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バルーン・タウンの手品師 松尾由美

あらすじ

人工子宮(AU)の出現により、妊娠と出産から解放された社会で、一部旧来の妊娠・出産を行う女性たちの街、バルーン・タウンで起こる事件シリーズの第2弾。
刑事の江田は久しぶりにバルーン・タウンへ向かった。かつて一緒に事件を解決した翻訳家の暮林の自称助手として活動していた夏乃がいよいよ出産することになったから夏乃から呼び出されたためだったが…。

ここからネタバレ含む感想

前作から続編があると知っていたのですが、出産すると街から出ることになるので探偵役暮林の出産からどうやって話を続けるのか…という好奇心から読んだ続編。
なるほど~、こうつながっていくのか…と感心しました。(ちょっとズレていますが…)
前作は、刑事江田が一人で語りを務めていましたが、今回はお話によって語りが入れ替わっていく形式になっていました。短編4作集で最初の3作は日常の謎的なあまり怖くない謎、そして、最後のお話はそう来るか!という感じのシリアスタッチのお話でした。話を通して、少し不思議な動きをしていた探偵暮林の伏線を最後のお話でうまく回収できています。
20年前書かれた話なので、時代背景のレトロ感はあるのですがそれを除いても面白く読めます。

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