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第192回 氷川風土記 「時を告げる音色」

神社では朝夕の開門、閉門時、また祭典や御祈祷前後に太鼓を「ドーン!ドーン!」と打ち鳴らします。
この太鼓の音を「号鼓(ごうこ)」と言います。

門の開閉を知らせる節目を、また「いよいよ祭りが始まる」という合図であると同時に、祭場を清め、一人一人の心を鎮め正す為の音色です。
現代社会においても、例えば目覚まし時計のアラームや学校でのチャイムなど、私たちは様々な音色で時間を捉えています。

古来、私たち日本人は太鼓などの鳴り物・打ち物で時間や物事の始まりや終わりを共有し、村や共同体はその音と共に一緒に暮らしてきました。
時間感覚を共有することは集団で生きる人間には大切なことなのです。

国立劇場・国立演芸場・国立能楽堂・国立文楽劇場の主催公演の記録情報などを管理する独立行政法人日本芸術文化振興会が管理運営をするサイト「文化デジタルライブラリー」の日本の伝統音楽・楽器図鑑のページにも「太鼓」の項目が立てられており、日本文化に欠かせない楽器であることがうかがえます。
神社にお参りされた際に、この太鼓の音色を耳にしましたら、その時は「昔から日本人が大切にしてきた音色なのだなあ…」と感じ取っていただけたら幸いです。

〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕

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