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京都散歩 (2023年7月2日)

グロービスのあすか会議が開催される京都国際会館は、京都の中心部からだいぶ離れたところ。だからそれほど人も多くないだろうから、あすか会議の後はそこいらを散策したいものだと思っていた。

で、そういえば瑠璃光院ってこのあたりじゃなかったか?

と思って調べてみると、会場から瑠璃光院に向かうバスが出ている。そして7月1日から夏の特別拝観がはじまるとのこと。

こりゃもう「行け!」っていうお告げにちがいない。

というわけで瑠璃光院へ。

瑠璃光院までは叡山電鉄 八瀬駅前のバス亭から歩いて5分ほど。ちなみにこの日の京都の最高気温は33℃。歩きはじめてすぐにジワ〜っと汗が出てくる。

さすがにこの時期だけあって、ぜんぜん混んでないのがありがたい。

もちろん写経をする場所や、庭をながめながらお抹茶が飲める場所には人がいるけど、「順路の行列がなかなか進まない」なんてことはなくて、ほどなくこの場所に到着。

外の陽射しが強いだけに、卓に映る緑のほうがよりクリアに浮かび上がってくるのが不思議な感じ。

熱気と高揚感のあすか会議で深部体温を上げたあとに、こうした冷ややかな静けさ(気温の話ではなく)の中に体を浸すと、みるみるココロがととのっていくのが分かる。

こちらの方には人がいなかったので、しばし庭をながめてから蓮華寺へ。

蓮華寺は、もともとは七条通りにあって応仁の乱以降は荒廃していたものを、1662年に加賀前田藩の今枝近義が父の菩提を弔うために、こちらの場所に再興したとのこと。

混んでないとはいえ、瑠璃光院の見どころにはかならず数人の人がいたけど、蓮華寺にいたのは私をのぞくと(写真に映っている)1人だけ。

鳥の声や葉を揺らす風の音以外の音がないから、静けさに身を浸している感がさらに強まってくる。

(残念ながら、お寺の前の道路を通る車の音は耳に入る。この道路を封鎖できたら、本当に360年前の気分に浸れるんだけど…)

静謐な時間を堪能した後は、叡山電鉄で一乗寺へ。

(後で気がついたけど、一乗寺の駅は、以前、看護師の方向けに研修を行った京都府看護協会のすぐ近くだった)

当初は、アカツキコーヒーというおしゃれなカフェに行こうと思っていたけど、日曜日が定休だったので、その近くにある「昔ながらのこだわりの喫茶店」っぽい雰囲気の「喫茶 フィガロ」へ。

店内にはがっつりハードバップなジャズが流れているから、ヒゲをたくわえた年配の男性が出てくるかと思いきや、お店を切り盛りしているのが若い女性だったので驚いた(無意識バイアス!)。

で、当初は卵のサンドイッチを食べようと思っていたけど、もちろんこのご時世だから卵系のメニューが停止中。ということで、クリスプサンドを。

そしてコーヒー・ゼリーを食べたら、やっぱりこれも美味しかった。

がっつりハードバップなジャズが流れている喫茶店のコーヒー・ゼリーは美味いに決まっているのだ。

そんなこんなで喉の渇きを潤し、お腹を満たしたら、叡山電鉄で出町柳まで。

駅を出て、橋を渡ると鴨川デルタが見える。

鴨川デルタは、東から流れてくる髙野川と西から流れてくる加茂川が合流して鴨川になる三角州。日曜日の夕暮れどきを思い思いに過ごす人たちの姿を見ていると、なんとなく温かい気持ちになってくる。

同志社のわきを通り、地下鉄の今出川駅から京都駅へ。

熱気と高揚感の時間から、ひんやりとした静謐な時間、そしてほっこりとした温かな時間まで。

今回の京都の2日間は本当に盛りだくさんだった。

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