見出し画像

アンフォルメルギタースクールができるまで ②

小学生の頃は色々なことに興味が移りつつも、音楽を聴くことは好きでした。
寝る前にラジオの洋楽番組をよく聴いていましたが、より主体的に音楽を聴くようになったきっかけは小学5年生のときに同級生から貸してもらったビートルズのカセットテープでした。

私の通っていた幼稚園では器楽演奏の時間があり、発表会の演目がビートルズメドレーでした。その時の記憶もあってビートルズの音楽は馴染みが良かったと共に、私が慣れ親しんできた80年代の景気良く、オーバープロダクションな楽曲とは異なる音質がとても新鮮で魅了されました。
ビートルズの作品をもっと聴きたくて図書館へ通いました。
自転車に乗るようになってから祖父とよく図書館へ行っていたのですが、一宮市の図書館は当時としては先進的でCDやビデオの貸し出しをしていて、蔵書は充実していました。
1人5枚、2週間借りられるのでビートルズ以外も借りるのですが、CDの背表紙を見てもよくわかりません。そこでアルファベット順に並んでいるCDをAから順に5枚ずつ借りていくことにしました。すぐに好きになるもの、嫌いになるもの、嫌いだったのに後に好きになるものなど、ジャンルも感想も様々でしたがこの聴き方は非常に良かったと思っています。
図書館のCDは国内盤なのでライナーノーツがついていて、そこからの情報をもとにボブ・ディランやジミ・ヘンドリックスなどの他のアーティストや60年代の社会情勢についても興味を持つようになっていきました。
なんとなく音楽を演奏してみたいと思うようになったものの、まだ実行に移すまでには至りません。
学校の音楽の授業はひどい成績だし、実際に鍵盤ハーモニカもリコーダーも苦手。
歌も得意じゃないし、楽譜も読めない。そもそも学校の音楽の授業で取り上げられているような曲が好きじゃない。
私が小学生の頃はクラスのほとんどの女の子がピアノやエレクトーンを習っていて、上手な子達の演奏を見るととても自分も弾けるようになるとは思えない。
また、地域性もあるのでしょうが、ピアノは婦女子がやるものといった雰囲気は少なからずあったと思います。

そして中学生になります。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?