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不安についてくるもの

「もしかして怪我でもしたのではないか」

そんな考えがふと頭に浮かんでからずいぶんと不安になってしまった。
不安は憤りと混乱を呼ぶ。

原因が背中を殴られたことなので、殴ってきた相手に対する憤りは不安に駆られてとにかく大きくなってしまう。
憤りと不安は区別がつかなくなり混乱はどんどん深まるばかりだった。

混乱は大きくなり複雑になりしていくが、もとはと言えば最初の不安以外にら何もない。
余計な考えも憤りも混乱も不安のおまけだろう。

原因はどうあれ、この不安は自分のものだろうと思った。

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