン』最高でした。

そして、プロレスの話をはじめると、溢れるように当時の名勝負が蘇ってきました。話しているうちに、もう中学校編という設定はどうでもよくなって、高2の時に見たTV放映、新日の「スーパーJカップ」の話題に。小規模な団体が乱立していた最中での夢の交流戦。中でもみちのくプロレス、ザ・グレート・サスケの躍進が強く心に残っています。

ザ・グレート・サスケは、新日本プロレス学校で修業したものの、プロテストは不合格。別団体でデビューし力をつけ、後に「みちのくプロレス」を設立し人気を博したレスラーです。

誰との試合かは忘れましたが、関節技か絞め技をくらって超ピンチな時にアナウンサーが語った実況が忘れられません。苦しみながら必死にロープを求めるザ・グレート・サスケを絵に

「新日本プロレスの修業時代に山本小鉄から教わったこと、絶対にギブアップしないこと!」

もうその実況を自分の口から発することで涙が出てきましたよ。これ書いている今も泣けてきた。なんなんだろう、この感情は。まぁ、いいや。

サスケはこの大会で決勝まで進んだもののワイルド・ペガサスに敗れ準優勝でした。でもサスケが一番輝いていたことは誰もが認めることなのでないでしょうか。

ポエムなので特にまとめませんが、子どもに自分の小さい頃の話をするのはいいかもね、とか名実況はその背景にあるストーリーがあってこそ、とかもっともらしいことを言うと収まりよいかもしれません。あと、Amazonビデオの『有田と週刊プロレスと』も最高ですね。

iPad Pro + Apple Pencil のお絵描き楽しいです(この絵はトレースしていません)。

美味しい珈琲を飲んで役に立つかもしれない記事を書きます!おなしゃす!!