認識のズレ

フェミニズムとフェミニスト。

女性と男性。

フェミニストというと顔を顰める人が一定数いるのがネットだと思うが、フェミニズムについて勉強する時、私たちの中に潜む潜在的な男性社会的、男性的目線が含まれているということを気にするべきだと指摘されることがよくあるし、それは実際にそうなのだとハッとすることは多い。

大学一年生でセーラームーンを文献としてとりあげた際に、ジェンダーについて触れたところ教授からはそもそもこのテレビで放映されるにあたり、男性的目線、趣向が含まれているということを考えることだと、アドバイスをもらったが、あまりピンと来なかったのは、自分自身がもうすでにそういった目線をあたり前として育ってきてしまったからだろう。

でも正直な話、最近よく上がる、イラストの女の子の露出があることを指摘し問題になるケースについては、よくわからないなと思う。ピリピリしすぎだなぁと思う。だってイラストですよ?架空ですよ?!

こんなこと言うべきではないとおもいながらここでしかいえないと思ったのではっきり言うが、女の子がいくら露出してもかわいいのだからいいじゃないかと思う。もちろん露出してなくてもかわいいけどさ、スカートはみじかく、ちょっとあざといのもかわいいじゃんか。

私は女性だけれど、正直、女の子が消費される社会をあまり問題視していない。だいたい社会に適応した結果、消費されてるんだろうがと思う。自分自身にも降りかかる話であるから、私も半分くらいはその消費の当事者だ。

たしかに、幼い子やまだ未成年の青少年は守るべきだと思うし、セクハラやそういった性的搾取については本当に腹が立つし、気持ち悪いし、そんな職場や社会は怖すぎると思う。

でも前者のフェミニストたちの主張はそうではない。なんか重箱の隅をつつかれて、ちょっと!ここちゃんと掃除したの?!と言ってくる小姑の感じである。いや、わかってますって、そこも掃除したんです、あーはい!次からは気をつけます…。

だからなんだかあーまたか…と言う感じになってしまう。目の付け所がいいんだか悪いんだか。もっと東横キッズとかパパ活とかそういうところを指摘して欲しい。もちろん敵がぼんやりしてるからきっとしないのだろうけれど。

なんかこんなこと書いていたら、もしかしたらその指摘をしたフェミニストの方も、何か嫌なことがあってそうなってしまったのかと思うと、確かに過敏になるのも、わかるなと思ってしまった。

いやいや、ここでいいたかったのはそういうことじゃない。

ここですごく自分の中でのズレを感じるのは、

女性である自分自身がまぁいいかと思うは良いけれど、

男性に、別にいいじゃないかと言われるのはなんかちょっと嫌だと言うことだ。

いや、君たちのために見せてるわけじゃない、私は。私が思うかわいいなんだよ、これが。

まぁたしかに、もちろん見せてる人もいると思う。そういう社会だから、そうしてやっていかないといけない社会だから。

だからフェミニストの方を男性が批判しているのを見ると、なんか違うなと思ってしまう。もう堂々巡りだ。

多分作った人は、女性を性的搾取してやろう…なんて思いで作っていないし、それを採用した人もそんなふうに思って採用してないんだ。たぶん。知らんけど。

矛盾だらけかもしれないけど許して欲しい。文章を書いているうちに、でもこれは少年の側でもそう言えるよな…とかいろんな考えが浮かんでしまってあやふやになりそうだったが、やっぱりフェミニズムを勉強しています!!と大声でなんか言いにくいっていう社会が良くないよなってことだよな…それすらも男性的な目線や考えに囚われてるのかもしれないけれど。

みんなもフェミニズム、勉強しよう。みんなでやれば怖くないよ。


『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』北村紗衣

の続きを読もうと思う。

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