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心霊探偵八雲赤い瞳は知っている 神永学


あらすじ

大学生の小沢晴香は同じサークルの先輩に紹介されて「映画研究同好会」の斎藤八雲を訪ねる。晴香の友人、美樹が大学構内の廃屋で幽霊を見てそれ以来様子がおかしくなったのを心配して相談に来たのだ。
しかし、そこで八雲は八百長のような賭けをしていた。疑惑を抱く晴香にさらに八雲は解決料として二万五千円を請求する。憤慨する晴香に八雲は幼い頃亡くなった晴香の姉、綾香の霊がいると話すが…。

ここからネタバレ含む感想

作者の神永さんのデビュー作で初のシリーズ化ものです。元々のデビュー作は自費出版のようでしたが大幅に改定したものデビュー作とは思えないくらいキャラが立っていて物語も面白かったです。
さて、左目が赤い八雲なる人物は、その赤い目で幽霊を見ることができるという設定で物語の中では、事故や事件で亡くなったこの世に未練を残している霊が登場し、幽霊の伝言から犯人が判明するというミステリーとホラーの組み合わせのような物語です。
デビュー作なので定番の廃屋もの、トンネルもの、死者からの伝言ものと並んでいますのでそれぞれ面白く読めます。晴香が何故か事件を持ち込んでそれを八雲が解決していく。普段人間嫌いに見える八雲ですが、八雲の赤い目を「きれい」と表現した晴香には心を許しているという感じなので二人の関係性もいろいろ変わってくるのかもしれません。
シリーズで出ているので順次楽しもうと思っています。

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