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2019.6.8 「パリの国連で夢を食う。」


タイトルは、川内有緒さんの著書のこと。

手に取ったきっかけは、
本屋の「女性作家コーナー」(うろおぼえ)で
その鮮やかな表紙、国連というワード、
堅くないけれど読み応えのある文章に惹かれたことだった。
さくらももこさんの「さくらえび」とともに購入。

私は高校生の時に政治経済という科目がすきで、
特に世界がどのように成り立っているのか興味があった。
ジェンダーに強い関心があり
世界の不条理を無くしたい!
という夢もあった。
国連は、最も中立で正義の味方であると
信じて疑わなかった。

でも、政治経済を受け持っていた先生に
ある日何かについて質問した流れで
「残念だけど、この世界に
本当に中立で公正な機関はまだ無いのですよ。」
と言われた。
ショックだったのか私は職員室で泣いちゃった。

それから大学に入り、国際文化を専攻。
たくさんのことを知って、
世界に絶望もしたけど自分の世界と海外のことがだんだん繋がってきて。

就活では
日本と世界をつなぐことはできるけど
直接に国際協力をする分野ではない仕事を選んだ。

でもなんとなく、
やっぱり国連とかに入れば…
もっと英語ができれば世界を舞台に…ぶつぶつ

みたいなもやもやがあって、
そんな時にこの本を読んだ。

読んでよかった~~~~~
勝手な話だが、
私がもし国連で働くことができても
有緒さんのように、もっと現場にいたい!と思う気がするのだ。
有緒さんの人生と私の人生にはほとんど重なる点はないのだけれど、
私の人生、これでいいんだなあと思わせてくれる本だった。

もしかしたら、誰が読んでもそう思える本なのかもしれない。

私は、来年から働くことになる。
たくさんの人に出会うのだと思う。
自分の直感も気分も全部愛しながら
やりたいことをやっていきたいなと漠然と思うのだった。

(写真の本、持ち歩いてちょっとボロボロではずかぴー)

おわり

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