荷物は少ないほうが良いなと思って、少し前に買ったPORTERのボデイバッグにスマホとハンカチ、リップと何枚かの千円札だけを詰めた。

小さなバッグは旅先を歩いて回りやすい、というよりも立ち止まったりしゃがんだりするのに便利だから。

ボディバッグを肩にかけ、最後に首からカメラを下げた。OLYMPUSの小さな相棒はとても優秀で、「替えのバッテリーは持った？」と語りかけてくる。

おっと、そうだった。背中のボディバッグに充電済みのバッテリーを忍ばせ、少し曇りがかった秋の空に繰り出した。

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週末旅行はいい。新しい環境に飛び込む勇気の乏しいわたしを束の間だけ「ひとりぼっち」に放り出してくれるから。

知らない土地を訪れて、食べたことのないものを食べ、はじめましての枕に頭をあずけて眠る。すると日常はあっという間に遠のいて、休憩のために立ち寄ったコンビニで吸う空気すら美味しく感じられた。

週末２日間だけに訪れる非日常感。その真ん中を時速３キロメートルほどで歩く。あんまり早いと平日のわたしに追いついてしまうし、あんまり遅いと休日のわたしだけ取り残されてしまう。ただぼんやりと写真でも取りながら見て回るのには、そのくらいがちょうどいい。

今週末は千葉県館山の方へ行ってきた。