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27歳で中型バイク免許取得しに行った話

 なんてことないただの感想ですが読んで頂けますと幸いです。

 夏頃私は誕生日を迎えて27歳になった。

 2020年はコロナウィルスで外出規制がかかっており、満足に外に遊びに行けないフラストレーションが私はたまっていたようである。
「バイクの免許とろうかな~。」知り合いのこの一言にかなり影響されやすい性格の私はバイクを調べた。

(え?かっこええやん。でかいバイク欲しい・・・)

(ヘルメットを頭から外した時に髪の毛がファッサ~ってなるかっこいい女になりたい・・・)

以上。見栄と夢を抱いて中型バイク(400ccまで運転可)の「普通自動二輪免許」を取得することに決めた。

 そうと決まれば私の行動は早い。すぐに知り合いと一緒に教習所へ申し込みに行った。仕事をちょうど辞めていたのでお金が無かったが、免許を取りたいので仕方がない。預金残高を見ないふりをしてお申込み。ペア割で3000円割引が入ってホッとしていたのは内緒にしておいてほしい。
買いたいバイクもすでに決めていた。ホンダのレブル250である。見た目のカッコよさと、マットなカラーに惹かれて心の中で決心していた。尚、人気車種らしく購入時には在庫切れで発注止めになっており絶望することになるのだが、この時はまだ知らない。

 さて、申し込みをしたのは秋晴れで清々しい9月初旬。私事だが10月から新しい職場で働き始めるため9月中に免許取ろっかな。ふふふ。
・・・この夢はもろくも即座に崩れ去る。コロナウィルス自粛ムード時に申し込めなかった教習生が駆け込んでおり予約が埋まっていた。アーメン。

 前置きが長くなって申し訳ない。やっと初回講習を受ける。もちろん今回取るのはミッションの普通自動二輪免許なのでクラッチについて理解しておかなければならない。なんとこの女、普通自動車免許をミッションで取得した為に謎の自信をもって初回講習へ参加。

教官「クラッチとは何ですか?」

・・・・??

私「速度上がったらギアを上げる・・・やつです・・・?」

にわか知識にもほどがある。この世の中の車がATで溢れていて良かった。ミッションで免許を取ってるくせに仕組みを理解していない。もちろん教官の顔は暗く眉間にシワが寄る。
(めちゃ怒りますやん・・・)隣には同じく初回の高校生が(これはまずい)と言った表情でたたずんでいる。質問攻撃を受けズタズタになったので復讐・・・もとい復習することを心に誓い初回を終えた。ちなみに高校生は見た目はおとなしいが道路を逆走してしまうヤンチャボーイであった。教官に更に怒られてた。

 2回目以降は課題(スラローム・クランク・一本橋・スラローム)の練習を順次行い、4回目くらいになると車の教習コースへ出て速度(40km)を出す練習。

た・・・楽しい!!!

教官の「40kmを出してね」が頭をよぎり離れない。

私は40kmを出し、すごくスピードの遅かった前の教習車を追い越して、そのまま走ってしまう。

プップー!「!?・・・おーい!!」

後ろからクラクションと教官の焦った声が響く。

どうやら追い越してはいけなかったようだ。・・・考えてみれば当たり前である。普通に危ない。初回時の高校生をヤンチャボーイなどと呼んでいたが、人のことを言っている場合ではなくなった。ヤンチャだったのは27歳を迎えていた私だったのだ。高校生くん、ごめんよ。

みんなは教習所内での追い越しは危ないから辞めようね。(お前だけ)

 こんな私も教官の方々の指導を受け、この度2段階のみきわめにA判定で次回、卒業検定という段階まで来ることができた。

バイクは教習ですら気持ちが浮くくらい楽しいので(何これ、実際道路出たら気分飛ぶん?)と疑って他ならない。免許を取ろうか悩んでいる人には是非楽しいから一歩踏み出してみては?と思うし、私は一歩手前まで来ているので既にライダーの先輩方にはご教授くださいませといった思いです。

駄文失礼いたしました。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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