マリン船長によって情緒バグり散らかされた話。

 最初に端的に結論だけ書くと、尊敬の念が高まり過ぎて途方もなく大きな存在と思い知ったこと。
 その結果、相対的に自分の小ささが浮き彫りになって一抹の辛みも生まれた。
 みたいな話です。(なお、割とすぐ回復)

 ここが凄い!平成帝ky……宝鐘マリン!!

 最もインパクトとリスペクトがエグかったエピソード

『SHINKIRO、セルフプロデュース&自費制作』

 発案から全体イメージまとめ、人選(中略)としっかり考え抜いた上、関係各社・アニメーターさん達にお支払いする対価を自費で充てているそうです。

 なお、これはマリン船長以外のホロメンの方々も同じらしく「自分で企画した内容は自分で責任を持つ」方針とのことです。
 凄すぎる。全員、凄すぎる。

『(お金を)ぶっぱしまくってるけどさー、逆にいっぱい(ファン・リスナーから)貰ってるから還元したいなー、って』
『普通の会社なら〝回収〟も意識しなきゃだけど、そういうの考えず作れるのが(表現者として)良いんですよ』
(マリン船長・談)

 畏れながら()で挟んだ部分は行間のニュアンスを憶測で足しています。
 省く部分は省くからこそ、話の生々しさが緩和されて明るい笑い話に昇華しているのが、本当に凄い。
 回収を意識しない、の部分にしても「採算度外視で〝好き〟を貫く」という気概や魂に心揺さぶられました。

 良すぎてどんな順番で書けばいいかすら分からないレベルなので、普段通りのびのび書きます。

前項の「本来とんでもない内容なのに明るい話として成立させてる」と通じる部分なのですが、

『一瞬の盛り上がりに魂を込めたいから、それで声帯結節なっちゃったりね、したんですけど……へへ』
(マリン船長・談、ややうろ覚え)

 いや笑い事じゃないだろう、と。
 実際病むだろうし辛かったはずなのに、それすらコンテンツに組み込む。
 転んでもただでは起き上がらない、活かす。
 凄すぎる。



 【上品】
 厳密に言うと「上品」が適切か分からないというか、言語化が難しい。

 歌謡祭の振り返り・グッズ紹介の二つでそれぞれ「こういうことを考えてました」という内容を語っていたマリン船長ですが……何だろう、とにかく爽やかでした。

 歌謡祭に関しては一緒に歌うホロメン一人一人への、グッズに関しては直接購入・使用するファンの人への「楽しんで欲しい」「そのホロメン(や、グッズ)に対するこだわりや好きを届けたい」の気持ちが全面に押し出されている点が素敵でした。

 色々考えてあげたんだよ?工夫してあげたんだよ?褒めろ!という、人間なら絶対に抱くであろう感情を見事に隠して「恩着せがましさや押し付けがましさを1ミリも感じさせない」というトーク運びが素晴らしいです。

 スパチャ読みの途中で自身の弱さや人間としての嫌な面にもさらりと触れているので、きっと調整の仕方がとても上手なんだと思う。
 あるいは天性のものでなく、努力の賜物なのかも。

 なんかもう1100文字超えてしまった、まだ書きたいことあるのに。

 X-CONへの不安を控えめに漏らしてみたり、スパチャ読みの後半に差し掛かった辺りで難しそうに「良い意味での自己肯定感の下げ方」を説明する姿を見ると「何だかんだで、本当に凄いけどやっぱりこの人も一人の人間なんだ」と少し安心します。
 
 そう思うからこそ、一人で勝手に「あまりに大きい」と見上げて萎縮したり情緒バグり散らしたり「雲の上過ぎる」と内心で人外扱いするのをやめることにします。
 勝手にしっちゃかめっちゃかになりつつ、勝手に治りました。

 マリン船長の生き様に勇気をもらいながら、自分も自分の出来る範囲で人生を全力で頑張りたいと思いました。
 また、マリン船長から汲み取れる対ホロメンや対アニメーターさん・対リスナー(受験生)さんへの熱いリスペクト姿勢を見習って、リアルもネットも周囲への敬意の気持ちを忘れず暮らしていきたいです。

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