高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【490】

妄想家・夢想家無名居士の
夢物語の記録です
無名作家 高山のエッセイ
「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化 
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

📖 高山のエッセイ〜「オナニーの季節」

2017/08/05

男の子は通る道で、これはあちこちで話してて書いたかどうかも忘れてますが、多分書いてないだろうで書きますね。

オナニーの話しです。

これは、仕事場でも男ばかりだから害がないし、あちこちで話してますよ。

それと僕の経験ですが、こういう話しに乗らない人間は九割仕事もガッツが無いですね。

中にはストイックタイプって居ますが、嫌がる人間は大抵僕のトンネルの仕事は無理ですね。

男なら分かる話しですね。

インターネットの無い時代の性欲の強い男の話しですが、基本は男は同じですよ。

僕がオナニー、せんずりを覚えたのが中学一年です。

剣道部の先輩から教えられました。

最初のオナニーも覚えてるし、最初に気持ち良くなったのも覚えてますが、それからのたゆまない努力と馬鹿話しを書きますから、そこは書きません。

とにかく覚えてからと言うもの毎日ですよ。

猿のようにって言うけど、猿を知らないけど四六時中ですよ。

しかし、中学生は暇なようで忙しいんですよ。

何せ、最も色んな物を吸収する時期ですからね。

僕の持論ですが、基本的好み等はこの時期に決まると思います。

感受性もこの時期が一番発達してると思います。

僕は剣道してたから、帰ってからも千回の素振りを欠かしませんでした。

千回素振りした後に、また違う意味の素振りをするんですよね。

今の人は動画でないと抜けないとか言うけど、僕なんて何でも抜けました。

映画のポスター一枚貼ってて、そこにセクシーショットでもない外国の女優が載ってたらそれでも出来ました。

夜に二度して、朝学校に行く前にもう一度とかも多かったです。

頭の中はそういうののネタ拾いで、半分は占めてたかもです。

同級生や先輩のブルマ姿とか、スカートから出た脚とかね。

精液が耳から出るのではないか、ですよ。

同級生もほとんどそうでしたよ。

しかし、とにかく中学生って吸収の時なんですね。

剣道して本を読んで音楽聞いてたら、時間なんて無いんですよ。

勉強してなかった僕が言うから、これに勉強してた人は大変だったろうと思います。

それとどうすれば気持ち良くなるかです。

あらゆる物を試しました。

掃除機に突っ込むと良いと言われて突っ込んだら、チンチンがブルブルと吸い込まれるだけで駄目でした。

大きなオレンジを切って突っ込むと良い、と言われてやりましたが駄目でした。

それにオレンジが勿体なくて、ぐずぐずになったのを食べたのを覚えてます。

同級生や先輩からあらゆる事を聞くから、あらゆる物に突っ込みましたよ。

それに、たまに手に入れるエロ本とかグラビア雑誌ですね。

エロ本は買えなかったし、雑誌もほとんど買いませんでした。

経済的に、それを買うなら本を買ってましたね。

しかし、同級生や先輩から貰いましたね。

当時のアイドルは松田聖子とかです。

聖子ちゃんの水着が、一番当時のオカズだったかもです。

しかし、今思えば松田聖子はおっぱいもないし、スタイルが良いわけでは無いんですよね。

それでもあの聖子ちゃんが水着になってる、でしたね。

それと、先輩や同級生のブルマや見えた脚とかでしたが、僕は中学生の時に一時期スカートめくりにはまってそれは意外と使わなかったです。

何も無くても想像で出来てました。

しかし、困るのが性欲が止まらない事です。

当時あらゆる物に突っ込んだ話しを書くと長くなるので、性欲が止まらなかった話しを幾つか書きます。

こういう話しは短めにした方が読まれますからね。

一つは技術工作の時間があって、女子は違う授業を受けてました。

多分、女子ならではの生理とかのことだったのかも知れないです。

覚えてないですね。

男子ばかりになると僕が後ろの席に居ましたから、後ろの席の何人かに声を掛けて今やろうぜと言いました。

何せ、例えば夜に二回して朝一回しても足らないんですよ。

それなら学校で一回しない、です。 

僕は、当時剣道は熱心でしたから、そういう邪心は入りませんでした。

それなら何処かでやらないとです。

それで、後ろの席の何人かで先生に見つからないように出していましたよ。

ティッシュとか拭くものなんて考えてないです。

早めにいったのが、野球部の男子でタオルで吹いてました。

僕もいったんですが、きちんと出してなかったのと拭くものが無いのに途中気づいてパンツの中に出しました。

周りには今日はこのくらいで辞めとこうとか言いながら、パンツの中はぐちゃぐちゃですよ。

トイレで後から拭いたけど、駄目でした。

その日は気持ち悪いままですよ。

次に考えたのが、女子が良く気分悪くなったと言って保健室に行くんですが、保健室です。

僕も堪らなくなって、保健室に気分悪くなったと言って行きました。

 

ティッシュも有るし安心です。

僕の中学の保健室は一つの部屋にベッドが二つあって、カーテンが仕切られてました。

僕は急いでベッドに寝るとしました。

僕は終わるとティッシュで丁寧に拭いてたら、隣のカーテンから●●今オナニーしてたろと言われて驚きましたね。

隣に誰か居るとか考えなかったです。

性欲が圧倒してて注意力もなかったです。

声の主は女でした。

それもかなり好きだった女の先輩でした。

あー!ですよ。

いやいやそんな事はないと言って逃げましたよ。

先輩は周りには言わなかったけど、廊下で会うとやり過ぎるなとか小さい声で言われましたね。

その先輩は美人では無かったけど、下級生に人気が有りました。

僕も何人か好きな女子が居た中で、当時一番好きだったかも知れないけど、恋破れるでしたよ。

まあ、中学生で上級生と付き合うなんて僕の学校では無かったですけどね。

それでも廊下で会わないようにしてましたよ。

色々思い出有るけど、剣道部の先輩で遠距離から来てて寮のような所に住んでる人が居ました。

時々呼ばれるんですよ。

かといって説教されるとかでは無くて、馬鹿話しです。

煙草もまだ吸いませんでしたし、酒もやらなかったからひたすら馬鹿話しです。

この人の妹が一学年下に居て、僕の事を何故か好きでした。

皆可愛いと言ってたけど、僕はこの先輩好きだったから手を出せなくてね。

先輩は剣道強かったし、人柄も良かったです。

帰りに、雑誌や何処からか集まるエロ本を適当に持って帰れと、大抵言われました。

その時は、剣道部のキャプテンも来てて三人ですよ。

このキャプテンも人格者で、非常に強かったです。

僕の事を好きだった女の子は、この後キャプテンと付き合いますが、あ!仕方ないなでした。

キャプテンは、後に高校では全国大会のかなりの所まで行って教員になります。

この人達が鍛えてくれたから、ある程度まで強くなれましたね。

そこで三人で馬鹿話ししてたら、どちらかの先輩が●●お前飛ばしっこした事有るかと言うんですよね。

はあ?です。

すると先輩がチンチン出してこすり始めました。

あのカーテンまで飛んだら勝ちで、同じように飛んだら高さで決めようと言い出しました。

カーテンの前に汚れた雑巾が置かれてて、良く見るとカーテンのあちこち染みになってるんですよね。

何度もやってるって事ですよ。

同じ位置について三人がチンチン出してこすり出しました。

まあ、考えたら滑稽ですが当時は負けるかって思ってましたよ。

普段の剣道の練習では、この二人には全く歯が立ちませんでしたからね。

せめてこういうので勝ってやろう、でしたよ。

始めたらキャプテンが意外に早くて、カーテンの下の方まで飛びました。

次に寮に居た先輩でした。

これもカーテンの下の方まで飛びましたね。

二人は何度もやってたんでしょうね。

慣れてましたよ。

残るは僕ですが、二人が見てるしで珍しく緊張からか出ないんですよ。

こういうので緊張はなかったけど、先輩ですからね。

そしたら、あっという感じで出ました。

それがかなり飛んでカーテンの中ほどまで行きました。

先輩二人は、おー!!と驚いてましたね。

最高記録には届かないけど、三番目とからしかったです。

次の日に道場で着替えてたら、もうその噂は広がっててこいつはスゲエぞです。

考えたら、何がスゲエのか分からないですけどね。

でも、面を着けたら一切そういう事は言わなかったです。

それくらい、剣道は僕達には別の物でしたね。

その後も寮のような所に呼ばれたけど、飛ばしあいもしましたが、記録は出ませんでした。

最初だけで、カーテンの下の方に何とか届くだけでしたね。

ビギナーズラックってのでしょうね。

高校の時も今でも、性欲には振り回せるけど、この頃の勢いが一番でしょうね。

その後二十代や三十代は共同生活になりますが、この時覚えた事で何処でも出来るようになりましたね。

宿舎のトイレで数分で終わらせる人が居たけど、気持ちはとても分かりましたね。

宿泊は基本は二人部屋ですが、何人も入る時も有ります。

そういう時はあらゆる場所でしましたね。

トイレは普通ですが、コンクリート練るプラントは一人になれるからしたとか言うと、トンネル屋は高山さんもですかとなりますね。

中には僕はしてないけど、コンクリート打設をしてるとバイブレーター使うんですが、その振動のせいで興奮して人が見てない時に素早く済ませた、とかいう強者も居ますね。

若いからですけどね。

何が役に立つかは分かりませんね。

懐かしい思い出でだし、汚い話しながらも何となく切なく甘酸っぱい気持ちになりますよ。

おわり

📖管理人・無名居士の 童話『花物語』〜カタバミ

2008/10/17

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は
子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

きょうはカタバミさんのお話をしましょうね
カタバミのお花の名前を知ったのは
金子みすゞの「かたばみ」という詩だったの
でもそのときはカタバミという名前が
どうしてつけられたのかは分からなかったのよ

 かたばみ

 かけてあがった
 お寺の石だん。
 おまいりすませて
 おりかけて、
 なぜだか、ふっと、
 おもい出す。
 石のすきまの
 かたばみの
 赤いちいさい
 葉のことを。
 ──とおい昔に
 みたように。

カタバミさんはね
小さなすきまさえあれば
そこに根付いて花を咲かせるのよ
そして仲間をいっぱい増やしていくの
小さいけれど元気いっぱいなのね

ポツンとひとりぼっちのカタバミさんがいたらね
少し遠いところから引っ越ししてきたばかりなのね
いまひとりちぼっちで淋しいかもしれないけど
心配しないでいいのよ
すぐに仲間が増えるから

なぜ元気なんだろうね
小さいからかな・・・それもあるかもしれないね
もしかしたら早く寝るからかもしれないね
カタバミさんは夕方になると御ねむの準備を始めるのよ
ハート型の三つの葉を閉じるのよ

半分に閉じた葉が昔の人には欠けた葉に見えたのかもね
欠けた葉、片方になった葉が三枚
それがカタ・バ・ミ・・・となったのかもしれないね
漢字では片喰とか傍食と書くのよ
だからもっとほかの意味があるかもしれないね

『寝る子は育つ』という言葉があるの
カタバミさんは早く寝るからきっと元気なのね
『寝るのが仕事』という言葉もあるわね
これはネコちゃんの話だったかな・・・
それじゃもう寝ましょうね・・・うんと寝て元気になってね

まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/13 No.1236 から転載

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 5」

2017/12/19

Yのシリーズ続いてるけど、もうそろそろ終わりにしようかと思ってたら現場でちょっとした事件が有りました。

役所のこの工事のトップが来ました。

僕は夜勤でして、昼勤が来たら帰ろうとしてたら元請けの所長が珍しく早く来て、高山君、今日県の土木工事のトップが偵察に来るから色々細かい事をしてと言われました。

このトップは前にも来てたから、珍しいなでした。

普通は、トップは滅多に来ませんからね。

色々な人間が来ますが、コンサルと言い方僕らしますが、大体このコンサルタントが、見てるんですよね。

今回も良く来てたのは四十代のコンサルタントでしたが、トップも二度程来て色々話しました。

向こうは、僕の事を知ってるようでした。

まあ、このところ同じ地方でずっとやってるから、噂も下請けとは言え耳に入るようです。

僕は元請けの所長に、皆に言いますよと答えました。

具体的には、安全帯の装備と安全に関しての細々したことです。

安全に関しての細々したことは、普段から暇な時に雑工がやってたから今一度チェックです。

安全帯の着用は普段はしませんが、仕方なくさせます。

これは高所に上がった時の対策なんですが、普段してても邪魔になるんですね。

普段トンネル内でも高い所に上がるけど、これをいちいち使うなんて実際は無いんですよ。

しかし、マニュアルはしないといけないからさせました。

それで戻って少し睡眠取ったら、何度も電話が入ってるのに驚きました。

元請けの所長からです。

もしかして事故か!?とヒヤリとしました。

それで電話すると、県のトップが来たのは良いけどYと接触があったようで、Yが耳が悪いと気付いていくら腕が良くてもダメと言い出したようです。

まだ、トップが居るらしいから急いで着替えて行きました。

しまったなあと思ったのは、Yに極力役所のトップと接触せずにしろと言うか、今日だけ外に出しておくべきだったと思いました。

うちの所長と元請けの所長には、僕が行って説明するからそれまで待たせてです。

どうやらまだ帰らないようなのでそれは、大丈夫なようでした。

会社に連絡して常務と話しましたが、お前の好きにやれでした。

どうしてもその坑夫が欲しいなら俺も動くし、駄目なら他のトンネルをその坑夫に紹介しろでしたね。

僕は、車で行きながら相手の出方次第だと思ってました。

行くとまだ現場を色々見てましたね。

トンネル工事自体が珍しいから時々ですが、こういうタイプが居ます。

トンネル工事は、どうやってやるのかを頭で知ってても実際を見たいってタイプです。

僕が現場に行って、トンネル内の皆にちょっと休憩しようと声を掛けて、自販機が有るから缶コーヒーを買ってこいと言いました。

皆、車座になって缶コーヒー飲みながら喫煙場所に集まりました。

掘る方の作業員と役所のトップと、その部下が集まってました。

僕はここの下請けの何々建設の高山ですと、きちんと言いました。

向こうも。前にも会ってるじゃない高山君、でした。

コーヒー飲みながらそのトップに、Yの事で話しが有るから事務所まで来てくれないかと言いました。

既にYは掘る部署を外されて、外で溶接してました。

すると役所のトップが、高山君いくら腕が良くても耳が悪いなら、もしもの事が有るし駄目だよと言いました。

僕は、耳のせいでもしもの事はありませんと答えました。

何なら掘る時に見てくれたら良いですよ、と言ったけど駄目でしたね。

役所のトップは、代わりが居るだろうから彼は雑工して貰ってよです。

すると班長が、代わりが居ると簡単に言うけど貴方達役所の人間は、坑夫の腕が良いのが沢山居ると勘違いしてると言い出しました。

班長は三十代後半ですが、Yが入った事によって非常に刺激されてYに負けまいとしてます。

実際は、Yに今のところやや負けてます。

それを本人も分かってるようです。

反対の班の班長は四十三歳ですが、これがトータルで一番、うちで一番でしょうね。

反対の班と言うのは、A班B班で昼勤夜勤を週で交代してやるからライバル心も強くなるし、仲もいまいちになります。

しかし、四十代の反対の班の班長もYも認めてるし、三十代後半の班長も認めてます。

昔、Yと仕事をしてたから知ってるんですよ。

高山さん、あのYが来てからうちの班と同じレベルになったねと笑ってましたね。

四十代の方の班の方が、やや勝ってましたからね。

まあ、三十代後半のYの班の班長の発言に、僕は驚きましたね。

昔の僕みたいだと思いましたよ。

この三十代後半の班長は、本格的トンネルの班長は今回が初めてでした。

僕との付き合いは十五年間程で、会社に引っ張ったのは僕で六年程ずっと居ます。

昔は、腕は悪く無かったけど尖り過ぎてましたが、段々変わりましたね。

もう一人の四十代の班長は二十年以上の付き合いで、この十年間時には一度だけ他の会社に行きましたが、どういう現場でもやるって言うのと、腕と統率力でのしあがって来ました。

二人とも僕の軍団等と言われるけど、何処に出しても恥ずかしくない坑夫になりましたね。

三十代後半の班長がそういう事を言うと、役所のトップがたじろぎながらも、しかし、責任は誰が取るのと言いました。

僕はすかさず、こないだ注入用の薬液を捨ててくれと言ったのは貴方ですよね。

と返して、そのあとそのトップの部下には火薬をなるべく多目に使ってくれと言って、残ったのを中で処理してくれと言ったのは貴方だよなあと言いました。

すると後ろから何時のにか来てたのか知らないけど、四十代の反対の班の班長も何人か連れて来てました。

どうもうちの所長が、たまたま宿舎で起きてた所に会ってYがヤバイと伝えたようです。

四十代の班長は、あー!それは俺の班でも言われたぞと大きな声を出しました。

高山さん、それってある意味不正ですよね。

労基に皆で言いに行くか、それとも県に陳情するかと言い出しました。

そこに居た坑夫は、それは良いなあと盛り上がりました。

まさか反対の班の班長まで来るとは僕も思わなかったけど、こいつはYを認めてて前にも昔仕事を一緒にしてたから、うちの班に欲しいなあと言ってたんです。

 

それと、良い坑夫がそういう形で辞めさせられるのは嫌なんでしょうね。

役所のトップが、高山君それは高山君の会社も巻き込まれるから辞めた方が良いし、こういう事はあるって高山君も長いんだから分かるでしょうと言いました。

確かに、こういう薬液を捨ててとかダイナマイトを多目に使っては多いです。

何故かは、次に予算を取る時に削られるからです。

個人的には仕方ない事だと思ってますが、普通は役所のトップがこういう事を言わないから軽率でしたし、何かしらイラっと来たんですよ。

高山君、高山君ってさっきから言うけどあんた俺より年下だろうが?それにこうなったら会社とか関係ないし、フリーでやれば、まだ何処か拾ってくれるよ。

俺達坑夫を舐めてたら痛い目に合わせるぞ、と言いました。

それに、使える人間を耳が悪いからだけで使わないとか、お前が中に入ってしばらく見てろよ。

そしたらいかにYが凄いか、素人のお前でも分かるよと続けました。

周りの若い連中に感化されたと言うより、自分自身の心からの怒りが出てしまいましたね。

周りの坑夫も、完全に怒った僕に驚きながらも、そうでなくてはって雰囲気でした。

これは、Yが人柄良くても腕がいまいちなら聞き入れてました。

そうでないから聞き入れませんでしたし、自分自身も脚を事故をしてて、あれを中に入れて良いのかって何度かあったんです。

この度に先輩達とか所長とかが、頑張ってる奴をそんなので差別するのはおかしいと言って庇ってくれてましたからね。

勿論、完全に無理な病気も有るんですがね。

Yの場合は、全く問題なかったですからね。

そしたら役所のトップが、今回は多目に見ようと言いました。

それにしても、高山さんもそんなタイプなのかと聞かれました。

高山さんに変わってて、笑いそうでしたが答えました。

そんなタイプとは、荒くれ者と言いたいんですか?そうですよ。元々坑夫ですからね。

一般の土木を馬鹿にはしないけど、俺達の世界は常に怪我とか死と向かい合わせです。

いざって時に、度胸の据わらない人間は出来ない仕事ですし、そういう世界に子供の時から居ますから舐めて貰っては困ります。

Yが使えない人間なら、ハイそうですかと答えますが、使える素晴らしい坑夫ですからそれを無くすのは会社の損失でも有るし、彼が言ったように良い坑夫或いは代わりが居ると、簡単には言えないんですよと答えました。

役所のトップが帰るとYを呼んで、皆が抗議してくれたお陰で中でやれるぞと言うと、Yは迷惑かけるなら外でも良かったのにと言うから、皆が転けそうになりましたね。

まあ、Yにしたらこういうトラブルに慣れてるし、諦めも有るんでしょうね。

元請けの所長が、高山君暴走寸前だったらしいけど、あの人も抗夫の団結って凄いんだなと言ってたから、良い抗夫だからですよと言ってやったよと笑ってました。

Yには、四十代の反対の班の班長が諦めも分かるんですが、正しいと思うなら戦うのもありだし、こっちの班が嫌になったらうちに来てくださいと言って宿舎に戻りました。

確かに戦うのも大事ですが、Yは常にそういう目に有ってきてるから諦めを選んだんだと思います。

僕に、●●ちゃん今回は皆に感謝してるし有難いけど、そういう反応に慣れてしまってるからねと言いましたね。

僕は、うちにいる限りは俺がその件でどうのこうのは守るから、と言い返しました。

そういう風に言うと全てを守るように聞こえるけど、かつて、てんかんを隠して仕事をした人がダンプに乗って、てんかんの発作が出てしまいダンプをぶつけて、それを知ってしまい腕が良かったけど、残念ながら辞めて貰った事が有ります。

ケースバイケースなんですよ。

しかし、能力が有るのにマニュアルで潰されるって、他の世界でも有ると思います。

それは、とても悲しいし本来のあるべき世界ではないと思いますね。

後日、四十代の班長と少し話してたら、Yのお陰で三十代の班長は火が付いたからおちおちしてられ無くなったと笑ってました。

今は、仕事だけは良い環境になりましたね。

うちの所長は、何とか収まったねと言うから、普通はあんたが収めないといけないだろうと軽く蹴ってやりましたよ。

Yは、今も更に頑張ってますよ。

Yのお陰で、皆が何処か負けられないって出てる気がします。

それをYは感じて、四十代後半ながらも更に上に上にと自分自身を追い込んでるようです。

良いことですね。

元々良い現場でしたが、何処かしらもう少しやれるのではって、僕の中では有りました。

それが、一人の人間のお陰で更に良い現場になりつつあるって、素晴らしい事です。

自分自身のプライベートは色々苦しいけど、仕事に関してステップアップしないとなと思いますよ。

追記として、こないだから元請けはJVですから新しい二十代の男が入ってきて、僕が夜勤で仕事して汗をかいたから着替えてたら、高山さんの噂聞いてて会ったら小柄なのに驚いたのと刺青とか無いんですねとおそるおそる、言ったから笑いましたよ。

高山は恐ろしいって噂が流れてるようだと元請けの所長に言うと、そりゃある意味良いんじゃないと笑ってましたね。

うちの若い女性事務員は、高山さんは怒ったら怖いけど普段は、エッチな事とオヤジギャグしか言わないと言いますけどね。

Yは、それをたまたま聞いてて大笑いしてましたね。

おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「ガーターベルトの女 7」

「ガーターベルトの女」シリーズを、今のうちに覚えてる事を書いて置こうと思います。

これは、サイトではCの事を書いてるけど、二人はある種似てますね。

価値観がしっかりあって、譲らない所は譲らないですね。

Cの方が気まぐれは少なかったけど、ジョークはお互い好きでしたね。

それと、他の人から見ると生意気に見えるかも、って所も似てます。

鼻っ柱の強い美人が僕は好きなんでしょうが、そこにはきちんと愛情があったって事が重要です。

Mとの関係は数ヶ月ですが、友人関係も入れたらけっこう長いのかもです。

この辺りの記憶は曖昧ですね。

もう二十年以上前の事ですからね。

男と女の関係は、多分夏くらいに一番盛り上がったのかも、と思います。

思い出に残るのが、Mが私服の時は夏の服が多かったからですが、記憶なんて曖昧ですよ。

Mが夏に泳ぎに行こうと言い出したけど、それは良いけど、絶対ビキニで来るなと思うと嫌でした。

周りにMをじろじろと見られるのは、嫉妬が湧いたからです。

今は、若い女の子エステに普通に行くけど、当時はそんなの特別な人だけでしたが、Mはいつも身体のケアしてました。

しかし、今のように美白美白とは言わなかったし、Mは少し日焼けしやすい体質か、海に行くと黒くなってました。

本人それを楽しんでて、真っ黒になったら髪を編み込んでたりしてました。

まだ当時は、髪を編み込むのは僕の所ではMくらいでしたよ。

僕と付き合ってる時は、編み込みはしてないけどね。

とにかく、付き合ってる時に泳ぎに行こうと言うけど、何処に行くかです。

若者が集まる海水浴場は、僕は嫌でした。

今思えば器の小さい話しですが、当時は、周りにMの身体を見られるのを極力避けたかったです。

それで南に行って、綺麗だけど余り若者来ない田舎の海水浴場にしようとしました。

MはそれでOKしました。

そこは行ったことないし、良いねとなりました。

Mは、市内から少し離れた所の出身で海より山や川が多かったから、大人になったら海に沢山行きたかったと言ってました。

Mは、ジーンズを切った短パンにTシャツで着替えを持ってきた。

そこまで行くのに、当時は道も整備されて無くて一時間近くかかった。

いざ行ってみると意外に若者が多いのに驚いたが、仕方ないなと思い車を停めて、MがTシャツと短パンを脱いだ。

蛍光色のオレンジのビキニで、かなりハイレグになっていた。

僕は、Mの肢体を芸術品を見るように眺めました。

Mは、身長は一メートル五十五程でしたが、胸は大きくスタイルは非常に良かったので、ビキニが確かに引き立ちましたね。

僕にポラロイドで撮ってと言うから撮ると、うーんいまいち、と言ってMはそれを破って捨てた。

Mは、自信を持っていたからこそか、なかなかポラロイドでも気に入らないと捨てた。

酔った時はその辺りがいい加減になって、残ってるのはそういうのがほとんどだった。

僕も無難な水着になると、Mと海に行った。

Mは、はしゃいで泳いだり、僕の上に乗って沈めようとしたりした。

僕も周りを段々気にしなくなって楽しんでいましたよ。

案ずるより何とかって感じです。

二人で、岩場で暖かいコーヒーを飲んで冷えた身体を暖めていると、人が余り居ないからムラムラしてきた。

Mは笑いながら、今何考えてるか当てようかと言ったので笑って誤魔化したが、更に追及してきた。

貴方は水着より下着の方が興奮するんじゃないのと言うから、それは言えてるなあと答えました。

Mは、帰りにシャワーを浴びたら下着に着替えるから、ここは我慢だねと他人事のように話した。

結果的に来て良かったと思いながら、日が傾いて来たから帰るかと言って、二人で簡易に作られたシャワーを浴びて塩水を落とした。

駐車場に向かっていると、Mちゃんと男が呼んだ。

見ると、背の高い男とその仲間がMを見ていた。

Mは一瞬嫌な顔をしたが、久しぶり今日は彼氏と来てるからまたねと言ったが、背の高い男が、久しぶりなんだから話そうよと言ってきた。

身長は一メートル八十を越えていたと思う。

僕の同僚でMの同い年が一メートル八十だったが、背が高いと特に意識しなかったからそれ以上高かったと思う。

男は、全体に体つきも良くてなかなかのイケメンだったが、その仲間達も含めて何となく気に入らなかった。

年齢は僕と同じか、少し上のように感じた。

Mは、彼氏と来てるからまたねと言ったでしょう、と強く言い返した。

男はMの剣幕に気圧されたようだが、僕の方を見ていた。

僕は、本能的に落ちていた流木を持ってしゃがんでいた。

男と目が合ったので、そらさずにずっと目を見ていた。

こういう時にそらしては、敗けだったからです。

男は分かったよ、小さい彼氏と仲良くねと捨て台詞を吐いたので、Mが近くにあった石を拾うと本気で何度も投げつけた。

男は逃げながらも、Mが本気で怒ってるのが分かってるようで、それ以上何も言わなかった。

Mと隠れて着替えると車で戻ったが、しばらくMは黙ってると、高校の時に付き合ってた人よと言った。

若い時の私の汚点よ、とも付け加えました。

年齢は僕の二つ上だそうだ。

僕はひがみから、背が高くてイケメンじゃんと言うと、背が高くてイケメンなら貴方は全てに負けるの?と真剣に言ってきた。

アル・パチーノの『セルピコ』は小さいけど、あんなに強くて意志も強かったじゃない、と言った。

『セルピコ』は、アルパチーノの初期の傑作だが、Mはそれも観ていましたね。

僕は、そういう訳ではないけど嫉妬はあるよと言った。

Mは話しを変えて、今日は塩味風味が付いたから美味しいかも、と笑った。

Mは、水着から下着に履き替えていた。

僕は山道に無理やり車を入れると、Mの塩味を味わった。

終わると、Mが自信を持っていいんじゃないのと言って、貴方の『セルピコ』は元気が良い、と笑った。

僕らは楽しく、その後車で帰った。

それから直ぐに、他の現場の打ち合わせに僕は出ていた。

当時は、地元だけでも複数の現場があって、社員は手伝ったりお互い助け合っていて、僕の現場でなかったがしばらく手伝ってくれ、と言われて打ち合わせに出ていたのだ。

作業員も顔見知りだし、楽だった。

元請けと作業員との話し合いに出席していて、プレハブの事務所には作業員が十人程と僕と、そこの所長が出ていた。

元請けが所長を先頭に何人か入ってきたが、Mの元カレが入って来たのに驚いた。

僕は近くの作業員に、あのデカイ若い元請けの職員はどうなのと聞くと、作業員は鼻で笑っただけだった。

打ち合わせは滞りなく済んだが、Mの元カレの元請けの職員は途中で僕に気付いた。

僕も気付いていたが、私情を挟むべきでは無いので知らないふりをした。

一週間程ここに入り、現場が忙しい為に手伝いで寝泊まりすることになっていた。

現場でも機械に乗ったり雑用したりで、走り回った。

何度かMの元カレとはすれ違ったが、こっちは忙しくてそれどころでは無かったです。

ある時、トンネルのダイナマイトを仕掛けた後の土を出すのを手伝う為に、ダンプに乗っていた。

凄いスピードでボロのダンプを動かすのは最初は怖かったが、慣れたらこれが一番楽だった。

しかし、その日はトンネルを出た瞬間にダンプが傾くのが分かった。

ぬかるみにタイヤを突っ込んだのと、パンクしたようだと思いスピードを緩めて、タイヤの交換の場所まで走った。

トンネルでは良くある事で、大抵気付いた作業員が来て、数人で数分で新しいタイヤと交換する。

その時も気付いた作業員が走って来ていたから、二人で作業してタイヤを急いで交換しようとしたが、タイヤのボルトを外す機械が途中で故障した。

代わりを持ってこようとしたら、後ろにMの元カレがボーッと立っていた。

作業員が、兄ちゃん何をボーッとしてる!!、代わりを持ってこいウドの大木が、と怒鳴った。

大きなゼネコン以外では、元請けの職員もある程度は分かってないといけないし、沖縄等では元請けの職員が代わりにダンプに乗ったりした。

特に若いうちは、使い走りに使われるのは珍しくなかったし、元請けの所長も鍛えてくれ、などと言うのだ。

特に小さい元請けではそれが当たり前だったし、Mの元カレの元請けはそういう所だった。

Mの元カレは、急いで代わりを持ってこようと走った。

作業員が僕に、あいつは駄目だと吐き捨てるように言って、僕に絶対違うの持ってくるから代わりに行ってくれと言った。

僕は、そこでのその男の立場と言うか作業員から見た男の評価が良く分かって、思わず笑いながら走った。

Mの元カレとすれ違ったが、やはり違う機械を手に持って汗をかきながら走っていた。

僕は、すれ違いざまに、お前なあそれ違うしウドの大木が何してるんだ、と怒鳴った。

顔を見ると、明らかに僕に対しての怯えの色が出ていました。

後日、Mの店でその話しをしたら仇を打ったねと笑ったが、仇を討つつもりじゃなかったけどね、と笑い返した。

Mは、背が高くてイケメンなら貴方は全てに負けるのと言ったが、Mの言う通りだった。

Mは飲んでる僕に、貴方はもっと自信をもって良いよと言った。

そのあとに、だって私の彼氏って事はそれだけの凄い人間なんだから、と笑いながら言った。

少し変態な『セルピコ』だけどねと付け加えると、綺麗な歯を見せてクスクス笑った。

おわり

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