頑張ったふりをして旨みだけ吸い上げる授業

◎月◎日

悲しい。

仕事の打ち合わせをするため、提示された時間に仕事相手の事務所に出向いた。ドアを開けるやいなや「今ちょっと立て込んでいるから」と追い出され、カフェで時間を潰していたら電話口で「ごめん、もう出るわ」と言われた。為す術もなく呆然としてしまった。


正直、やる気だけで引っ張ってきた仕事の現場ではこういう扱いをされることがごく稀にある。(もちろん円満に仕事が遂行されるケースがほとんどだ)

要はナメられているのだ。悔しかった。フットワークが軽いことイコール暇というわけでは決してないのに。若い人材の時間を平気で搾取する人種が、世の中には一定数存在する。


その相手に思いつく限りの罵詈雑言を浴びせかけたい気持ちになった。私はこういうとき、普段メモとして活用している自分だけが閲覧できるLINEのトーク画面に暴言を投下する。相手に伝えるていのセリフで、だ。

なんでかって、少し経ってそのトーク画面をもう一度見ると「こんなこと言っちゃってたらもう全てが終わってたな。くわばら、くわばら」と冷静になれるのだ。

このときも、例に漏れず少し時間をおいて客観視をしてみたら「わたしもそこそこ相手のこと雑に扱ってたな」と反省した。とはいえ、今回はそんなことを凌駕する仕打ちだったので相手に直接苦言を呈した。返信はない。


こんなときは、おそらく
・相手と物理的に距離を置く
・皮相部分だけで頑張ったふりをして旨みだけ吸い上げる
の2つが解決策として妥当なんだろう。

わたしは、いつも前者の選択肢を取る。でも本当は後者のような要領を持ち合わせていたかった。そうすれば、今こんな胸の奥を踏んづけられたような痛みを味わっていないからだ。

学校は因数分解や羅生門なんかを学ばせる前にそんな術を教えて欲しかった。「数学」や「現代文」に混じって「世渡り」という授業があってもいいのではないか。



でも多分、ナメられないようになるためには、実績をつけて自尊心を養うことが一番の近道なんだろうな。

いちじく舞

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いちじく舞

会社員4年生活からいきなりフリーライターに転身してみた

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