高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【494】

妄想家・夢想家無名居士の
夢物語の記録です
無名作家 高山のエッセイ
「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化 
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

📖 高山のエッセイ~「高山善廣選手応援 雑感」

『高山善廣頸椎完全損傷復帰の見込みなし』のツイート見た時のショックは計り知れません。

 

TwitterのYahooNEWSか何かで見たときは、え!?でした。

 

 

事故をしたのは知ってたけど、そこまで深刻になってるとはです。

 

 

 

僕の小説サイト及びここでのネーム高山は、高山善廣選手から由来してます。

 

酔ってて、つけたんですが非常に好きなプロレスラーであり格闘家です。

 

UWFインターナショナルの頃から観てたし、Uインターが無くなった後にまさか全日本に行くと思いませんでした。

 

 

UWFインターナショナルはUWF崩壊後に高田延彦をエースにして興した団体ですが、ここでの高山選手は話題はふりまくが、プロレスラーとしてはまだまだだったと思う。

 

 

U系の選手と言うのは格闘技志向があって、皆その後バラバラになるけど、格闘技的プロレス団体に行くのが定番でした。

 

しかし、その対局にあった全日本プロレスに入ったのは驚きましたが、色々読むとジャイアント馬場がとても気に入ってたらしいです。

 

ジャイアント馬場は大きな選手を好むと言うのがありましたからね。

 

すいませんキングダムと言う短かった団体にも居ました。

 

全日本時代から位から徐々に頭角を表します。

 

 

僕が久しぶりに見た時は随分肥ったなでしたが、プロレスは上手くなってましたね。

 

 

2000年に全日本プロレス大量離脱して三沢光晴が作ったノアに移籍します。

 

この辺りから快進撃が徐々に始まります。

 

2001年にPRIDE参戦を機にフリーランスとなって高山堂を作ります。

 

この時三沢社長はフリーランスにならなくても良いのにと止めたようです。

 

三沢光晴はリングで亡くなりしたましたが、その辺りの考えなど非常にクレバーで優しい人だったと思います。

 

 

PRIDEは高田延彦VSヒクソングレーシーをきっかけに出来た総合格闘技団体です。

 

 

しかし、プロレスラーの挑戦はかなり有りましたが負けたら地獄的な感じでしたね。

 

 

新日本プロレスから参戦した人達で負けた人はしばらくタイトル戦から遠ざかるとか有りました。

 

 

 

そういう中で数人だけ成功者居ました。

 

 

桜庭和志、藤田和之でしょう。

 

 

ここで小川直也を出す人も居ますが彼はプロレスラーを名乗ってたけど、プロレスラーではなかったですよ。

 

柔道家です。彼のことは置いて日本人ヘビー級最強当時言われてたのがプロレスラーの藤田和之です。

 

 

高山選手は先ずは藤田との試合をします。

 

 

当時既に三十代超えての挑戦と、藤田に勝てないだろうが大方の予想でした。

 

 

高山選手は負けますが善戦します。

 

 

この戦いで藤田との仲も良くなります。

 

負けたにも関わらず評価は落ちずに、ノアの初代のチャンピオンベルトの決勝まで行きます。

 

 

高山選手が凄いのがプロレスと格闘技を分けてなかったことです。

 

UWFインターって所は格闘技色の強いプロレス団体でしたから、キックや間接技をそこで教わってます。

  

だからインタビューでもプロレスで覚えた事を試したいと言ってますし、後にはPRIDEよりもプロレスのタイトル戦の方が大変だよともインタビューで答えてます。

 

何故かは、プロレスだと技を受けないといけませんからね。

 

 

特に当時のノアのタイトル戦は、凄まじい受けを見せてました。

 

 

そしてPRIDE二戦目に、セーム・シュルトと戦います。

 

 

このカード、余りに無茶ではと思わせました。

 

 

セーム・シュルトは、二メートルをゆうに超えるヘビー級の猛者です。

 

 

高山選手が196センチ有ると言うので背の高い対決でしょうが、二戦目に組まれるのには厳しすぎます。

 

 

案の定、シュルトの打撃の前に撃沈します。

 

この試合、僕は観て思ったのが高山選手は少しでも追いつめたかったのではです。

 

それが、開始の時に普通はオープンフィンガーグローブをぽんと合わせたり握手したりするのですが、それをしようとした高山選手に対してシュルトはグローブを蹴ります。

 

 

後でインタビューか自伝で読んだけど、その行為にカチンと来たらしくて殴りに行って、後にK-1王者になるシュルトに殴り返されあえなく撃沈でした。

 

 

相当悔しかったと思います。

 

 

そしてPRIDE三戦目ですが、これが伝説的戦いになります。

 

 

相手はドン・フライです。

 

 

ドン・フライの対戦相手がギリギリでキャンセルになって、高山選手がオファーを受けたのは数日前と言われてます。

 

 

普通はかなり前から総合格闘技用の練習して挑むけど、プロレスの巡業中も練習していたと言ってました。

 

ドン・フライは、アントニオ猪木の引退試合もしたプロレス経験のあるオールラウンダーで、熱い戦い人気が有りました。

 

 

この日のPRIDEの興行は、膠着が多かったり判定が多かったりでお客の鬱憤溜まってたと思います。

 

 

真剣勝負ですから時にはそういう興行になることも有りますが、PRIDEもまだまだ完全では無くていつどうなるか分かりませんでしたからね。

 

 

ドン・フライと高山はいきなり殴りあいから始まって、片手でお互いの頭をロックして殴りあいます。

 

 

ドン・フライはボクシングも上手くて有効打はドン・フライですが、高山も必死に返します。

 

 

時々、得意の膝を入れながらの壮絶な殴りあいです。

 

 

途中高山は、スープレックッスのようにドン・フライを投げます。

 

 

そこで倒れた所を踏みつけか蹴りを入れられてたら、高山に勝ちもあったと思います。

 

 

本人もインタビューでスープレックッスは言ってましたね。

 

 

二ラウンドになってもひたすら殴りあいです。

 

 

高山の顔が変形してるのが写されます。

 

 

もう一度スープレックッスに行こうとしたのを失敗して、*マウントを取られて殴られてレフリーストップです。

 

 

それでも観ていたお客は、高山にもフライにも声援を送ります。

 

 

 

これはあくまでも私見ですが、ドン・フライもプロレス経験者高山の攻撃に気持ちが呼応して、ある意味プロレス的な戦いになったのではと思います。

 

 

 

八百長とかで無くて、二人で熱い戦い見せてやろうと気持ちが呼応したのではです。

 

ある意味、この日の興行を救ったのはこの戦いでしたね。

 

後には凄い殴りあいになると、高山×ドン・フライ状態等と言われます。

 

 

総合格闘技ではもう一戦、当時人気絶頂だったボブ・サップと猪木祭りでやって、上から頭が破壊されるではないかと言うような鉄槌受けて、最後は腕ひしぎ十字固めで破れます。

 

 

四戦して全て敗けですが、評価は下がりませんでした。

 

 

PRIDE参戦と前後して、新日本にも上がって外敵と活躍します。

 

 

この頃の新日本は大量離脱があって苦しい中で、ある意味裏のエースとして活躍します。

 

インディ団体からメジャー団体まで、あらゆるリングに上がります。

 

三十代後半位が絶頂期でしょうね。

 

 

プロレス界の帝王とよばれますね。

 

 

その後、脳梗塞で倒れてしばらくリングを離れますが、再び戻ります。

 

 

新日本のチャンピオン戦とかにも出ますが、かつてのような勢いは少しずつなくなります。

 

 

 

テレビや映画、色々な媒体に出ますね。

 

 

非常に頭の良い人って印象です。

 

プロレス界でも彼よりも素質が上だった人は多かったと思うけど、自己プロデュースの上手い人でしたね。

 

プロレスラ―は勿論強さもですが、いかに自己プロデュース出来るかですね。

 

 

長州力が、言い方ではいかにインパクトを出すかってあると思います。

 

 

高身長から出される技も豪快で良かったです。

 

膝蹴りと、高身長からのジャーマン・スープレックッスは、エベレスト・ジャーマンと言われました。

 

 

 

こないだ桜庭和志選手が、日本人アジア人初のUFC殿堂入りをします。

 

 

UFCは世界でも最大の総合格闘技団体です。

 

 

そこでのスピーチの一つに、Uインターで一緒だった高山選手について触れました。

 

簡単に言えば、高山選手も総合格闘技を盛り上げた一人です、闘病中の彼にエールをです。

 

 

このスピーチは高山選手だけでなくて、桜庭和志の生き方を伝えたとても良いスピーチです。

 

今回の事故は、DDTというプロレス団体に出てて回転海老固めをしようとして頭部を打ってます。

 

 

 

このところプロレス界では怪我人が続出してる為に、改善をの声も有りますがそこはプロレス界に任せたいですね。

 

 

今回の事故で、ほぼ復帰は無理だろうです。

 

そこで、盟友とも言える鈴木みのるが積極的に動きます。

  

鈴木みのるが涙を流しながらの記者会見は、普段ヒールレスラーやってるから特に来ますね。

 

 

高山選手の師匠でもある高田延だけで無くて、前田日明まで呼び掛けに応えてる。

 

それにPRIDEの系譜を継ぐRIZINからもですね。

 

 

あらゆる団体から募金の呼び掛けは、高山選手がいかにリングを股に掛けてたかと、人柄でしょうね。

 

それと高田延彦、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、そして総合格闘技と全てを網羅した人は居ないでしょう。

 

偉大なレスラーです。

 

 

高山選手のblogに行けば募金が出来ますし、あちこちの会場で募金が出来るように動き出してます。

 

 

ブログから少額ながらも募金しました。

 

 

ここから個人的思い出です。

 

 

勿論、Twitter等に戻ってくると信じてますけどね。

 

 

僕の名前がハンドルネームで高山だったからか、プロレスとか格闘技の事を時々呟いて居たか知らないけど、Twitterでフォローされました。

 

驚きましたよ。

 

しかし、そのあと僕がローリング・ストーンズの事を呟いたりすると、引用リツイートみたいな感じでカッケーよな、とか言われました。

 

本人相当なプラモデルマニアで、組み立ててましたね。

 

 

それにアメ車に乗ってましたし、買い換えたいと言ってたから高山選手なら買い換えられるのではとか言いましたが、高いよなと答えてました。

 

 

僕より二つ年上ですから聴いてた洋楽も似てて、良いですねと言うとカッケーなとか答えてました。

 

 

本当にたまにしか話しはしなかったけど、同じブランドの服が好きでそれを誉めたら、まだ買えるよと言われたけど僕は似合ないと言うと、大抵似合うよがTwitterでの最後かも知れないです。

 

 

時には質問してもスルーされる事もあったけど、非常に世代が似てるのと好きなものが似てました。

 

 

これから莫大な治療費がかかるでしょうが、リングに復帰は無理でも何とか生きて欲しいです。

 

 

非常に素晴らしいプロレスラーであり、格闘家ですよ。

 

 

募金は高山善弘、Amebaブログ見たら分かります。

 

プロレスファン、格闘技ファンの垣根を超えて、何とか高山選手を助けたいですね。

 

 

人を助けるなんて余裕は無いんですが、余りにショックで一時的に思考が停止したくらいです。

 

 

 

高山選手なら、何とか生きて戻ると信じてますよ。

 

 

時系列及び細かい点に間違いがあるかも知れないけど、その辺りは申し訳ないないです。

 

 

高山善廣を応援して下さい。

 

 

お願いします。

 

 


おわり

注*マウント(mount)

格闘技などで相手の上に馬乗りになることを表す「マウントポジション」(wikiより)

📖管理人・無名居士の 童話『花物語』〜コスモスとミツバチ

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は
子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

近頃はお米をつくる田んぼに
たくさんコスモスさんが咲いているでしょ
お米が余るからって田んぼをお休みにするの
そこで農家の人たちが相談しあったのよ
お休みした田んぼをお花でいっぱいにしようって

それでこのコスモス畑ができたの
昔はきっとあたり一面稲穂が実のっていたのよ
でも今はコスモスの花を見るのを楽しみに
たくさんの人が来るようになったの
人だけではなくミツバチさんもね

ミツバチさんはよろこんだのよ
コスモスのお花がいっぱいだから
あっちへ飛びこっちへ飛び
それはそれは忙しかったの
でもミツバチさんは忙しいのがうれしかったの

お花畑がないこともあるからね
どこへ行ってもお花がないときは悲しいものよ
だからここのコスモス畑のように
いっぱいお花があるときは一生けんめい働くの
ミツバチさんにとって働くことはしあわせなことなの
あるミツバチさんは仕事をしながら思ったの
コスモスさんはなってきれいなんだろう
コスモスさんはなんてやさしいんだろうって
ミツバチさんはコスモスさんが大好きになったのよ
そしてコスモス畑がどんなに広いのか上から見たくなったの

ミツバチさんはコスモス畑の上ヘ上へ飛んでいったの
上から見るととてもきれいでとても広いなと思ったの
稲とコスモスの模様がとてもきれいだったの
ミツバチさんは昔からの言い伝えを思い出したの
昔の菜の花とレンゲもこんなにきれいだったんだろうなって

ミツバチさんはずっとお空の高いを飛び続けていたから
もうかなり疲れて木を失いそうになっていたの
でもこのままずっと美しい景色を見ていたいと思ったの
そこへ強い風が吹いて弱ったミツバチさんを吹き飛ばしたの
それからはミツバチさんの姿を誰も見ることはなかったの

でもそのミツバチさんのことはみんなが知ってたのよ
コスモスさんも稲さんも草さんも虫さんも
そしてほかのたくさんのミツバチさんも知ってたの
空の高い高いところまで飛んでいったミツバチさんのことを
みんなはいつまでもいつまでも話していたのよ

まぐまぐ!「花を歌うかな」
2008/10/19 No.124 から

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 9」

Yとのシリーズ続いてますが、このエッセイと今のYを書いたらとりあえず完結にするかもです。

それと、トンネルの細かいシステム、或いは特殊さをもっときちんと書くべきと思うけど難しいです。

シリーズを読んでないと分かりにくいってのも、これも仕方ないですね。

出来たら、フィクションでトンネルの世界の人間達を描きたいけど、果たしてそれが出来るかは正直分かりません。

特殊な世界になってるのは、一つは、特殊な技能を持ってないとやれないと言うことと、色々な人間が一つのトンネルの為に集まるからでしょう。

日給制で、風来坊の連中がお金を目当てに一つの宿舎に集まるって、特殊です。

昔は、月に手取りが百万円を越えるとかざらに有りました。

 

請け負いになるから、掘削班は特に掘れば掘るほど儲かるって事です。

そして、一つのトンネルが終わればそれぞれ、また違う場所に行ったりまたは、同じ会社に雇われたりそれぞれです。

作業員同士の横の繋がりは強固で今は、誰が何処で何をしてるとかの情報も良く入ります。

そういう中で職員になったとはいえ、僕も業界のある意味有名人になりましたね。

良く言う人も居れば悪く言う人も居ますが、特に気になりません。

 

今の僕は、いかに良い作業員を確保するかです。

Yもその一人です。

しかし、ここに書いてるのは良い人間達ですが、こういう世界ですから非常にズルい奴や卑怯な男も、沢山見てきましたね。

Yとは、ほとんど飲みに行ったり遊びに行ったりって、一緒に仕事をした期間が長いのに少ないです。

それは、初めて会った場所は鳥取で、僕は休みになると一人で姫路まで遊びに行ってましたからね。

普段は、必ず周りに誰か居るってのから解放されたかったんです。

そうは言っても相部屋になって何となく話してると、Yが風俗に行ったことないと言い出して、それはいけないと俺達の業界の人間なら、風俗位は行かないとってなりました。

全く行かないって人も、中には居るんですけどね。

休みに姫路に行こうとなりました。Yは風俗よりもバイク屋の方に、本来は気を取られてました。

ハーレーを置いてるバイク屋を探して、少し部品とか見たいとの事でした。

休みになると、僕は自分自身のライトバンに乗って、Yはハーレーに乗って二人で姫路に行きました。

途中から、Yがすいすいすり抜けて走るから、落ち合う場所を決めましたね。

Yのバイクのテクニックは相当な物だと、素人の僕でも分かりましたね。

姫路の分かりやすい場所で落ち合うと、かなり早く着いたようで僕に遅いよと言いました。

そこから二人でバイク屋に行きました。

ハーレーを主に扱ってるバイク屋で、Yは置いてるハーレーを嬉しそうに見て僕に色々説明してましたが、僕はバイクは昔は乗ってたけど、それよりこの後の風俗の方が気になって上の空でした。

バイク屋の中に入ると、色々小物等も置いてました。

バイクに着けるバックから、ファッション性の高いアクセサリーまで色々です。

Yは、それを見ながらやはり嬉しそうでしたが、どれも高いんですね。

僕も値段を見て、こんなにするんだと驚きましたね。

Yは、そういうのを買いたいけど今はそこまでお金が無いから、と言いながらも楽しそうに見てました。

それでも、結構な値段がするサングラスと部品を買ったと思います。

そこの店長らしき人も、Yのハーレーを見て感心してました。

年齢は五十代位でした。

Yのハーレーは883と呼ばれる最もシンプルで安い物でしたが、ファンも多い形でした。

それにYは相当改造して、速く走れるようにしてました。

工具を自分用の持ってたから、部品さえ手に入れば自分自身で色々工夫して改造してました。

僕は、トンネルの世界に入らなければ機械の類いに全く興味が無かったし、そういうのを弄るのが苦手でしたから、店長とYの会話を聞いてました。

Yは、その日はバイクから降りると補聴器を着けてたから、店長との会話も弾みましたね。

その当時はかなり長い髪をしてて、補聴器を髪で上手く隠してましたね。

補聴器を着けると、Yの話し方も分かりやすくなりました。

僕は、近くのベンチに座って煙草を吸いながら、缶コーヒーを飲んでました。

夏でしたから、Yはバイクに乗る時だけは薄い上着を着てたけど、Tシャツになってました。

Yは肩の所に、赤い何とも言い難い模様のタトゥーを入れてました。

最近何かの拍子にそれを見て、あー!タトゥー入ってたなあで、色々思い出しましたね。

しかし、本人は当時から入れてる事を失敗したと後悔してたから、Tシャツでなるべく隠してましたね。

僕は、Yにゆっくり見ろよと言って、ベンチで本を読んでましたね。

そうしていると、集団でバイクの連中が店に来ました。

四人程居たと思います。

三人はハーレーで、一人はレーサータイプのバイクでしたね。

それも色々アクセサリー着けてるし、ファッションもお金がかかってるなって感じでした。

年齢は、僕達より若かったです。

僕は本をしまうと、当時は何時も掛けてたサングラスを掛けてYの側に行きました。

何故かは、何となくその連中から不穏な感じを受けたからです。

その若い連中はYのハーレーを見ると、凄いと言うのも居れば九州から来てるのを笑う奴や、装飾品の少なさを何処か馬鹿にしたような言い方をする奴も居ました。

傍若無人な感じがしましたね。

その連中もTシャツで、タトゥーをこれ見よがしに見せてました。

太い腕をしてる奴ばかりでしたが、明らかにジムで作ったような身体でした。

Yの腕の太さには、皆負けてましたけどね。

僕がYの側に行くと、僕の方を遠慮も無く見てきましたが、僕はサングラスを掛けたまま相手をじっと目を離さず見返しました。

僕の中で、俺達の筋肉は実戦で作ってるし、トンネル屋を舐めるなよって気持ちが有りましたね。

その連中のリーダー格のような男がYの補聴器に気付いて、耳が悪いのにバイクに乗ってるんだと言うのを、大きな声で言いました。

 

その言葉には、デリカシーの欠片も無く、馬鹿にしたような響きしか無かったです。

Yは一瞬だけそっちを見ると、そうだよと笑いました。

Yにとってはそんな連中どうでも良くて、他のバイクや部分を見るのが楽しくて仕方ないようでした。

しかし、僕の方はカチンと来ました。

そんなの言うなら、耳の悪いのとレースでもしてくれば良いんだよと言いました。

お金賭けようよ。絶対こいつが勝つからとも言いましたね。

Yは僕に、あ!それいいねと無邪気に答えました。

Yは、そいつらが気に入らないからレースするので無くて、単純にレースしたかったんですよ。

僕が財布から三十万程まとめて出しました。

こいつが負けたらこれを払うから、勝ったらお前らが三十万円集めて払えと言いました。

給料貰ったばかりで、たまたま財布に三十万円入ってたんですよ。

すると向こうは、三十万を現金を見てそれは高いと言うから、それなら十万円でどうだと言い、皆で十万なんだから安いだろう挑発しました。

そしたら、それでOKだとリーダー各の男が言いました。

そこからコースは、さっきYと僕が通って来た所を通ってコンビニの端ででUターンして戻ると決めました。

僕は、Yにコースをもう一度見ておかなくて良いかと聞くと、大丈夫コンビニの端でUターンねと言いました。

Yは、非常に道を覚えるのや、何か道具が何処に有るのかを覚えるのが得意でした。

一種の超能力かよとって位に、それは驚きましたね。

現場の道具を沢山置いてる所に何処にあったかなとYに聞くと、どこそこの棚の二番目とか答えました。

耳のハンディが有るからか、目が一種のカメラのようになってるんじゃないかと言われましたね。

 

Yには目がある意味全てだから、異常にそう言う点が発達したのだと思います。

他の作業員も、道具がないとYに聞いてましたからね。

コンビニに一応ズルをさせない為に、向こうの連中から一人行きました。

それじゃ、やるかとなると相手は、レーサータイプの大型バイクでやろうとしました。

明らかにハーレーが不利ですから僕はハーレー同士じゃないのかと代えろと言いました。

そこの店長も成り行きを面白そうに見てて、そりゃお前達汚いわと言いましたね。

しかし、Yはそれで良いと言って笑いました。

僕は、まあそれでもYが勝つだろうと思ってたから、仕方ないかでした。

お互いエンジンを掛けると、Yのハーレーの音が凄いのに相手は気付きましたね。

かなり改造して速くしてましたからね。

そこからスタートを、誰かが言ってスタートしました。

出だしだけは、ややYが遅れましたが数メートルで相手に追い付くと、そこからYがみるみる相手を引き離しました。

相手のレーサータイプは排気量千を越えたタイプでした。

Yのは排気量確か883です。

それに、Yのがスポーツタイプとは言えハーレーでは不利だと思ってたら、圧倒しましたね。

最終的に数秒の差で、Yが勝ちました。

そこの店長も、ありゃバイクの性能も有るけどあの辺りの道は相当曲がりくねってるから、腕の差もあるなあと感心してました。

バイクの性能は互角だったんじゃないかな、とも言いましたね。

僕達は相手から十万円貰いました。

僕が五万円ずつ分けるとYが、僕は乗ってないから三万円と言って二万円取られましたね。

相手は、腹の虫がおさまらないのかあんなバイクだと思わなかったとか色々言ってましたが、僕がお前らとっとと帰らないと怒るよと言って側にあったバールを持ち上げて、俺達を舐めるなよと言いました。

当時の僕は、金髪でサングラスでしたし怒ると激しかったから横からYが、この人怒らせたら本当に怖いよと言いましたね。

相手はブツブツ言いながらも帰りました。

Yは、賭けで買ったお金でハーレーの他の物も買いましたね。

店長もかなり安くしてくれたしたね。

バイク屋を出ると、いよいよ風俗です。

僕は姫路に何件かあるソープに行ってましたし、この中でも非常にサービスの

良い所を選びました。

もしもYが耳の事を言われないように、サービスの良いところを一番に考えましたね。

行く前に喫茶店で軽く食べてると、Yがやっぱりソープはいいよと言い出しました。

Yは、離婚してて子供が当時は居たけど、別れた奥さんが会わせてくれないと言ってました。

相当若くて結婚してて、しかし、離婚の理由と子供に会わせ無いのは、Yの耳が悪いからだと言われたらしいです。

僕はそれを聞いて、元奥さん耳の事は知ってて結婚したんだろうと言うと、知ってたよと答えました。

それもかなり長く付き合って結婚してたから、色々知ってたと言いました。

中学生位から付き合ってて、一時は二人でシンナーばかり吸ってたとも言ってました。

子供に会わせないのと耳の事に関連は無いじゃないかと僕は言ったけど、Yは元嫁がそう言うだもんで終わりでしたね。

当時、幼稚園に通う娘をそっと隠れて何度も見に行ったけど、バレて元嫁から怒られたとも言いました。

理不尽な話しだなと僕は思ったけど、自分自身結婚もしてないから難しいんだろうなあでしたね。

しかし、その話しする時のYはとても悲しそうで可哀想でしたね。

Yは喫茶店で、元嫁と女はその前に付き合ってたのしか知らないと言い出しました。

僕は、それで元嫁に弱いのかなと思いながらも、いいから行くぞでしたね。

その辺りのデリカシーは、今でも余り無いですね。

しかし、そのソープを選んだ理由はサービスが良いだけで無くて、少しだけ脚の悪い女性が居たんですが、店長がきちんと脚が悪いけど良いかと聞いて来たのも有りました。

 

そういう所なら、Yの耳の事でトラブルにならないだろうと思いましたからね。

店にケータイで電話すると、空いてると言うから行って、こいつにここで一番の女の子付けてと言いました。

僕には二番で、と笑いながら頼みました。

待合室で待ってる間もYは落ち着かなくて、僕に何かと話し掛けて来るから、チンチンも立派の持ってるんだから落ち着けと言いました。

●●ちゃんは彼女は気にしないの、と聞いても来ました。

彼女は姫路で風俗嬢やってたから、僕は見つからなければ大丈夫と笑いました。

●●ちゃんはそういうの慣れてるよなあ、とため息ついてましたね。

Yの方が先に呼ばれてました。

僕は、ゆっくりして来いよと送り出しました。

僕のも来たけど何となくYが気になって、いまいち気持ちが入りませんでしたね。

僕が終わって待合室に戻ると、まだYは終わってないようでした。

僕は、待合室で本をだしてゆっくり待ちました。

Yは一時間程して、上から降りて来ました。

延長したんでしょうね。

一時間も延長したなら、さぞかし良かったのだろうと思ってほっとしましたね。

Yもニコニコしながら出てきて、待たせてごめんと言って二人で外に出て、喫茶店に入りました。

僕はどうだったかと聞くと、Yは良い女の子だったと言うから気持ち良かったかと聞きました。

Yは口でして貰ったけど、あとは二人で色々話してたと言いました。

僕は、はあ!?です。

Yが言うにはフェラチオはしてもらったけど、ほとんど体は、触らずに二人でベッドで色々話してたら盛り上がって、延長したんだと言いました。

僕は、お前は老人かと言ったけどまあ、それで満足したなら良いかと思いました。

それから二人で焼き肉屋に入って、たらふく食べて帰りましたね。

Yは相当満足したようで、これからあのバイク屋にまた行くよと言ってました。

Yは、その後バイク屋には時々行ってたようですが、ソープは行ってなかったです。

しかし、その現場が終わるとなると、ソープに前に話した女の子に会いに行くからどうやって指名とかすれば良いのか、と聞いて来ました。

女の子の名刺を持ってたから、行くと言う日に何時ごろ着くからその女の子空いてるかと、僕が電話しました。

空いてると言うから、Yの名前で予約しました。

Yは帰ってくると、今度はフェラチオもしなくて二人で延々と話して帰ってきたと言いました。

バイク屋にもお別れを言いに行ったようで、ソープの女の子にもお別れの為に行ったんですね。

僕は、半分呆れながらもYらしいかと思いました。

班長の坑夫もそれを聞いてまあ、色々あるわなと言いましたね。

女の子からケータイの番号を聞いて、今度こっちに来たら外で会おうと言われたと喜んでましたが、その後その辺りで仕事をする事は無かったです。

それでもYは、女の子がそう言う風に言ってくれたのが嬉しいんだと、ある時言ったのを覚えてますね。

僕は、お前は中学生かと笑いましたが、Yらしいエピソードだなと今では思いますね。

当時のYは、元奥さんの事がまだ好きだったのではと今では思いますが、デリカシーの無い僕には、当時はそんな事は分かりませんでしたね。

今でも何処かで、元奥さんの事が好きなのかもと思わせる部分も有ります。

中学生位から出会って思春期を過ごしてるから、特別なのかも知れないですね。

僕のようにコロコロ女の子を変えた男には、その辺りの心境は本当は分かりませんが、それはそれで良いのではと今では思いますね。

おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「ガーターベルトの女 11」

Mのシリーズ続いてますね。

『007』シリーズ並みですね。

それでも、うけるうけないより書きたいからですね。


前ほど読まれてないのも分かってるけど、何かしらとりつかれましたね。

Mとヤクザの親友を書いたら、非常に色々思い出して辛いしだけど、って感じですよ。


人は二度死ぬと言いますが、一度は現世での死です。

もう一度は、人から忘れられた時です。


ヤクザの親友は、サイトでもフィクションを入れて書いてますが、ノンフィクションで書くと色々思います。


彼をAとしますね。


Mと知り合ったのは、店に僕が連れていったからです。


中卒でヤクザになったけど、僕の高校に学ラン着て時々遊びに来てた事から、何故か馬が合いました。


十代の頃からケンカは凄かったです。

一度、何かで高校の時に揉めて、剣道場に居たら来たんですよね。


こっちも腹立ってたから、木刀で腕を思い切り打ちました。

素手でやると負けると思ったからです。


彼は一メートル七十五程で、僕は当時は彼より十センチ低かったです。


身体も僕は出来て無かったしで木刀でやったら、それでも抑えつけられて上から何度も殴られましたが、途中で下から僕が目に指を入れたんです。


アントニオ猪木流です。

その後もこの手を何度も使いますが、この時が初めてです。

思い切り入れたら片方の目から血が出て、そこから形成逆転して殴りました。

途中で部員が皆で止めて終わったけど、お互いぼろぼろですし、Aは目が見えないようで直ぐ病院でした。


殴られた数は圧倒的に僕でしたが、僕は打たれ強いんですよ。


それでも数日は、口の中切れてものがまともに食べられませんでした。



Aは、幸い目はしばらくしたら治りました。

そこで、お互い親しかった学校の不良のボスが中に入り、仲直りしました。


不良のボスが中に入らなくても、Aは眼帯着けて道場に来ましたからね。


素人にあんなのやられると思わなかったからすげえな、と言いましたね。


木刀で殴ったのも後から骨折してたの分かって、その腕で殴ってるんですよ。


十代の喧嘩ではなかったですね。


まあ、色々あって気が合いましたね。


僕は、二十代半ばまではあちこち仕事で行ってたし、Aとは連絡してなかったら街に戻って偶然会いました。


Aはすっかり貫禄付いててスーツ着てて、僕は笑いましたよ。


それから、何かと会うようになりました。


本人、中卒をコンプレックスに思ってたのか、僕が勧める本を大量に買ってましたね。


ハードボイルドが好きで、北方謙三や海外のハードボイルドも読んでました。

僕に本って面白いなあと言いながらも、小さな辞書をいつも持ってて分からない漢字や意味など調べてましたね。

Mの店に行ったら、一回で気に入りました。

映画が好きで、Mも僕もビデオになったのを良く勧めました。


それと僕の親友だと言うのと、飲んでも飲んでも乱れない、乱れないですよね。

陽気に多少なる程度です。


中卒からそういう世界ですから鍛えられたのも有るけど、強かったですね。


Mと三人で、何かの洋画を観に行った事もあるけど、題名が思い出せない。

観てから食事しようとなってたの、にケータイに電話が入りAは急いで戻ったのを覚えてます。


高校の時に、一度か二度キャンプにも行ってて、Mとその話しで盛り上がりました。


Mがキャンプって良いねと言い出したから、僕らは止めました。


若い女の子が行くのには、トイレの問題とか虫とか色々あるからね。


止められるとMはむきになりましたね。


別にそんなの大丈夫と言うし、二人が襲っても良いよと笑ってました。

一泊で何処かに行くかとなったけど、Mは夏で泳ぎたいのも有ると言うから、海辺でトイレがきちんとあって簡易のシャワーが付いててを探したら、意外に近くにありました。


Aがマイクロバスを借りてきて、いざとなればMちゃんはここで眠れば良いよと言いました。


マイクロバスは外見は古かったけど、中は徹底的に掃除されてました。

AのMへの気配りですね。


Mは、雨でも降らない限りはテントで寝ると言うから、ドーム型の大きなテントをAが買ってました。


僕が、こんなの俺達の十代の頃は手が出なかったぞと言うと、お前と二人なら古いので良かったけどな、と笑ってました。


昼間はMが泳ぐの見ながら、Aは周りも幾らかいたから刺青のせいで、ジャージとロンT着て釣りをしてました。

僕は、釣りは苦手なので貝とか探してましたね。

Mとも多少泳いだけど、Aが泳げないから悪くて、です。


釣りにも貝を取るのにも飽きて、二人で浜辺で座って缶ジュース飲みながら煙草を吸ってました。

釣りも幾らか釣れて、貝も幾らか取れました。

Mの要望で飯ごうでご飯を炊いて、レトルトカレーを焚き火しながら食べよう、でした。



貝も焼いて魚も適当に焼くか、でしたね。


Aが、Mちゃんは良いなあと繰り返してたから、お前人の女を取るなよ、でした。

そう言うと、先に俺が知り合ってたら良かった、笑いましたね。


それと、久しぶりにこういうのをするの楽しいな、としみじみ言ってました。


年齢のわりに、もう大人でしたね。


Mの希望通りに、飯ごうでご飯を炊いてレトルトカレーを食べなから、夕暮れになって焚き火しながら話しました。


貝も魚も焼いたけど、いまいちでした。


Mは、飯ごうのご飯の美味しいのに驚いてましたね。


Mは水着の上にパーカー着て、ジーンズを切って短パンにしたのを着てました。

Aが、Mちゃんトイレは汚いかもだけどあそこだからと言うと、今は海でしたから好いと笑いました。

僕に、薄暗いからトイレに行きたくなったら付いてきてよ、とも言いました。


焚き火を見ながらAはビールを何本も飲んでたけど、僕はこういう時は酔うからとMと二人でコーラか何かを飲んでました。

Mが、僕にトイレに行きたいからと言うから付いて行きました。


小さい懐中電灯電灯で照らしながら歩いて行きましたね。

古いコンクリートで出来た水洗のトイレですが、綺麗ではなかったですね。


Mが出て来ると、キスを求めて来ました。

軽くしてると段々燃え上がってしまい、トイレに連れ込んで後ろからしました。


Aはその辺りは理解するだろうですが、汚いトイレと言うシチュエーションのせいで早くいきましたね。


Mは綺麗に拭いてくれて、興奮したと軽くキスをしました。


その時、あー!って声が聞こえたので慌ててトイレから出ると、Aが裸で夜の海に走って行ってました。

夜ですから、見てるの僕とMだけですが裸ですからね。

思わず笑ったけど、白い体と刺青は良く見えました。

夜ですし、明かりって近くには焚き火くらいなんですよ。


いやらしさとか無くて、あー泳ぎたかったんだなです。

そしたらMが、僕のTシャツと短パンとパンツをずらして脱がせました。


大丈夫、小さいのは見えないからと笑うと、僕の服を砂浜に投げました。


そして、自分自身も服を脱いでビキニまで、脱ぎました。

それを僕と同じ所に投げると、走り出しました。


あー!やったなです。


夜ですから見えにくいとはいえ、全裸ですからね。

僕も笑いながら走りました。

Aは、最初にMを見て一瞬驚いて、笑いました。


そして、暗くてもスタイル良いなあ、と言って潜りました。


何度も何度も潜りながら、沖まで行きましたね。


多分ですが、Aは僕に対して、Mの裸体を余り見ては悪いと思ったんだと思います。


相当沖まで行くと、僕にここまで来いよと叫びました。


僕も何とか沖まで行くと二人でプカプカ浮きながら、Mちゃんが一番泳ぐの上手いから来るぞ、と笑いました。 

沖まで来ると月明かりだけで、笑ってる顔くらいしか分からないんですよ。


Mが来ても、裸体をそんなに見れないって事ですね。


そこまで来ると、数メートル離れたら人間が居るって事しか分かりませんでした。


Mはクロールで泳いで来ました。


Aがそれを見ながら、お前とか俺より相当上手いなあと感心しながら言ったから、お前見えるのと聞くと、細かい所は見えないよと笑われました。


Mは僕の側に来ると、Aさん泳ぎたかったんでしょう、と笑いました。


Aは、Mちゃんとこいつがトレイでしてると思ったら腹が立ってね、と笑い返しました。


Mは、ばれてたかと言うと、クスクス笑いながらプカプカ浮かんでました。


胸が見えそうなのは軽く隠してたけど、Aが近づいたら見えたでしょうね。

僕は鋭いなと思って、腹の中で笑ってましたね。

M、僕、Aの順番で並んで海に浮かんでました。

Mが、今度生まれたら男が良いねと言ったから、僕たちはそれは違うよと言い返すと、Mはだって男同士っていいじゃん、と言い返しました。


Aが、段々暗闇に目が慣れて来たらMちゃんの体が見えて勃起する!!と叫びました。

Mはプカプカ浮きながら胸だけ隠してたから、僕も勃起すると叫びました。


潮水でもそこまで僕たちは上手く浮かべなかったけど、Mは上手かったですね。


Aは、俺は我慢出来ないぞと言うと更に沖まで行きました。

Mは、普段と全然違うねと笑いました。


普段のAのクールさはそこに無くて、まるで十代の頃のようでした。


Mは大きな声で、Aさんとだったら三人でしても良いよー!!と叫びました。


僕がMに馬鹿野郎と言うと、Mはいつものいたずらがばれた時のような顔をして、軽く頬にキスをして来ましたね。


二人とも良いなあと、少年みたいじゃないと言うと、海の中で僕のものを持つとこっちも少年みたい、と言いながらこすり始めました。


さっきしたばかりなのに、僕はまさかのMの行動にあっという間にいきましたね。


Mは、少年だなと言うと僕に抱きついて来ました。


良いね、ああいう友達がいてねと耳元で言うと、クロールで岸に戻って行きました。


Aも沖から戻ると笑いながら、凄いことしてただろうと言うと笑い、Mちゃんは女王だなと言いました。

確かにMは女王的でしたね。

俺達もゆっくり戻ろうと言うと、Aはもう少しこうしていようやと言いました。


空を二人で見ながら、Aが『スタンド・バイ・ミー』を口ずさみました。


良いよな、この曲とあの映画。

それに、お前は映画館で観たんだろ、俺はビデオだからなあと言いました。

十代の終わりに、確か公開されてて僕は映画館で観てたけど、Aはそれどころでは無かったんでしょうね。

そういう当たり前の事を出来なく、十代を過ごしたんでしょう。


確か、僕の側に君がいてくれたらって感じの歌詞だよなと聞くから、そうだったと思うと答えました。

二人でさびの部分を大声で歌いながら、暗い月だけの空を見てました。

戻るとMは服を着ていて、僕らにバスタオルを投げて僕には着替えも投げました。


焚き火は、Mが集めていた木を入れて大きく燃えていましたね。


Aは、バスタオルで前を隠して急いで着替えて焚き火の側に来ると、Mちゃん『スタンド・バイ・ミー』歌ってよ、と頼みました。


Mは、この歌得意でしたからね。


最初は照れてたようでしたが、綺麗な声で歌いましたね。

歌ってるMの横顔は美しくて、それを聞いてるAの横顔も少年のような美しさがありましたね。


マルボロに手を出すと、僕に一本くれてジッポのライターで火をつけると、二人とも歌を聞きながら煙草をゆっくり吸いました。


当時は、僕も同じマルボロを吸ってました。


その時は、その後に待ってる事など夢にも思わず、二人ともMの歌を聞いてましたね。

今では、僕はマルボロからラッキーストライクに変えてますが、最後にAに会った時にAから裏切り者め、と笑われましたね。


今ではマルボロのデザインもすっかり変わって、Aはどう思うだろうと思います。

Aはもうこの世に居ないけど、『スタンド・バイ・ミー』は酔うと良く歌いますね。

未だに歌詞の意味を調べる気にはなりません。

Aが思ってた歌詞で良いのではと思うんですよ。


おわり

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