『いま、子どもの本が売れる理由』関連記事など 20年8月寄稿記事まとめ
■アニメ
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20200801-00190788/
アニメ『聲の形』が金曜ロードショーで放送されるのに合わせてかつて書いた原稿をYahoo!個人にアップしたところ、58.5万PVも読まれて驚きました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20200811-00191670/
8,9割いいお話だなと思ったのですが、、残りの1,2割があまりにも引っかかったので書きました。多様性の話とタイムパラドックス回避の話の相性が良くないところに、子ども向け作品で主人公に違法行為をさせるわけにはいかないという制作側の都合がいびつなものにしてはいないかと。
■マンガ実写化
https://news.yahoo.co.jp/byline/iidaichishi/20200817-00193590/
もっと巻ちゃんを出せ!とか個人的な不満は多少ありましたが、、、実写の、2時間しかない映画ならではのしかたで『弱ペダ』の世界を表現していて素晴らしかったです。
■コミックエッセイ
https://realsound.jp/book/2020/08/post-603130.html
ウェブ発コンテンツとしてのコミックエッセイについてマッピング、体系化したいし、個別の作品をもっと紹介したいぞ、と思っているのですがなかなか書ける媒体がなく、めちゃくちゃ読まれているのにレビューの需要がないのはなんでだろうと思って書きました。で、この記事がきっかけでラジオへのコメント出演が決まりました。やっぱ気にしている人は世の中いますよね。書いてみるものです。
■青年マンガ
https://realsound.jp/book/2020/08/post-598519.html
『ぐらんぶる』最高にアホなマンガで好きなんですが、手放しで好きと言うのが難しいご時世になった(それ自体は悪いことだとは思っていない)のでその点保留しつつ、全開でバカやれるっていいよな、という郷愁を綴りました。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-597774.html
『ぱいどん』コミックスが出たので改めて通しでマンガとプロジェクト総括記事を読んでいったら、これは「クリエイターの役に立つ創作アシストAIとは何か?」を追求し、試行錯誤した企画だったんだなと理解しました。手塚治虫をAIで再現できるかどうかはあまり問題ではなかった。
■少年マンガ
https://realsound.jp/book/2020/07/post-593760.html
映画『今日俺』がとんでもなく人気なのですが原作の系譜について書きました。『西森博之本』からの切り出しです。
■ウェブ小説
https://comic-walker.com/kadocomi/
https://ddnavi.com/interview/647325/a/
カドコミ2020の小冊子で長月達平先生と丸山くがね先生の対談をまとめました。対談はウェブでも公開されています。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-599455.html
『Re:ゼロ』について改めて考察しました。一般的には死に戻り、ループものって東洋的な死生観っぽいところがあるのではと思っていますが、キリスト教的な罪の認識と人生やり直すことが結びついているのでは、という試論です。
https://tokyo.whatsin.jp/606217
https://realsound.jp/book/2020/08/post-603985.html
中国では盗墓小説が一大ジャンルですが、韓国ウェブ小説ほぼ唯一の盗墓もの人気作品『盗掘王』と比較しながら東アジアの盗掘観、盗掘もの人気の差異を考察しました。
■YA(ヤングアダルト)
https://realsound.jp/book/2020/08/post-607049.html
『青くて痛くて脆い』、『キミスイ』とは違って決してわかりやすくない問題作だと思うのですが、その点掘り下げるべく書きましたその1。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75129
住野よる論その2。住野作品でほぼ毎回ある名前の呼び方を利用した叙述トリックは作品テーマと関係しており、主人公が他者との視点の気付いたように読者にも気付かせようとしている、ということを書きました。
■子どもの本
https://www.shinbunka.co.jp/headlinelog.htm
出版業界紙「新文化」2020年8月27日号1面に『いま、子どもの本が売れる理由』に書いた、児童書市場に影響を与えているマクロ環境要因について短くまとめて寄稿しました。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74430
拙著でも書いたように児童書市場の推移を見ていくと、教育政策がいつ変化してもおかしくない以上、子どもの本はキッズアニメとの関係が重要だと思っていますが、少子化によってキッズアニメはビジネス的に難しい状態にあります。それでも成立させるべく尽力されている東映アニメ鷲尾さんにお話うかがいました。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-605755.html
以前やっためろん先生との現代ビジネスでの「賢い子どもに育てる本の与え方とは」対談のカウンターみたいな内容です。セットでお読みください。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-602590.html
『いま、子どもの本が売れる理由』に書いた内容を切り出してまとめ直して寄稿しました。いま「雑誌」が手に取られるとしたらどんな価値を提供すればいいか、ということについての考察です。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-598453.html
自著『いま、子どもの本が売れる理由』についてインタビューを受けました。
■若者論
https://www.cyzo.com/2020/07/post_248417_entry.html
『強権に「いいね!」を押す若者たち』編著者の玉川透氏に学生と接しながら感じたことについて語ってもらいました。
記事にも書きましたが、日本が貧しくなったという経済的・社会的要因が、自分たちを救ってくれるかもしれない強いリーダーを求め、「寄らば大樹」的な若者の与党支持につながっている。さらに、正解志向や「みんな仲良く」的な教育に適応し、バイト先では言われたことに従う「まじめな学生」こそが、「選挙というシステムで決まった人なんだから受け入れる」という思考停止状態になり、議論を「避けたほうがよいもの」と認識するようになる。かつ、政治に対して当事者意識はなく、自分たちから遠い話だと思っている。結果、民主主義的に「少数意見も尊重しながら多数派が進めていく」という振る舞いをしない政治家のほうが望ましいと感じている、と。
「良い子」に育ててもろくなことがないなと思いましたね。現状のシステムに適応的な人間ばかり育ててもしょうがない。
■自己啓発・夢問題
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74794
『ドリームハラスメント』著者・高部大問氏と『なぜ僕らは働くのか』編集者・宮崎純氏の対談を企画・構成。学校でのキャリア教育、親が子どもに勉強の動機付けをする方便としての「夢」、子ども向け自己啓発書の相補関係について記事をまとめながら色々思うところがありました。それがめろん先生インタビューにも反映されていたりします。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-597946.html
若者の「夢」問題を気にしていたところい『夢ゾウ4』が出たので読んでみたら非常に2020年的な「夢」観になっていて驚きました。アッパーサイドだけ見て生きられる時代ではないので、自己啓ぎらいの人、夢とか言われてもと思ってる人に刺さるだろうなと。まあこのタイトルでそういう人が手に取るかというと微妙でしょうが……
https://realsound.jp/book/2020/08/post-601626.html
と思っていたら著者に話を訊く機会を得ました。夢をかなえた先に必ずしも幸せはなかった、ということを自己啓の著者が言うのはなかなかすごい。神田昌典も似たようなこと言っていたのを思い出しましたが。
■ビジネス
https://realsound.jp/book/2020/08/post-601114.html
コロナ禍でデフレが進行してもわれわれにとっては追い風だ、的なことを語っていてなかなか複雑な気持ちになりましたが、しくみづくりと、しくみをまわすのに必要な人材づくりは本当に巧みです。マクロ環境を読んで備えることの重要さを実感します。
https://realsound.jp/book/2020/08/post-598537.html
あまりに多様なトピックが扱われるので読んでいて「えっと、何の話だっけ?」とたびたび地図を見失いそうになったくらい、フードテックが開拓しつつある領域は広大だと感じられる本です。
■総括・近況
先月の紹介し忘れを入れて24本?公開されました。
9/1に引っ越しして東京から離れるので8月は引っ越し準備でバタバタしていて(個人の引っ越しであると同時に法人の本店移転でもあるので役所相手のやらないといけない手続きが大量)、月内で収めるつもりだった仕事がいくつかこぼれてしまった……9月もてんやわんやだと思いますが、10月くらいから通常営業に戻り、さらには自主的な新規仕事も始めようと思っています。
子どもの本や若者についての本を取材するうち、教育に対する持論ができてきたような気がします。新天地ではそれを自分の子ども相手に実践していきたいなと。
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