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[ 体験記 ] "骨軟部腫瘍"摘出手術について語る

ものものしいタイトルで恐縮ですが、、

この度、「骨軟部腫瘍」を摘出するための手術を受けたので記録を残しておこうと思います、、

さて、「骨軟部腫瘍」。耳慣れない方が多いかと思いますので、引用にて説明いたします。

・骨・軟部腫瘍は、骨、筋肉や脂肪組織などから発生する腫瘍の総称
四肢・体幹に発症することが多い
・骨腫瘍、軟部腫瘍あわせて24カテゴリー192種類の病理組織分類があり、良性、中間悪性から悪性まで非常に多彩な腫瘍の集まり

出典:一般社団法人 日本がん・生殖医療学会

私は、"かかと"に骨軟部腫瘍の疑いのあるできものがついてしまいました。

上の引用で説明があるように、骨軟部腫瘍は非常に種類が多く、良性のものから悪性のものまであります。

その正体は、MRIの画像検査だけでは断定することが難しく、摘出後に病理検査をして判断することが多いそうです。

ということで私も摘出を決意しました。

初めての全身麻酔、2泊3日の入院生活、手術期間を通して得た気づきなどをまとめていきたいと思います。


初めての全身麻酔

Q. 麻酔が効くとどうして意識がなくなるの?
A. 神経細胞が隣に情報を伝えないから

出典:東京大学ホームページ>Foucs>Features
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/z1304_00197.html

麻酔がかかる仕組みのメカニズムは未だにすべてが明らかになっているわけでないですが、簡単な理解としては、上のアンサーの通りでしょう。

神経細胞が外からの刺激や情報を脳に届けることによって、人々は様々な反応を示します。「痛い」と認識するのも外からの”痛みという刺激”を脳が受け取った結果なわけです。

麻酔は神経細胞が隣の神経細胞へ情報を伝達する働きを、遮断する効果を持っています。

情報伝達が鈍ることによって、意識を失うし、痛みを感じない、という状況になるんですね。


今回、私はかかとの手術でしたが、全身麻酔による手術となりました。
執刀する部分がかかとではあるので大丈夫!と思いつつ、全身麻酔に少し恐怖を感じてしまいました。

家族や彼女もそうだったと思います、、

ですが、全身麻酔なしには執刀できない手術がたくさん存在する。
という事実を考えて、少し気持ちが楽になりました。

もともと乳がんは患ったら助からない病気と言われていたそうです。
それが麻酔技術の前進によって治しうる病気になりました。

「このような前進の積み重ねの先に"今"という最先端の医療技術がある」と考えれば、恐怖はいくらか和らぐ気がしませんか、、?


2泊3日の入院生活

私自身、幸いなことに今まで入院生活を経験したことがありませんでした、、ですので今回が初めての入院経験となります。
2泊3日の流れを忘れぬようにここに記しておこうと思います。

1日目(手術に向けた準備)
10時ごろ:病院に到着
12時ごろ:お昼ご飯
14時ごろ:売店でヨーグルトとお菓子購入(この時はまだ自由)
     採血や体調チェックなど
17時ごろ:シャワー(予約制)
18時ごろ:夕食(これ以降、食事禁止)
     OS1(経口補水液)のみ飲んでOK
21時半ごろ:就寝

隙間時間は読書や動画視聴

2日目(手術と全身麻酔後のリハビリ)
6時半:起床
8時:手術準備(荷物まとめ、確認事項のチェックなど)
8時半:両親と面会
9時:手術開始
11時:覚醒(ICUにて)
12時:吸い飲みによる飲水
15時:トイレチャレンジ
以降:定期的な体調チェックと車いすに乗ってトイレへ

この日はご飯食べれず、、
左腕にたくさんものが付いている、、

3日目(退院に向けた準備)
6時半:起床
9時:一般病棟への帰還
10時半:軽食
11時:歩く練習
12時半:昼食
14時:点滴卒業
15時:退院

退院したものの、かかとをついて歩行することは厳しい状態。

手術期間を通して得た気づき

「普段当たり前に享受している"自由"のすばらしさ」
これに尽きると思います。

入院を通して"自由"のすばらしさを改めて認識することが出来ました。

たったの2泊3日でしたが、食事の制限、歩行の不自由、厳格な時間の管理を経験しました。

① 食事の自由

病院食、思っていたよりは美味しかったですが、好きなときに好きなものを食べる、という選択肢を持っていること自体が幸せなのだと気づきました、

2日目は点滴のみでご飯が食べれなかったので、リアルにラーメンが夢に出てきましたし、、、。それくらい「食」は私に幸福をくれるものであるということを痛感させられました。

② 歩行の自由

どこにでも行ける足があるということも幸せだと思います。

私はかかとを手術したので、術後は車いす、ICUにいる間はトイレに行く際も看護師さんに手伝ってもらう必要がありました。

トイレに自由に行けない状態を経験して、、とてもとても辛いなと思いました。

私の性格かもしれませんが、看護師さんを何度も呼ぶのが忍びなくて、、2時間は間隔を空けようと自分ルールを作っていました。

しかし点滴を打っている影響で、尿意はすぐにやってくる。
そのたびに看護師さんを呼んで車いすに乗せてもらい、トイレまで連れて行ってもらう。

トイレに限らず、どこまででも歩いていけるこの足に感謝をしたいなと思いました。

③ 時間の自由

時間を自由にやりくりできる、これも本当に価値のあることだと感じます。

ある程度の制約や、何かに追われる大変さはあれど、
すべてが決まられた厳格な生活に比べたら、自分の意志や考えを反映できる点で幸せなことなのかなと思います。

毎日の忙しさや苦悩の中でつい忘れがちなことですが、時間の貴重さ、それを自由にやりくりしている今を大切にしたいなと思います。

最後に

いつも支えてくれている家族や彼女に感謝をしたいと思います。

病理検査の結果次第で今後の動きも変わってきますが、何事もプラスに捉えて前に進んでいきたいです。

このような状況になったからこそ、気づけたこともあった。

これからも健康に気を付けていろいろなところを旅したいなと思います。


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