記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

白銀の逃亡者 知念実希人

あらすじ


深夜の救急で働く岬純也は、ドナルド・ミュラー症候群(通称DoMS)にかかり生還した数少ない患者だった。しかし、生還した患者は、隔離施設に収容されることになっているのでそのことを隠して暮らしている。ある日、純也を尋ねて一人の少女が現れる彼女は白銀の瞳を持つDoMSからの生還者だった。

ここからネタバレ含む感想


話はパラレルワールドの世界で2016年に致死率95%で、生還しても隔離施設に収容されるそんな感染症が流行する。開発されたワクチンを接種すれば感染は避けられるか、生還した人は、通常の人よりも高い運動能力、聴覚を得る代わりに紫外線に弱くなり、夜間しか活動できなくなるという特殊な人間「ヴァリアント」になる。
2021年、コロナ禍の中で読むとパラレルワールドとは思えないような臨場感が感じられた。コロナ自体は、致死率はメチャクチャ高いというわけではないし、回復した人に対して隔離を続けるということもないが、感染自体に敏感になっている社会の恐怖によるヒステリー状態など現在と似ている部分が多くあるのでこの時期にこの本を読んでいろいろ考えさせられた。
政治的なあれこれは怖いなとも考えました。現在のリアルな世の中でここまでのことは起こらないのかもしれませんが、もし、そんな政党が出てきたらどんなことが起こるのか…こちらも考えさせられました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?