高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【493】

妄想家・夢想家無名居士の
夢物語の記録です
無名作家 高山のエッセイ
「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化 
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

📖 高山のエッセイ~「ファンとは何か?雑感」

凄く書きにくい事を書いてるから、分かりにくくてすいません。
ファンとは何か?これについて書きますね。
それに関連してして、嫉妬や群像心理についてもです。 あくまでも自分自身の考えで、押し付けではないし分かりにくいことも多いだろうけどご勘弁下さいね。

自分自身、若い頃から今まで熱狂的ファンってないんですよね。 八十年代アイドル全盛期にも、はまってないからね。
当時は松田聖子等の正統派から薬師丸ひろ子やおにゃんこと、ある意味乱世でしたからね。
ハマってる友達も沢山居ました。 あくまでもアイドルは、当時は僕にはオナニーネタでした。
周りにはアイドルファン居ましたけど、完全に僕は覚めてましたね。

仮定の話しですが、SNSが発達した時代にもしも僕が、大ファンのローリングストーンズのメンバーから何かを頼まれるとします。 あり得ないけどね。
そこにグループを作って、Twitterなり何でも良いけど話し合いしてローリングストーンズを応援したり、スキャンダルを消したり動くとしますね。
グループはストーンズから選ばれます。 そうなると、僕はストーンズのファンですか必死に動きます。 それと自分自身の性格上、乗りかかった船なら出来る限りの事をしますね。 この性格直らないですね。

一度そういう風に覚悟したら、やり遂げないと嫌なんですよね。 Twitterならスキャンダルが出てるなら揉み消しに動くでしょうし、スキャンダルをわざと流す人のTwitter凍結も動きます。
そこに倫理や道徳があるか? これは難しいです。話し合いですね。 ストーンズに選ばれたメンバーと一応話し合います。 しかし、議論ばかりならほぼ自己判断です。 議論するより動いた方が早いと思うんです。

しかし、基本的に僕はストーンズのファンですが、ストーンズのメンバーの個人的情報等欲しいタイプではないんですよ。 彼らの音楽のファンですからね。 グループ内には、音楽よりもストーンズの個人的情報を重んじる人も出ますね。
このグループが四十人だとしますね。 四十人も集まると中での権力闘争始まりますよ。 何処にでも起こることです。

自分自身トンネル工事の仕事ずっとやっててて今では六十人以上束ねてますが、作業員の権力闘争見てきてます。
僕も作業員だった頃に有りましたよ。 僕はなるべく関わらないようにでした。 何故かは、仕事に来てるからです。 仕事に邪魔な物を極力排したいからです。
しかし、グループは何となく出来るんですよね。 良く働くグループ、働かないのに口だけは良く動くグループとね。 トンネル工事の場合は、わりと力と技量そして良く働くと周りへの気遣いで済みます。

ここでけっこう難しいのが周りへの気遣いです。 ほんの少しの気遣いですよ。 それをいかに継続するかです。 例えば朝礼の時に、何々さん今日も元気とかね。 自分自身が上手く出来ないことをしてくれたら、ありがとうです。
もう一つは挨拶です。 おはようございますとお疲れ様です。 単純なようですが、それを継続して自分自身が必死に働いてたら認められます。
黙々と仕事はするけど、いまいち周りへの気遣いが下手な人は上になれないです。
それと最終的に自分自身がやったことや自分自身がリーダーの時は、逃げずに責任取るです。 これは簡単なようで難しいですが、それをしないと駄目ですね。 トンネルはそれで大体大丈夫です。

それとトンネル社会はまだまだ暴力社会です、時には殴りつける必要もありますけどね。 それとトンネルもSNSも、リーダーになれば良いでは無いんですよ。 チームプレイするならある程度チームを重んじるです。
しかし、SNSでストーンズに呼ばれてグループ作り、ストーンズのメンバーも時々来るようなチャットルームまで出来た場合は難しいです。 SNS、Twitter等は言葉です。
見ず知らずの人間の言葉で、人間性を判断しなくてはいけない。 言葉はとても難しいです。 特に文字にする言葉は難しいです。 例えば、そうです。と言うよりそうですね。と言う方が柔らかくなります。

これは小説サイトに入ってから、とても最初は戸惑いました。 今でこそ知ってる人多くて楽ですけどね。 たまに初めての方に行くと、あの高山さんと言われて、どの高山さんだろうと思います。 長いですからね。 顔文字を使うとか始めたのも小説サイトからです。 文字や言葉は時に人を傷つけますし逆も有りますからね。 ペンは剣より強しと良く言ったなと思います。

それとファンでも温度差が有ります。 女性ファンならミックジャガーに抱かれたいとかね。 狂信的ファンが混ざると非常に難しいです。 セクシャルな物を入れて来ると更にややこしいですよ。 かつてミックジャガーに抱かれたとか言う人が居ると、嫉妬が生まれますし溝が出来ます。
権力闘争も、あー!この人ローリングストーンズを守りたいのも有るけど、守ってるぞとストーンズにアピールしたいんだなって人も出ますし、人を強圧的に使おうとする人も現れます。
そこでストーンズの秘密を握った事から、自分自身は選べれし人間と勘違いも起きます。 姿が見えないからあることないこと、自分は凄いんだと周りにアピールする人も出ますね。
特に、ストーンズのメンバーと親しいをアピールする人が出ると嫉妬が出ますね。 こういう嫉妬は非常に醜いですよ。 僕にはそういの薄いですからね。 しかし、SNSもトンネル工事も同じなんですよね。
先端で掘るのは花形ですが、先端で掘るために他の人が段取りしたり、人の和を取ったりするんです。 トンネルだとこれが見えやすいけどSNSだと見えにくいし、ストーンズ側には伝わりにくいって事です。

ファン心理も集団になると非常に怖いですよ。 僕自身、そういうファン心理ってないから客観的に見れます。 自分自身も含めてね。 いかに自分自身を客観的に見られるか、これはけっこうあちこちで書いてるけど難しい事です。 しかし、自分自身を俯瞰から見ることを心がけてます。
僕も好きな格闘家が負けたらとても悔しい。 しかし、ファン心理の狂信的なのとは少し違いますね。
僕はストーンズのライブなりCDが聴きたいんですよ。 そういう意味でミックジャガーの下半身事情等は笑ってますよ。 何が書きたいか分かりづらいと思うけど確実に言えるのは言葉は武器でもあり盾にもなるって事です。

僕は現在の政権が嫌いですが、アベ死ねと書いた時点で負けです。
それなら生身の体を使うべきです。 デモにでたりですよね。
SNSでの人間観察しながら、ファンとは何かを考えたらファンとはその人をいかにして守るかです。
その人の今後をいかにして守るかです。 それとその人の行きたい道を邪魔しないかです。

もう一つは、ある人に言われたけどピンチの時ほどファンは動くべきですね。 例えば、坂口杏理がAVに行ったし素行も良くないらしいですね。
僕が坂口杏理のファンなら、AVに行くと聞いたら止めますよ。 しかし、本人がどうしてもなら行けば良いんですよ。 もしもファンならAV買って貢献しましょう。
僕なんかお世話になったから、Twitterにありがとうと行きそうでしたからね。 ファンなら受け入れろです。 覚醒剤で捕まっても応援しようです。

最後にやはり言葉は武器ですが、なるべく丁寧な言葉を使わないと伝わりません。 声の大きい人がいつも伝わると限りませんよ。
言霊と言うけどそういうのあると思います。 非常にとっちらかったけど、伝えたい事は伝わたかなと思います。  

自分自身が狂信的ファンになれないから、時に見てて滑稽でも有るし怖くもありますけどね。 SNS等見てると、言葉の使い方の悪さが目立つのが悲しいですね。
汚い言葉を平気で使うのが当たり前ではない、と思って欲しいですね。
SNSにしてもネットにしても人間がやってるんですからね。       
誹謗中傷ばかりしてる人を見ると、怒りと共に悲しさを覚えますね。

おわり

📖管理人・無名居士の 童話『花物語』〜ホワイトクリスマス

2008/10/21

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は
子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

クリスマスはもう少し先だけど
今日はあるクリスマスのお話をしましょうね
あるところにお母さんが一人で暮らしていたの
そのお母さんはもう九十歳になったのかしら
お母さんには娘が二人と息子が一人いたのよ

息子は長男だけど末っ子だったから
ちょっと甘えん坊だったの
でも二十歳になったとき
何も言わずに家を出ていったの
田舎を出て何もかもやり直したいと思ったの

彼のお母さんもお父さんも彼のことを信じていたの
人の道を踏み外すような子ではないと
彼も両親が自分のことを信じていると思っていたの
彼は小さい頃から両親を尊敬していたし
そして両親は彼のことを愛していたの

家族はいつかみんなが大人になって
一人一人家を出ていくものなの
夫婦も親子も家族もそのあり方はさまざま
こうでなくてはということはないの
離れ離れになっていても信じあっていればいいの

田舎を出るときに彼はひとつの決心をしたの
もう田舎には戻らないって
そんなことしなくてもいいのだけど
それが彼にとっては自分へのけじめだったのね
自分のことを人は許しても自分はけっして許さないと

彼が家出してもう四十年以上も経ったころ
お父さんは病気で亡くなって
お母さんは一人で暮らすことになったの
そしてそれまで大きな病気をしたことがなかった彼も
病気になって入院することになったの

人の運命って分からないものよ
お母さんよりも早く彼は亡くなってしまった
一番の親不孝を彼はしてしまったの
お母さんは涙も涸れるくらいに泣いて過ごしたの
そして十二月二十五日のクリスマス・・・彼の誕生日

花屋さんがいっぱいの白いバラの花を車で運んできたの
亡くなる前に彼がお花屋さんにたのでおいたの
お母さんのお部屋もお庭もホワイトクリスマスの花で真っ白
お母さんは思ったのよ
四十年分まとめて息子がやっと帰ってきてくれたと・・・


まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/18 No.1240 から転載

📖 高山の作品から〜「Yとの嬉しい再会 8」

Yのシリーズは、自分自身の過去に色々な失敗があったのだと思わせるし、三十代の頃は随分傲慢だったとも思わせてくれます。

そして、実は自分自身の知らない所で色々な人が、自分を支えてくれたのだなとも思います。

過去を覚えて無いのにも驚くけど、当時はとにかく、仕事で何処まで自分自身が伸びるかをやってたのからだと思いますね。

仕事と言っても、作業員として自分自身が何処までの作業員、或いは坑夫になれるかに対して必死でしたね。

三十代初めに父の会社が潰れて、完全に作業員になって十年がある意味勝負でした。

今は管理職に有るけど、やはり現場がある程度出来ないと駄目だと、二十代から思ってましたからね。

だから、僕より二つ年下の四十七際のYが、未だに伸びしろが有るのには驚いてます。

大体、三十代から四十代初めくらいで作業員として何処までなのかは見えます。

僕はまあ、作業員としては平均でしょうね。

Yは今でも伸びてますからね。

そういうYと話してたら色々思い出して、あー!そこにも行ったねとか、そんなのあったのかとか思い出します。

今回もそういう話しです。

前に静岡に応援と言うか一時的に言った話しを書いたけど、その後から約二週間少し小さいトンネルに行ってくれと、所長のおじさんに言われました。

また何処かの会社が潰れて、作業員が他の会社と入れ替わるまでのピンチヒッターのような感じでした。

僕らがやってれば、直ぐに新しい会社が入るからと言われました。

この頃、次々にトンネルの下請け会社が潰れてましたからね。

自分達の居た所も、数年後に潰れましたからね。

2010年位までそういう流れが続いて、あちこちの下請けが潰れましたね。


場所は愛知県の山奧でした。 一応責任者は工事長ですが、現場の総責任者は、実質僕でした。 工事長入れて九人しか、人間を出せないと言われました。 ほぼ前のメンバーで行ったと思います。 行くと、確かにトンネルの大きさは小さいから、昼勤四人夜勤四人で何とかなるかなと思いました。 工事長は事務所にほとんど居るから、あてにしてなかったです。 しかし、問題が有りましたね。 コンクリートを練る為のプラントまで、約片道一時掛かるんですよね。 それも冬でしたから道も凍るし整備されてないしで、こりゃコンクリートを練る為だけに一人を、ずっとそこに置いておかないといけないなとなりました。 普通は、コンクリートを練りながらも他の雑工したり手伝いしたりするんですけど、そこでは距離的に無理だなでした。 元請けに聞くと、どうしてもあの場所しか無かったらしいです。 それと前の連中は、やはりコンクリート専門に一人を完全にプラントに置いてたらしいです。 それなら三人で掘るのと、雑工もするしかないなです。 コンクリートプラントには一人を置きましたが、初日か二日目に掘削してて軽い崩落があって、落ちてくる岩に腕を当ててしまって一人が骨折しました。 余り良い山でなかったから気を付けてましたが、事故ですね。 仕方ないからコンクリートプラントの方から、掘削に一人を入れました。 その代わりコンクリートプラントは、昼夜を一人でこなしてくれと言う決断になりました。 昼勤、夜勤、三人で掘削して、コンクリートプラントには昼夜で一人を置くって形です。 勿論、宿舎に帰って風呂とか食事はするけどほぼ、昼夜コンクリートプラントに居させないと不味いになりました。 工事長も幾らか手伝うって言ったけど、あてになりません。 最初は、僕がそれに行こうかと言いましたよ。 昼夜で寝るのを削ってやるのは、前にしたことあったからです。 そしたら周りが、僕が行っては掘削が困るとなりました。 Yが、自分なら寝なくてもそんなに大丈夫だし、自分が行くと言いました。 両方の班のコンクリートプラントをYがやり始めましたが、どうしても寝不足になるからミキサー車で寝るかと言うと、ミキサー車で寝てるとコンクリートが必要って連絡がプラントの中の電話で知らせられるから無理でした。 ケータイを持っておくってのも試したけど、電波が悪くて全く駄目でしたね。 当時はまだまだ、ケータイの電波が入らない所が沢山有りましたからね。 何故コンクリートプラントで寝させないかは、寒いからです。 ミキサー車なら暖房あったけど、コンクリートプラントの中は何も無いですからね。 夏ならその辺に寝転んで寝るのもありですが、一月か二月でしたから無理です。 元請けの人が寝袋持っててそれをYにあげましたが、古い夏用の寝袋でした。 掘削班も人数が少ない上に山の状態が悪くて、もうYに構ってられませんでしたね。 Yも、自分自身は大丈夫だからを繰り返してました。 ここは、非常に皆頑張ったけど、予定の掘削の距離を何とかこなすので精一杯でした。 人数少ないし、フル回転で時間ギリギリまで昼夜でやりました。 工事長は相変わらずたまに来て、どうかあ?と聞くからカチンと来て、どうかあ?じゃねえよと返してました。 もうこの人には期待して無かったです。 僕のおじさんの所長に電話して応援頼めないかとも言ったけど、向こうもギリギリだったから無理だと言われました。 とにかく、やれるだけやれと言われましたね。 Yは、コンクリートを練るのを連絡するときちんと来てました。 宿舎や現場で見ると、薄汚れて少し痩せて来てましたが、大丈夫かとしか言えなかったです。 Yは笑いながら、大丈夫だよと返してましたけどね。 Yは見た目はゴツイし鬼瓦のような顔ですが、大抵ニコニコして苦しいとか言わないタイプでしたからね。 掘削班必死だったけど、Yも実は必死だったんですね。 僕も途中で軽い崩落の岩が脚に当たって腫れてましたが、昼勤なら夜勤の雑工を誰か残って貰って、毎日一時間は最低してました。 もう一つの班には同い年の昔からの仲の好いHが居て、HがYは大丈夫かと、お前も無理しすぎるなと言ったのを覚えてます。 しかし、当時は若いし傲慢ですから、それより何とか予定の距離まで行こうと言ったと思います。 当時のレベルブック、野帳が残ってるんですが、何を書いてるのか良く分からないけど赤いペンで、後何メートルって毎日書いてますね。 大体推測して読むと相当ハードなスケジュールで、自分自身が苛立ってるのが何となく分かりますよ。 両方の班の事を見ないといけないのに、作業も相当しないといけないって、若いから出来たんですよ。 工事長とは、段々口さえ聞かなくなりましたね。 一度宿舎で急いで風呂に入ってたら、どうかあ?と明らかにお酒を飲んでる状態で聞いて来たから、髪を掴んで風呂の中にしばらく浸けました。 そして髪を掴んだまま上げて、お前に色々言われたくないと怒ったのは覚えてます。 そういう時に、コンクリートの準備に入れと電話を何度もしてもYが出ないと、他の作業員が言って来ました。 このコンクリートは吹き付けコンクリートで、掘削の後に直ぐにロボットと言われるマシンで剥き出しの山にコンクリートを吹き付けるんです。 特に今回は山が悪いから、一時吹き付けと二次吹き付けと二回やってました。 一時吹き付けは剥き出しの山に吹き付けて、二次は鉄の枠を建てて更に吹き付けるんです。 普通は鉄の枠を建てて吹き付けてますが、今回は崩落が多くて一時吹き付けしてました。 Yもミキサー車で、二台か三台のコンクリートを用意するように言われてて、一度持ってきたら元請けの職員がYをプラントまで送って、もう一度コンクリートを持ってきてました。 ここの元請けの職員は、そういう点は良く協力してくれたし、凄い頑張ってると誉めてくれましたね。 しかし、その日はYが電話に出ないとなりました。 これじゃもう、掘ってるしヤバイなあですが、幸い山はそれほど悪くなかったです。 僕は、元請けに車を借りてプラントまで行きました。 行く途中は、Yの野郎何してるんだとカッとなってました。 凄く車を飛ばしたから、凍った道で何度も滑りそうになりました。 プラントについて車のホーンを鳴らして、そのままプラントの階段をかけ上がって、お前なあと言いながらプラントに入りました。 Yは、寝袋の上でうつぶせで完全に寝てましたね。 寝袋見ると大量の新聞紙が有りましたね。 どうやら仮眠する時に、寝袋と体の中に新聞紙を突っ込んでたようです。 寒いですからね。特に夜はこんなのでは寝れなかったでしょうね。 Yは寝不足から、寒い中で寝袋に入る前に倒れるように寝たようでした。 それを見て、あー!こいつもまともに何日寝てないんだと思いました。 僕は、プラントを動かしてコンクリートを練り始めました。 電話で、今から練るから遅れるからと掘削班には伝えました。 しばらくするとYが、あー!●●ちゃんごめーん!!と起きました。 良く見ると相当疲れた顔でしたね。 僕もそこで、全体の現場の責任者ならYばかりにやらせず、他の人間に途中で交代させるべきだったと思いました。 約十日は、まともに寝てないような状態だったと思います。 仮眠は何度も取ってたろうけど、この寒い中ですからね。 寝袋に新聞紙で何とか暖を取ってたんでしょうね。 プラント内を見ると綺麗に掃除はされてましたから、時間が有ると掃除もしてたようです。 僕が、これを練ったらお前が持って行って、もう一台は俺が持って行くからと言いました。 そして、持って行ったら宿舎に帰れと言いましたね。 そしたらYは怒られたと勘違いして、俺の失敗だから今度は寝ないからと言い出しました。 僕は、笑いながらそうじゃなくて、こんなのしてたら幾らタフなお前でも死ぬから、工事長に脅してでもやらせるから、今日は夜勤まで帰って風呂に入って寝ろと言いました。 Yは大丈夫を繰り返してたけど、僕が駄目だと言うと仕方なく頷きました。 その日の仕事は遅れたけど、現場からの電話で昼は工事長お前がプラントやれと、キツイ言い方で言いました。 工事長は四十代初めで歳上でしたが、そんなの知ったことじゃないって感じでしたが、相当脅しましたね。 何とか昼は、工事長がプラントやるようになりました。 僕は、無理矢理でも最初からそうしておけば良かったと思いました。 多分Yは、余りの睡魔に落ちるように寝てしまったんだと思います。 これが、ミキサー車運転中とかなら大変です。 Yの大丈夫に、ついつい甘えてたんでしょうね。 同い年のHが、Yは相当疲れてたなあと言いましたね。 俺達は、Yが大丈夫って言うのと、自分達の事で精一杯だったから仕方ないけどと言いましたね。 何だかんだと言いながらも、約二週間でノルマより数メートル多く掘りました。 交代の違う会社の連中が来たから申し送りしてたら、この中に知ってる坑夫が一人居ました。 四十代の腕の良い人でした。 向こうは、人数も僕らより多かったです。 知ってる坑夫と向こうの班長が、これをこの人数でやったのかと聞いて来ました。 僕はそうですと答えたら、お前達凄いなあでしたね。 知ってる坑夫も、●●ちゃん立派になったなと言ってきたけど、少し痩せすぎじゃないかと心配もして来ましたね。 この現場で五キロ程体重落ちてました。 それは、皆そうでしたね。 工事長だけは普通でしたけどね。 戻っておじさんの所長に細かい報告して、出来たら一万円でもYにボーナス付けてやってくれないかと言いました。 おじさんは、その件は頷いただけで、ハードだったようだけど勉強になったろうと笑いました。 Yは昼勤夜勤出てたし、三万円程ボーナスが給料につけられてました。 他の坑夫にも、二万円ボーナスがついてましたね。 Yは給料貰ったら直ぐに僕に、あそこは儲かったなあと笑いましたけどね。 僕は腹の中で、あんな所はもうやだよと思いましたね。 今の自分なら最初から、無理矢理でも工事長は使ってたでしょうね。 まあ、その頃はそういう余裕は無かったって事です。 Yは、途中で倒れなかったらもっと給料良かったのになあと、悔しがってましたね。 辛かったとかは一つも言わなかったですね。 皆痩せたけど、Yが一番痩せてしまってましたね。

おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「ガーターベルトの女 10」

ガーターベルトシリーズも、多分これを書いて別れを書くと思います。

しかし、何故別れたのに友情は続いたのかとか、覚えてないんですよね。

自分自身非常に辛かったって事だけ良く覚えてるのと、断片的にしか覚えてないからそれをどうするかでしょうね。

人の記憶は良い部分だけは更に美化されてるのかも、と思います。

書いてたら色々思い出しました。

同級生とMの店に行ったことも有ります。

ヤクザをやってて、今は亡くなった親友とも行きました。

ヤクザと言っても当時は小さい地元の組の人間でしたが、十五歳で入ってたから地元では既にかなり出世してたようです。

後に、大きな組に移って亡くなりますけどね。

その時は、ヤクザの親友と高校の友達です。

田中としましょうね。

田中は野球部で、不良とも仲良く真面目なのとも仲良くて人気有りましたが、社会に出ると木材会社に勤めて、失敗して指を落としてました。

どこの指だったか覚えてないけど、わずかに欠けてる程度でしたが後に、同じような仕事をしててまた指を落とします。

仕事には支障がないようでしたが、後にトンネルに来たいと言った時は断りました。

一度指を落とすなら仕方ないけど、単純作業で二度も落とすのは注意力ないから無理だな、です。

まあ、その時はわずかに欠けてる程度で、三人でMの店で飲んでました。

ヤクザの親友は何度か二人で行ったし、映画も僕の影響で好きで本も二十代位から読み出して、物静かに飲んでましたね。

既に刺青が大きく入ってたけど、必ず隠してました。

Mは、ヤクザの親友気に入ってましたね。

面白い映画が有ると教えたりしてたし、面白い事が有ると楽しませてました。

ヤクザの親友は、Mは良いなあでした。

お前、良い女を捕まえたなと良く言ってました。

何かの拍子に、田中と三人でMの店に集まったんですね。

田中とヤクザの親友は、中学が同じでしたから特に問題はなかったですし、田中の屈託の無さは楽でした。

しかし、酔うと田中が、彼女欲しい何とかしてよと言い出しました。

当時僕は、彼女出来たらなるべく田中とか同級生を中心に合コンを開いてました。

彼女に友達連れて来てと言って、多い時は十人くらい集めて居酒屋でやりましたね。

僕はほとんど彼女と主催するだけで、普通に参加するってなかったです。

田中は、僕の主催する合コンでことごとく駄目でしたね。

何故かは、ルックスと男らしくないと聞きました。

田中が好きでアタックした女の子が、僕と一時期付き合った時に周りもそういうと言ってると教えてくれて、そうなの?でした。

男らしくないは意外だな、でしたね。

ルックスは、良いとは言えなかったですけどね。

何気なくMに、女の友達集めて合コンする?と言いました。

言った後で、Mに女友達そんなにいるかなと後悔したんですけどね。

Mは辛辣でしたし、敵も多かったと思ってたから無理だろうと思ったら、やろうかでした。

ヤクザの親友も、特定の彼女は居なくて適当に遊んでたからお前も来いと言うと、え!?何故だよでしたが、Mが来てよと言うと分かったと即答しました。

僕は親友を恐いと思ってなかったけど、知ってる人が見たらあの人と良く付き合うねとか言われたし、実際まだ若い頃は喧嘩も凄かったですからね。

しかし、Mに言われたら即答して行くよと言ったので、僕が流石のお前もMには負けるなと言うと、笑ってました。

Mは合コンは初めてのようで、僕に彼女と彼氏って黙ってて駆け引きしようねと言うから、違うよと言いました。

Mと俺の主催で、俺からも何人か男集めてMからも何人か集めて、俺達はそれを円滑に進める役だよと言いました。

更に残った連中はここで飲めば良いじゃんと言うと、集めるのは分かるけど私達は彼氏と彼女じゃない設定はダメなのか、と言いました。

それに、別にうちに来てくれなくても良いけどと言うから、ヤクザの親友は笑いながらそれは、面白いけど彼女と彼氏な訳だから上手く言えないけど、Mちゃんはジョークでそれをやっても周りは後知ったら嫌な気分になるよ、と答えました。

僕も横から、俺達は主催するだけボランティアだよ、と言いました。

Mは、確かに後でばれたら嫌な気分になるかもね。

私は気にしないけど、まあわざわざ人を傷つけたり貴方の信用を失わせるのは不味いね、と言いました。

そして、何人くらい集めたら良いのと言うから、うーんと考えて、俺達は除いて七人とかでどうかな?と言いました。

七人とは、七対七ですね。

僕とMを入れたら、総勢で十六人です。

前に総勢で二十人以上でやった時は、収集つかなくて困ったのでそのくらいかな、です。

Mが少ないねと答えたのは意外でしたが、そのくらいの方がまとまるよと言いました。

ある程度可愛い女の子頼むねと言うと、私より、と真面目な顔をしたのでヤクザの親友と笑いました。

田中は、とにかく女で有れば良かったんですよね。

結局集まったのが、Mと連絡取りながら僕とMを入れて十八人になりました。

Mは、皆けっこう可愛いし性格も良いと思う。

性格は私みたいにわがままでないよと言うから、それならよしと言うと笑ってました。

正直、Mがそれだけ集めたのに驚きました。

それも、高校の友達ばかりだとこういう風に言うと嫌だけど、貴方の高校とは違うから偉そうにするのが居るから中学の友達も半分入れて、僕の高校出身の女の子も入れてると言いました。

確かに、Mの高校は市内で二番目に良い所でしたし、Mの出てる商業科はトップとほぼ変わらないくらいでしたが、僕の高校は不良の集まりの馬鹿高校と言われてたから、Mの気遣いに驚きました。

僕は七人までは自分自身で押さえたけど、忙しくてあと一人は田中に任せました。

居酒屋の宴会場借りきってやりました。

しかし、田中が呼んでたのが高校の時は大人しかったのに、父親が空調関係の社長か何かを数年前に始めて、飲むと癖が悪いと言う噂のあった男で、え!?ありゃ不味いだろうと言いました。

田中は、癖が悪いの知らなかったんですよね。

まあ、任せた僕が悪いから、とにかく癖が悪くなれば引きずり出そうと思ってました。

Mの集めた、女の子のルックスのレベルは高かったです。

それに、Mを何処かで崇拝してるような所があってMの誘いなら、で来てましたね。

Mは中学や高校の頃に、後輩や同級生の女の子からラブレター貰ってたらしいです。

そういう女の子達でした。

僕らを見てもきちんとしてたし、Mや僕が中に入って盛り上げました。

Mの話術は上手かったから、盛り上がりました。

かなり早い時間に一組電話番号交換して、二人で話し込むのが出ましたからね。

これは、上手く行くなで田中にももっと積極的に、でした。

ヤクザの親友は前の女の子と普通に話しながらも、周りを観察してましたね。

横に行ってお前も見つけろよと言うと、笑いながら俺は一般の女の子は無理だよと答えて、Mちゃんなら良いよと笑いました。

夏でしたが、長袖のロンT着てカジュアルな格好で来てました。

長袖は刺青が見えない為で、後は上手く溶け込んでました。

続けて、こうして見てるのが面白いし、田中が何とかなれば良いのになあとも言いましたね。

段々皆酒が入ると、四組位のカップル的なのが出来ました。

最初に電話番号交換した二人は僕とMの所に来ると、会費は多目に置いておくから二人で飲みに出るけど良いかなと言うから、おー!それは、良いじゃんと言いましたね。

そうすると嫉妬も有るけど、他も何とかしようと頑張るし良いんですね。

Mと二人で送りに出て、お幸せにー!と言いましたね。

所が、酒が入ると田中の連れてきた空調関係の社長の息子が、田中に絡み始めました。

鈴木としますが、鈴木は俺には誰も出来ないじゃないか、とか言い出しました。

僕が行って止めると、お前は可愛い彼女いるじゃねえか、です。

Mが、それは仕方ないし楽しんでよと納めようとすると、何でこいつなの俺と付き合わない、と言い出しました。

空調関係の社長の息子で専務だとも言い出したし、僕に向かって、こいつは昔から仕切るんだよと言いました。

高校の時とは違うぞともいう言うし、こいつの所は所詮土方じゃねえか、と大きな声を出しました。

僕は怒りをこらえながらも、まあまあ、です。

Mも顔色変わっててましたが、宥めてました。

すると端にいたヤクザの親友に向かって、お前が何で一般人の所にいるんだよ、と絡み出しました。

素面なら絶対僕にもヤクザの親友にも逆らえないだろうに、酒の勢いでしたね。

ロンTの下を見せろとか、ヤクザの癖にいつもこいつとつるみやがってと、僕と二人に言い出す始末です。

周りの女の子も、ヤクザとは知らないのも居たから驚いてました。 

ヤクザの親友は立ち上がると、悪いけど帰るよと行ってMに会費を渡してました。

Mはそれを受け取ろうとせずに、帰るのはどっちなの、と大きな声を始めて出しました。

それからこの人はヤクザだけど、私の彼氏の親友だし紳士だよ、と女の子達に向かって言いました。

僕とヤクザの親友に、引きずり出してと皆に聞こえるように言いました。

ヤクザの親友は、僕に向かって良いなあと笑って言って、やるかと合図しました。

鈴木を僕が後ろから蹴ると、ヤクザの親友が首根っこ掴んで、立たせました。

そして胸ぐら掴むと、会費を置いて出なかったらどうなるか分かるか、と静かな声で凄みました。

Mはそれを見てカッコいいと軽く笑いながら誉めて、貴方もカッコいいとこ見せなさい、と笑ってました。

鈴木は、完全にびびって震えながら会費を出すと、逃げるように店を出ましたね。

Mが笑いながらヤクザの親友に向かって、うちの彼氏より今回はカッコ良かったと言うと、僕に向かって軽くウィンクしながら、負けたねと言いました。

Mの機転で周りは和みましたよ。

ヤクザの親友は小さい声で、一番カッコいいのはMちゃんだな、とニヤリとしながら言うと、田中の側に座って気合い入れて行こう、とわざとおどけて言いました。

結局、その場で電話番号交換して次に会う約束したの、総勢で四組出ました。

こんなに上手く行くとは思いませんでした。

田中はやはり無理でしたが、無理だった男女がMの店で二次会になりました。

僕と田中とヤクザの親友は、Mを煩わせまいとボトルと氷と水とビールをボックスに持って行って、座って田中の残念会をしてました。

僕は、居酒屋で酔ってはいけないと思ってたからビールを飲みました。

田中は落ち込んでたけど、僕らにありがとうと言って飲んでました。

すると、女の子がボックスに来ると僕に向かって、Mの彼氏だからどんなのか見に来たけど面白かったし、息が合ってて楽しかったと言いました。

ヤクザの親友に向かって、カッコ良かったですと言うと食事とか今度行きませんか、と言って電話番号を紙に書いて渡しました。

見ると綺麗な女の子でしたね。

ヤクザの親友は驚いたようで、こいつと一緒に行くから女の子呼んでよ、と田中の方を指しました。

僕が、俺は誘わないのと言うと、誘うわけねえだろと言いました。

女の子は、違う女の子誘ってみると言うとカウンターに戻りながら、行きましょうねともう一度確認しました。

Mは、何人か帰ったら僕らの席に来ると、こういうのって疲れるねと言うと、オレンジジュースを飲みながらホッとしたようでした。

Mの、オレンジジュースを飲んでる喉元を見てると、ムラムラして来ましたね。

するとヤクザの親友が発情してるだろうと耳元で言ってきたので、思わず当たりと笑いました。

結局、田中は上手く行かなかったです。

しかし三十代を越えて結婚して子供も居ます。

ヤクザの親友は、今ではこの世にいません。

僕は、五十を目前にして仕事だけは上手く行ってるけど、家庭の事情でいつもお金に悩まされてます。

そんな風になるなんて、思いませんでしたよ。

仕事だけは上手く行ってるけど、常に金に追われてる感じですし幸福とは言えないです。

Mは、結婚して子供出来たとまでは風の噂で聞いてるけど、幸せかは分かりません。

空調関係の社長の息子の鈴木は、随分昔に会社が倒産して逃げたらしいです。

二十年以上前には、そんなことは想像して無かったです。

ヤクザの親友の命日には、大抵遠いけど吸ってたマルボロを一つ買って、墓参り行きます。

あの頃は、そんな風になるなんて思わなかったですね。

一番堅実にやってるのは、田中のようです。

数年前に偶然会うと、中学生位の息子と家庭的な感じの奥さんと一緒でした。

僕は、今思えば実は、田中が一番幸せ掴んだかなと思いますね。 

田中はすっかり太ってましたが、相変わらずの人の良さは見えましたね。

しかし、Mもヤクザの親友も、あの頃火花を散らすように生きてたのは間違いないですね。

その中に、僕も居たんだなと思います。

おわり

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