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今…言える一つの結論

私がSMに興味を持ったのは
中学生の時にたまたま部屋にあった
週刊誌の記事に柱に立ち姿で
胸をはだけて縛られた女性の写真を
目にした時からだった
記憶ではそのあとも
通学時だったかに焼け残った雑誌の表紙に
縛られた女性の写真の一部があった
そんな事があってから意識的に本屋で
その手の雑誌を探すようになった

中学の時にこんな事があった
薄い紙箱に雑誌の切り抜きを入れて
集めていた男子がいた
それを学校に持ってきていた
家には置けなかったのだろう
しかし何にでも興味を持ち
また嫌がらせをしたい年頃の中学生
同級生にその箱が見つかって
開けられてしまった
今では私の記憶はそれだけだが
そのあとどうなったかは
まったく思い出せない
ただその子の事は人ごとでは無かった
自分の事でもあった
私の秘密がバクロされた気になった
私と同じ性癖の子が居たという思いと
それを同級生に知られる恥ずかしさ

私は家で…そんな事になりかけた
やはり同じように雑誌の
SM写真の切り抜きを集めて入れた
薄い小箱を押入れの布団に隠していた
ある日…掃除か整理するためか
布団を出すことになった
父も母も居たと思う
見つかる…私は布団の前に立ち
何と言ったかは忘れたが
布団はそのままだった
見つからなくて済んだ
今思えば…狭い部屋の事
私が隠れて何をしていたぐらいは
分かっていたはずた
知っていて気付かないフリをしていた
そう思うのが自然だろう
布団の前で何やら抵抗している私に
両親は何かを感じて作業を止めた
何かを感じたり気づいた事があっても
私に問いただす事をしなかった
傷付き易いまだ少年時代
何も言わずに見守っていた
それは私が大人になってからもそうだ
20で家出したが…その後
両親は何も責めなかった
たまに電話した時…父の最初の言葉は
メシ食ってるか…だった

父が東京出張の帰りに
私に会うために京都に立ち寄った時
駅前の喫茶店で言った言葉を
私は今も忘れない
親は親…子は子
子は自分の事を考えればいい

親の面倒は子が見る…
そんな必要はない…との考え
私は有り難く思った
子に何も求めない親子関係
互いに精神的に自立し
尊重し合う関係
だから両親は私に何も言わなかった
心配していただろうに…
ただ見守っていてくれた
それがどんなに有り難かったか
親は親…子は子
心配はするが干渉しない
親にとってもつらいだろう
何か言いたくなるはずだ
それを敢えてしないで見守る
私は親の真の愛を感じた
私もそうありたいと思った
真に…信じるとは
真の…愛とは
そんな関係だと親から教えられた

両親はすでに無く
長年同居していた姉さんも居ない
一人になった私は中学時代に
目覚めた性癖への罪悪感を解放し
それまでのイメージの世界
言ってみればファンタジーから
リアルの快感を味合うべく
日夜妄想している
そして時々リアルプレイをしている
性癖の追求が一番の欲求とは
それが最善の選択…生き方と思わない
だが年取ったからこそ実行したい
やらずには◯ねない…そう思った
やっていれば良かった…と
後悔したくなかった
だからこの先の結果に
後悔する事はあっても
選択した事は後悔しない

あと数年で…齢80を迎える
その数年後
私は何をしているか
性癖に煩悶し続けた人生だった
それ故に何も成し得なかった
それだけの人間だった
細々と生きている
今…言える一つの結論
まだ性癖も性欲も
衰えを知らない
知りたかった答えだ
その内に…それらが
すべてメンドウになるだろう
その先に◯が待ってるのだろう
どんな思いで迎えるだろう
思いすら無い状態か…それも良し
せめて笑って
サラバ…と
言いたいものだ
そんな◯に方が出来るもんか

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