わたしのリミット 松尾由美
あらすじ
父と二人暮らしの高校2年生坂崎莉実はある朝、父が書置きだけ残して消えてしまった。書置きには1か月後に帰ること、またある少女を病院へ連れて行ってほしいと書かれいた。その少女は素性は明かさず名前すら教えてくれない。父の手配していた病院に莉実の名前で入院することになるが…。
ネタバレ含む感想
物語は最初から謎だらけで、いきなり消えた父、謎の少女、しかもある病気にかかっていて莉実の名前を借りて入院…。高校生にはなかなかハードな状況なのですが、主人公の莉実はその状況を受け入れて父が帰ってくるまで過ごそうと思います。そんな、状況の中に「日常の謎」的な事件が差しはさまれていて縦糸と横糸となってうまくかみ合っています。
さて、謎の少女の病名は明かされないないのですが1か月程度の入院治療で完治できる病気のようです。少女の正体につながりそうな内容は、少女のレトロ感がある話が一応、伏線になっているのかな…。
てっきりミステリー系だと思って読んでいたのですが、どちらかというとSF系です。ガチ、SFではなくて、ライトSF(そんなジャンルあるのかな…?)になるのかな…最後に、ネタバレが来ますのでそれまでいろいろ想像しながら読むと面白いかもしれません。
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