パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から 似鳥鶏

惣司季は、父の店を継いで喫茶PRIEREの経営をしている。季の弟、智は大学卒業後警察官となったが半年前突然警察を辞め、PRIERE でパティシエとして働いている。しかし、警察時代優秀だったことから県警本部秘書室の直井楓巡査が常連として警察へ戻るように説得に通っているが…。
幻冬舎文庫版を読んだのですが、現在は光文社文庫「難事件カフェ」と改題して発売されています。ちなみに、続編も有ります。


ここからネタバレ含む感想

智はとても優秀なキャリア警察官だったが何かの理由(具体的には話の中に出てこなかった…)から警察を辞めた。しかし、警察は(というか本部長は)それに応じず、とりあえず休職扱いになっているらしい。
本部長から命を受けている直井巡査がPRIEREに事件を持ち込み、季が巻き込まれ智が解決する…というパターンで話が展開する。
この直井巡査がただ者でない感じで、あれこれ言われてことはあれこれ手配するし、偽の名刺なんかの小道具もたくさん持参しているので一応秘書室問うことになっているけど実際の役職は違うのではないかと疑いながら読み進めてしまった。最後にどんでん返しがあるのかと思いきやそうでもなかった。でも、最後の犯人は、ちょっと後味悪かったかな…。
毎回おいしそうなお菓子が登場するので読んでいるだけで食べたくなります。個人的には、スフレとタルト・タタンに惹かれました。今度見つけたら食べてみよう。

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