高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【491】

妄想家・夢想家無名居士の
夢物語の記録です
無名作家 高山のエッセイ
「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化 
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

📖 高山のエッセイ〜「父との思い出と近況と」

父の状態と近況と思い出を書いておきます。     

忘れたくないのでね。

父ですが、だいぶ食べるようになり検査が始まります。

しかし、十年程前は身体は完全に戻らなくても回復するってのが有りました。

今回はチンチンに管を入れてないとダメ出し、検査次第ではまだ色々出るでしょう。

まだ、ハッキリしないけど二週間ほどで検査して、リハビリにの病院に移るようです。

ともかく、病院は悪気は無いけどベッドを開けたいんですよね。

リハビリも二週間程かもです。

行くと食べますし、たこ焼きを買って行くと本来は味の濃いのは駄目ですが、少しは良いようで旨い旨いと食べます。

全部は食べれなくても、また持ってきてくれないかと言います。

熱いの持って行くのは大変ですが、また出来たら持ってくると答えます。

しかし、ボケてはないけど色々思い出せなかったりしてます。

前回の脳内出血は回復するってのがあったから、なんと言うか希望が有りましたよ。

今回は、徐々に衰えて行くのは分かってますね。

それと病院も保険内でやらせるのは、最低限にですね。

そうなると老人ホーム的な所に数ヶ月したら入れないと、家族では今の状態は介護は無理です。

主に母ですがね。僕は仕事しながらですしね。

これからはどんどん老人が増えます。

昔の話し聞くと、何ヵ月も入院とか多かったようですね。

国の予算的なものが苦しいのは分かるけど、ずいぶん前に言われてた国会議員の定数を減らすとか最近は言わないね。

果たしてどれだけの国会議員や地方議員が、きちんと働いてるのか?疑問ですね。

東京オリンピックも疑問です。

選手には何も思いませんよ。

逆に何処かの国のように、金メダルを取ったら相当なお金を出してあげても良いのでとさえ思います。

世界一ですからね。

話しは逸れたけど、政府は綺麗事言うけどこれから老人の問題をどうするかですよ。

老人と子供社会的弱者の保証ですよ。

父は会社は潰して迷惑かけたけど、六十代まで建設現場で作業員をしましたからね。

介護で疲れて殺したとか増えますよ。
  

僕は独身だから死ぬ時はどうなるですよ。

父には何とか家族がついてるけどね。

その代わり兄次第では僕は更に苦しくなります。

父を見てたら何時かは我が身なんですよね。

皆、死ぬ時はポックリ死にたいと言うけど、無理な場合が多いですよ。

それならいっそ、姥捨て山条例でも作れよと苛立ちます。

本来は弱いものには手を差しのべるのが当たり前ですが、今の世の中はSNSもそうだけど何か起こればむちゃくちゃ叩くとかね。

人間の心が荒んでますよ。

弱きを助けって精神が薄れてる。

こないだもレンタルビデオ店に行ってて、車椅子の人が会計戸惑ってたんですね。

僕は並びながら大変だなと見てました。

店員の顔に苛立ちがかなり出てるのにもあきれたけど、僕と同年輩位の背の高いいかにも悪そうって人が障害者はあとにしろ!と怒鳴りました。

え!?ですよ。

僕の後ろでしたからカチンと来て、深呼吸してから振り返ってあんたおかしいだろうと言い返しました。

まさか、強面の自分自身に文句が来るとは思ってなかったようです。

 

口の中でぶつぶつ言って何も言いませんでした。

しかし、そのあと駐車場で車に乗ろうとしたら兄ちゃんと止められました。

そして、あんたびっこの癖に偉そうにです。

僕は車から離れて、あんたも顔と頭に障害有るなといいかえしました。

僕はいつでも倒す準備しながら見てました。

そしたら目そらして、今度会ったら知らないぞと言うから頭に来て、追いかけて前に行くと今度じゃなくて今から人気のない所に行くか謝れと怒鳴りました。

喧嘩なら買ってやると言いました。     

障害者に対する態度もあって、凄く腹が立ってましたからね。

何度も言うと悪かったと言うから、きちんとすいませんだろうと言いましたね。

それと障害者にあんな態度はおかしいぞです。

そしたらすいませんでしたと何度も言い出しましたから、最初からきちんとしろで別れました。

それで車に乗って戻ってたらふと思い出しました。

父は子供の時に、人に怒ったのを見たことなかったです。

大人になっては見てますけどね。

思い出したのが、小さい頃に駄菓子屋のような所のレジで僕が転けたんですね。

何処の県だったかは思い出せないですがね。

そしたら怖そうなおっさんが退けと怒鳴ったんですよ。

その瞬間、父が相手の胸ぐら掴んで凄い力で外に連れ出しました。

そして、ものすごい剣幕で怒って相手が逃げたのを思い出しました。


父は一メートル六十五センチ位ですが、相手は頭一つ背が高くて太ってましたが全く

びびらずに、片手一つで引きずりだしました。

そのあとは何も無かったように、僕に他にも何か買って良いからと笑いましたね。

それを急に思い出して、あー!父の息子だなでしたね。

そして走ってたら涙が出ましたね。

余りに泣けて来て、車を停めました。

帰りに神社に寄って、珍しく十円だけ出して父の回復と家族の平穏を願いました。

今の父は見る影もなく、母が行くと明日も来てくれと繰り返します。

僕が言っても手を握って、時には頼むぞと泣きます。

それにありがとう。ありがとうと言います。

そのうち、そういう言葉も出なくなるのでしょうね。

何時かは我が身ですし、出来る限りの事をしないとなと思いますよ。 

片手一つで大きな男を引きずりだした父が、と思うと苦しくなりますけどね。

自分自身の親父ですからね。

今回は特に話しが飛んだけど仕方ないです。

 

弱いものが助かる社会をと思いますよ。

おわり

📖管理人・無名居士の 童話『花物語』〜スズメウリ

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は
子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

スズメウリさんがお話してるわ
聞こえるかな
どんなお話してるか
耳を澄ませて
しばらく聞いてみましょうね

 「夜になると少し冷えるね」
 「そうだねそろそろ十一月だからね」
 「これから肌が白くなるんだね」
 「うんうん」
 「白くなるのはいいけど・・・
  もっと大きい実になりたいな」
 「ぼくはこのままでいいよ」
 「だって小さいから誰も見てくれないよ
  みんなに好かれたいじゃないか」
 「小さいのが好きだっていう人もいるさ」
 「いたとしてもほんの少しさ
  やっぱり大きくなくちゃ・・・
  カラスウリさんぐらいに大きくなりたいなぁ」
 「そりゃカラスウリさんは確かに大きいし
  色も橙色になって目立つよね」
 「そうなんだよ
  みんなカラスウリさんのことは知ってても
  ぼくたちのことは知らないよ・・・スズメウリなんか」

 「もし君の願いがかなって
  カラスウリさんになったとしたら
  君はもっと大きくなりたいってきっと言うだろうね」
 「そうさもっともっと大きくなりたいよ
  チビチビってみんなから言われなくて済むよ」
 「そんなこと気にしなければいいんだよ」
 「でも悔しいじゃないか
  大きくなって見返してやりたいよ」
 「大きくなったら今度は
  デカデカとかジャイアンとか冷やかされるよ」
 「大きくなっても冷やかされるのは同じかな」
 「君が大きくなりたいって思ってるように
  大きい子はもっと小さくなりたいって思ってるかもしれないよ」
 「小さくなりたいって思ってる子がいるかなあ」
 「ぼくたちスズメウリはちいさいけど
  それにはきっと理由があるのさ
  小さくてもいいことがきっとあるさ」
 「小さくてもいいことがあればね
  チビチビって言われても気にしないようにするよ
  目立つように肌をツヤツヤ光らせるよ
  もっともっとモテたいからね」

いろんな実や花が
いろんなお話してるから
風が少しある日には
耳を澄ませてごらん
きっとお話が聞こえてくるよ


まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/16 No.1238 から転載

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 6」

Yとの話しが続きますが、何と言うか僕らトンネル屋は特殊な仕事ですし、給料も良いけど一般的には底辺の仕事と思われてます。

これが九州だと、トンネル屋と聞くと一種の畏敬の念を抱かれますが、全国的には土木の作業員の地位は低いです。

しかし、ハードで特殊な技能がないと出来ません。

そういう中で、耳のハンディ持ちながらやってるYは凄いって事です。

普通の人が、トンネルの中の作業中に来たら相当ビビりますよ。

実際、人の紹介でタトゥーの入ったのが来たんです。

僕が、たまたま車に乗せてその男を連れて行ってたらまあ、言うことは威勢が良かったんですが、トンネルの掘削現場を見てその日のうちに無理だと言ってきたのが有りますかからね。

ダンプはガンガン走るし音は凄いし、皆が殺気立ってるように見えるからかもでしょう。

Yと話してて、ある人を思い出しました。

Yと初めて一緒の現場の頃です。

その人が来た頃は、僕はコンクリート班の班長やってて、Yは雑工しながら時々コンクリートの方を手伝ってました。

僕は、なるべくYをコンクリート班に呼んでました。

お金も良いし、何よりYが戦力になったからです。

Yの代わりに、違う雑工の人が来たりしました。

年齢は、四十代を少し越えてたと思います。

外の仕事の経験はわりと豊富でしたが、トンネルに関しては、一二度しかしてなかったです。

僕の知り合いが、トンネルは金になるとか言って呼んだようですが、僕はその知り合いは好きではなかったです。

Yと同い年なのに、要領よくしか動かない人間で嫌いでしたね。

その四十代くらいの人は、口ひげを蓄えていかにも土方って感じでした。

わざとのようにがに股で歩くタイプです。

本人は周りを威嚇してるつもりでしょうが、僕らの世界ではそんなのいちいち反応しませんからね。

仮りに口ひげさんと呼びますね。

口ひげさんは、お金になると言われて来たのに何時までも掘削班に入れてもらえないし、不満ばかり溢してました。

しかし、そりゃ当たり前でした。

免許持ってないし、経験も無かったからです。

何かの仕事をたまたま一緒にしてたら不満ばかりと、僕に対する何らかの敵意を感じました。

後から若い連中が教えてくれたけど、口ひげさんは高山さんは若いのにどんどん良い所を取って偉そうだと言ってたらしいです。

僕にしてみたらお笑いです。

素人が何を言うかです。

掘削班が、一つ残っててそこの班長とかも完全に口ひげさんを馬鹿にしてましたね。

あいつは肝心な時に居ないなとか、僕にあいつを一度ビビらせるかとか笑って言ってました。

コンクリート班は技術はそれほど要らないけど、体力です。

三十代前半の僕でも、毎日宿舎に戻ったらへとへとでしたし、大量の水分をとってました。

それでも脱水症状からか、夜になると脚がつったりしました。

年齢が僕より上の人ばかりで皆良く動いたけど、中には流石に付いていけないからといって僕の所にきちんと挨拶して辞めた人も居ました。

六十代の人が居るくらいでしたし、僕より一番歳が近い人で四十代半ばでしたから、ハードだったと思うけど皆良くやってました。

時には終わるのが夜の十時を過ぎたりするから、無理も無いんですよ。

そういう時に、たまたま口ひげさんとYが手伝いに来ました。

凄い身体をしていたYでもたまに手伝うと、●●ちゃんけっこうしんどいよねと言ってました。

口ひげさんは、上手く楽な所楽な所を探してやってる感じでしたから、本当は要らないなでしたね。

どうしても時間がその時遅くなって、皆へとへとながらもやってましたよ。

十人程居たかなと思います。

コンクリートをどんどん入れるけど、時間が経過すると当然硬くなるからなかなかコンクリートが入って来ないんです。

それでも元請けの職員は、コンクリートポンプを押してと言うから、もう無理だよと言いました。

コンクリートポンプが壊れるし、その大きな型枠を前に無理させて壊してますからね。

それなら仕方ないと言うので、隙間からコンクリートを手で入れてくれないかとなりました。

僕は、そんなのやるのは初めて聞くし、皆疲れてるから勘弁してくれと言い返しましたが、元請けの若い職員も悪いけど高山さん、ここは検査に入られる所だから頼むと言われました。

あー!、それでこんなに無理をするのかやっと分かりました。

役所の検査がこの区間に入るらしいんです。

それならやるかで、生コン車からネコに入れてそれを階段に上げてスコップで、隙間からコンクリートを入れました。

生コン車からネコに入れて持ち上げて、階段をかなり行くんですよ。

ネコで持ち上げながら階段を上がるのもしんどいし、それをスコップで高い所に入れるのもしんどいです。

そう言えば、ネコってのは一輪車ですよ。

ネコで運ぶのを、Yとたまたま口ひげさんがやってました。

Yは力は有るからそういうのは得意でしたが、口ひげさんはへとへとです。

まあ、そうだろうなあです。

口ひげさんは楽な所を行ってたら、たまたまこのハードなのに当たってしまった感じでした。

それで仕方ないから、Yと僕がネコを代わりに持ち上げてやることにしました。

班長でしたし、若かったから率先して辛い所に行かないとです。

何度も上げるうちに、流石にYも僕もこりゃ大変だになりましたよ。

二人で汗だくになりながらやってました。

Yも思わず座り込みそうになったけど、●●ちゃんに良いところ見せようとか笑って言って、必死でした。

Yの方が口ひげさんともやってたから時間的に長いし、重い方をYが率先して持ってたから大変だったと思います。

それでも疲れからか、途中の階段を一度踏み外してしまいコンクリートを下に落としてしまいました。

Yは、しまった!って感じでしたが、こういう事は起こるだろうで下には誰も居させませんでしたし、僕は階段の所に座り込んで少し休憩しようと言いました。

二人ともつなぎを着てたのですが汗で色が変わってるし、顔から沢山汗が出て目に入るから見えなくて大変でした。

他のメンバーも代わりましょうかと言ってくれたり、こんなのはいくら何でもハード過ぎると言ってましたね。

少し休憩と行ってつなぎから小銭出して、元請けの職員にジュース買ってきてと頼みました。

作業員は、口ひげさん以外はへとへとなので使えないから、元請けの職員に頼むねと言いました。

元請けの職員も、ハードな事をやらせてるの分かってたから急いで行きました。

その間、Yと座って煙草を吸おうとしたら汗でぐちゃぐちゃでしたね。

プラスチックのケースに入れてるのですが、蓋を大抵開けてるんですね。

そこから汗が入ったようでした。

Yもそうなってました。

ぐちゃぐちゃな中から、何とか吸えそうなの探して二人で吸ってました。

Yも僕も皆も、ヘルメット脱いで汗を脱ぐってました。

そしたら口ひげさんが、耳の悪いのとビッコとで良いコンビだと笑ったんですよ。

僕は、事故の影響から脚を多少引きずりますからね。

しかし、この場面でそんなの言うかです。

そしたら、東北から来てた五十代後半の身体の大きい良く働く作業員が、あんた何を言ってるんだと訛りながら怒りました。

普段は、非常に温厚で良く動くから、実質的にはコンクリート班のナンバー2でした。

僕は、速攻で疲れてるのも忘れて階段を上がると口ひげさんを襟首掴んで、てめえ帰れ!!と言いました。

そしたら口の中でモゴモゴ言い訳するから殴ってやろうと思って拳を振り上げました。

すると文句を言った東北の人が、先に僕の前に入って思い切り顔面を殴りましたよ。

口ひげさんぶっ飛びましたね。

凄いパワーでしたよ。

僕はえ!?この人こういうキャラなの?ですが、大柄な人の一撃は強烈でしたね。

皆が口ひげさんに向かって、あんたが悪いから今日は帰れと言いました。

中には、コンクリート班に来ても楽ばかりするから二度と来ないで来れ、と言う人も居ました。

皆、見てないようで見てるんですよね。

仕事を一生懸命やってるかをね。

Yは、言われたの聞こえてたけど何も動いて無くて、僕に自分自身のぐちゃぐちゃでない煙草を渡して来ました。

そして、あのパンチ凄かったねと笑いましたよ。

特に怒ってるとか無かったけど、僕があいつはトンネルで通用しないぞと言うと、頷いてましたね。

反応はそれだけでした。

普段から、言われ慣れてるからでしょうね。

いちいち怒ってても仕方ない、って感じが有りましたね。

時にはそれでも怒るけど、大体は流す術を知ってるんでしょうね。

元請けの職員がジュースを大量に買ってきたら、皆二本ずつくらい飲んで仕事を再開させました。

元請けの職員は、口ひげさん今出ていってたけど何かあったの?と聞いて来たけど、皆疲れたようだから帰らせたと僕が言うと、それに合わせました。

何とか仕事を終わって帰りの車の中でパンチを出した人が、いやあ、悪かったかなと反省してたから、いや、あれは凄かったと僕達は笑いましたよ。

Yに対しても皆があんなの気にするなと言うと、Yは笑ってあんなパンチ見られたから良かったと笑って返してました。

口ひげさんはコンクリート班には近づかなくなりましたが、掘削班の連中から何度か怒鳴られてましたね。

掘削班の班長が、皆の居る休憩所で一度口ひげさんに、あんたやる気あるのか?やる気無いなら、あんたのようなの代わりは居るぞと言ってました。

班長は余り露骨にそういうの言わない人でしたが、僕に後で流石に俺も堪忍袋の緒が切れたと笑ってました。

そうしてまた、コンクリートの忙しい日々が続いてて、ある時の朝礼でうちのおじさんの所長が、口ひげさん居ないけど何時から辞めた?と聞いてきました。

僕らコンクリート班は、口ひげさんが辞めたのとか気付いて無かったです。

掘削班も、最近見ないなあくらいだったようです。

口ひげさんを呼んだ奴に後で聞くと、一週間程前にこんな所やってられないと辞めたらしいです。

うちのおじさんの所長が、どうもお前から殴られたから辞めたらしいじゃないかと、僕に笑いながら言いました。

すると東北から来てた五十代後半の人が、それは高山さんで無くて俺の事だと言ったから、東北訛りと混じってて何だかおかしくて皆で笑いましたよ。

何時辞めたかも皆が気づかない程度の男が、口ひげさんでしたね。

Yと当時同部屋でしが、口ひげさんやっぱり駄目だったなと言うと、Yは頷いてそのあと、それにしてもあのパンチ凄かったねと笑いましたよ。

一生懸命やってるYは、何かにつけてコンクリート班の連中は呼びたがりましたね。

口ひげさんの事などは、その後ほとんど誰も口にしなくなりましたが、東北の人のパンチの凄さと、僕が行こうとしたのに見事に先にやられた話しは、笑い話しになりましたね。

東北の人とは、その後続けてもう一つ一緒に仕事して別れました。

大柄で何時もニコニコしてるけど、良く働く人でした。

この話しもYから最近聞いて、完全に思い出したんですよね。

あの時のパンチは凄かったと、●●ちゃん殴ろうとしてたのに先に殴られて面白い顔をしてたよ、と笑われました。

多少覚えてたんですが、あー!そう言えばそういうのあったなあです。

Yに、あの時はムカついたと言うと、Yは特に耳の事を言われたのは問題無かったようです。

慣れですね。それより、あの人働かない人だったからと言いましたね。

それと僕に、●●ちゃんはそういうのを悔しがるから偉くなったのかもと言ったから、うーんなるほどそういう見方も有るのかと思いました。

本来、どちらが偉いは無いんですけどね。

まあ、こういう風に書くと暴力の渦巻く世界のようですが、そんなことは無いんですけどね。

しかし、やはり暴力は今でも一般の仕事と比べたら多いでしょうね。

それは、良いことでは無いけど、今となれば思い出ですね。

おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「ガーターベルトの女 8」

「ガーターベルトの女」シリーズを、もう少し続けるかも知れないです。

このエッセイの魅力は、自分自身では記憶違いは有りながらもあくまでノンフィクションって事かなと思います。

まあ、読んでる人が一人でも居るなら、書きたいし時には自己自己満足でも良いのではです。

自己承認欲求は強いけど、これは別で自己満足でも良いかなです。

今後続くかは、予定は未定ですけどね。

Mは魅力的ですね。当時の僕は、子供ぽいなと思いますよ。

それでも若い頃の恋は良いね。

Mは自分自身の価値観を押し付けはしませんでしたが、何かを我慢してるって状態は嫌だったようです。

社会の秩序や当たり前と思われてる事を、ある程度は踏み外しても良いのでは、でしたね。

セックスに関してもMは大胆でしたし、皆がやらないからと言っても気持ち良いのはOKだったです。

変態ではなかったけど、若いわりにはチャレンジ精神が有りましたね。

最初の頃は、ホテルで明るくても平気でした。

Mは開脚して、ここがこうなっててとここが感じると、アソコを広げて見せた事が有ります。

何時もの笑いながらですから、本当は羞恥心あったと思いますが快感に対しては貪欲でしたし、早く僕にMのツボを教えたかったんでしょうね。

本当は恥ずかしかった、と後で言いましたからね。

所謂クンニしてて、ある時アナルを僕が舐めました。

Mは、そこはダメと言いながらも快感があったようです。

僕はわざと押さえつけながらアナルを舐めて、指でアナルをゆっくり触りました。

そして、段々と指をアナルに入れてみました。

本気で嫌がったら辞めようですが、Mは抵抗しながらも快感があるようでしたから続けました。

指を全部入れて軽く動かしながらクンニしたら、あっという間にいきましたね。

Mは怒ったようにお尻は駄目だよと言ってましたし、お尻はやった事がないと言ってましたが、それからはお尻も責めるようになりました。

アナルセックスにはお互い抵抗あって、やりかけて辞めましたけどね。

そうしてたらMは、仕返しとばかりに僕のを舐めながらお尻を責めて来るようになりました。

指も使われましたが繊細でしたね。

男にとってもアナルは快感なんだと知りましたね。

恥ずかしかったけどね。

M以外では、一人しかそういうのをする女性はいませんでしたけどね。

Mは快感を求めたし、僕もそれに答えようとしてたと言う事ですが、変態ではなくて愛情が有りましたよ。

今思えば、若いわりに貪欲だったと言うだけです。

皆がやらないからと言って、制約をかけるのを嫌いましたね。

世間の常識は自分自身には通用しないよ、的な部分が有りました。

今思えば、セックスに関しては快感に素直で相手にも与えてあげたいってタイプでしたから、特に変態とかでは無くて素直なだけでした。

しかし、きちんとする所はきちんと対応しましたし、ON OFFの切り替えが出来てたから大人ですね。

例えば僕の年上の作業員を店に連れて行くと、何時もの調子で無くてある程度年上の作業員を立てながら様子を見てからジョークを言ってましたからね。

男に恥をかかせないって所はきちんとしてましたね。

そういう話しで思い出すのが、僕はMと付き合い出した当時は会社の命令で会社に事務とかで長く居る時は、変なスラックスにジャケットで行ってました。

周りが強制したと言うよりも、そういう雰囲気でした。

一時的には父の命令で、会社に事務とかで長く居る時はネクタイしろと言われたけど、毎日それをやってて何故土方がそこまでするの、で父に反発して辞めました。

もちろんTPOで、スーツを着ないといけないとか、ネクタイどうしてもしなくてはいけないとかならしてたけどね。

Mに店だったか何処かで、会社でダサいスラックスにジャケット着るのはやだよ、と言った事が有ります。

Mは聞いてて、それが絶対的な会社の方針ならやらないといけないだろうけど、絶対的で無いなら貴方の好きにすれば、でした。

絶対的でなかったから、事務所で事務仕事をする時は綺麗な作業着に変えました。

スニーカーに作業着です。

常務だったおじさんから、そりゃお前ラフすぎると言われたけど、基本は俺は現場なんだから何か有れば作業着で行くんだから良いじゃないの、と言い返しました。

それから若手は、事務所で仕事をする時も綺麗な作業着に変わりましたね。

皆、何か起これば現場に向かってたからそれが楽だ、となりました。

事務員の女性陣からは、僕がそうするからラフになったと言われたけど、事務も大事だけど俺達は現場が一番大事なんだよと答えましたが、何か有れば直ぐ現場現場と言うと反発もされましたよ。

僕は事務員を馬鹿にはしてないけど、建設会社の下請けの事務員なんてのは、代わりは幾らでも要るんですよ。

しかし、良い作業員の代わりはなかなかいません。

トンネルって特殊ですからね。

僕は、当時は事務を覚えるより溶接や機械を覚えたっかし、作業員と仕事をしたかったです。

後に会社が倒産して、選択は間違いなかったと思います。

それと、新しい現場が始まると宿舎がなかなか決まらず民家を借りたんですが、それが飲み屋街の直ぐ近くでした。

宿舎に、本格的仕事仕様の作業着で行くことも多くなりました。

夜勤が途中で中断して、作業員を宿舎まで送ったり色々ですね。

そしたらMは、今度本格的作業着仕様で店に来てよと言うんですが、そりゃ汚れてるし不味いよと答えました。

Mは、私達は本格的なの見ることなんてないし、汚れてる位気にしないし汚れてるのカッコいいよ、と答えました。

機会が有れば行くよと言いましたが、なかなかそのままで行く機会はなかったです。

しかし、ある時作業が途中で終わったか何かで、宿舎まで作業員を送りました。

若い社員にマイクロバスを返して来いと言うと、僕は本格的作業仕様で夜の街に出ました。

完全なトンネル使用ですから、通る人驚いてました。

作業服に安全チョッキ、長靴に防塵マスクを首に掛けてました。

腰には、最小限に道具も入れてました。

その上かなり汚れてるからね。

流石にヘルメットは脱いで、手に持ってました。

道行く酔っぱらいからは、安全チョッキの為に警備員かと言われたけど、トンネル堀りだと答えたら僕の街はトンネル堀りは有名でしたから、皆驚いて見てましたね。

Mの店に入る前に、古い付き合いの中年女性のやってるスナックでビールを一本飲ませて貰いましたが、あら!!と驚いてたけど、そうやって見ると逞しいねと言ってましたが、決して長居して欲しくないと感じが凄く伝わりましたよ。

Mの店に行くのは良いけど、他にお客がいたら不味いかなとおそるおそるドアを開けました。

Mは気のない感じで、いらしゃいませと言いました。

声を聞いて多分お客が居ないなと思ったから僕は、ジャーン!!とか言って入りました。

Mは驚いたのと、凄く嬉しそうでした。

うわ!!リアルでカッコいいね、と言いましたね。

ヘルメットも被ってよと言うから被ると、凄いなあです。

そのままヘルメット被って飲んでてね、とMは嬉しそうに言いましたね。

他の人はどう言うか知らないけど私はカッコいいと思うし、貴方もその仕事にプライドがあるなら恥ずかしがる必要ないでしょ、それにスナックにトンネル屋さん出入り禁止とは書いてないからね、と言いました。

世間はどう言うか分からないけど、嫌われても好きな人が絶対的に支持してくれて、一番は自分自身が良いと思ってるなら良いじゃない、と言いました。

スティーブ・マックイーンが、ブルース・リーの葬式にジーンズでGジャンで行ったの有名だけど、あれほどは出来なくても私達も常識に囚われてたら面白くないよね、と言いました。

僕は、スティーブ・マックイーンは特別だけどね、と笑いました。

Mは、それから作業着を細かく見て防塵マスクをしてみたり、ヘルメットは被ったりして楽しそうでしたね。

似合うかとか、凄いねと、本当に感心してましたね。

お客は居なくて暇なようで隣に座ると、汗と油の匂いがするねと言いました。

それってセクシーだよ、と言うとキスをして来ました。

その後お客が入ったけど、僕のいでたちを見て早めに皆逃げるように帰りました。

その度にMは、クスクス笑ってました。

そして笑いながら、帰れ!帰れ、と帰った後に言ってましたね。

何時ものいたずらっぽい顔で笑ってましたよ。

Mは価値観を押し付けなかったけど、自分自身の信じてる道を行けば良いんだよ、と若いのに言ってましたね。

セックスの話しと絡めたのは、セックスの話しを書きたかったと言うより、Mはなるべく自由で有りたかったんだと思います。

簡単なようで難しい事です。

二十年以上経つけど、Mは今でも信じてる道を行ってるのだろうと思いますね。

大人になると色々な制約が有るけど、この中でいかに自由にやるかだと思います。

おわり

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「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編)
1
「新・ガーターベルトの女 
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