ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち~ 三上延
あらすじ
「ビブリア古書堂」シリーズのシーズン2
前作からかなり年月が経って栞子と大輔が結婚して、二人の娘扉子が生まれ扉子は栞子にそっくりの本好きに育っています。
出張中の大輔から栞子に本を置き忘れたから探してほしいと頼まれたため、栞子は本を探すのですが、そこへ扉子が一緒に探すと言い出します。大輔の本を扉子に読ませたくない栞子は昔の本にまつわるお話を聞かせて誤魔化そうとします。そのお話が短編4話になっています。
ここからネタバレ含む感想
作者のあとがきによるとこの本の中のお話は、大輔の語りでは書けなかったシリーズになるようで、栞子が語り手を務めているのですがところどころ語りが入れ替わって進んでいきます。
入院中の兄が弟に送った歌詞、亡くなった息子との思い出の本、突然いなくなった紺野の残した本、故人の残した本の行方、それぞれ人々の繋がりが浮き出てきて趣のあるエピソードになっています。
久しぶりに読んだシリーズなのですが、忘れている部分もあったのですが、物語に出てくる本を読んでみたくなりました。古い本もあるのでなかなか難しいのかな…とも思いますが…。
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