あらすじ

旅行会社のカウンターの仕事をしている北村志織は、趣味のカメラの現像液の臭いの苦情のため引っ越すことになる。引越先は三か所以上断られた人、芸術関係の人優先という少し変わった物件だった。引っ越した後のある日、クーラーの排気口から突然話しかけられる。驚いた志織に声の主は同じアパートのある住人を尾行してくれるように依頼する。

ここからネタバレ含む感想

FS？ファンタジー？、パラレルワールドの物語となっています。
志織が尾行を頼まれたのは同じマンションに住む平野という会社員です。しかも、依頼主は未来の平野と名乗り、かなり無理矢理、志織に尾行を頼み込みます。未来の平野の目的は、最初は現在の平野が何かの事件に巻き込まれるのかなと思いましたが、真相は違いました。
枝葉を取るとかなりシンプルなお話なのですが、未来の人の声が聞こえるという現象と偶然購入したクマのぬいぐるみのバンボーがある日を境に突然話始めるという現象が起こります。この辺りは、ファンタジーっぽい展開でした。
そして、未来の平野が謎のお願いをしてきた真相は、志織自身のことに関わることだったのですが、現在の平野に備考のことがバレてしまい。決ま付い関係になります。
果たして未来の平野の正体とは…、そして、タイトルに入っている「恋」の言葉から恋愛小説ではないのかな…と推測できるのですが実際は…の辺りが読みどころになると思います。